クリエイトSD薬剤師の年収や口コミについて徹底解説した記事です。
この記事では、以下の内容について紹介しています。
- クリエイトSDの薬剤師の平均年収
- クリエイトSDの評判の真相
- 面接で聞きにくい”職場のリアル”
- クリエイトSDでのキャリアパス など
さらに、勤務地の特徴、休暇制度の充実度、労働時間・残業・子育てサポートなど、働く上で気になるポイントも詳しく解説します。
この記事を読めば、クリエイトSDで働くことが自分に合っているのか判断できるので、ぜひ参考にしてください。
薬剤師転職でドラッグストアはあり?大手8社比較と仕事内容・年収を完全解説!


Dora
元 調剤薬局 薬剤師
現:クリエイトSD薬剤師

20代後半(勤務3年6ヶ月)で在宅メインの調剤薬局からクリエイトSDへ転職。「年収200万円UP」を実現。
転職理由は「キャリアアップの機会損失」。転職後は薬局長を務める。
「世の中働き方、いい条件の職場は結構あるものだと。1度きりの人生なので1つの職場に拘らず、これからの人生が豊かになるのなら試しに転職活動だけでもやってみるのがおすすめです。」
目次 開く
クリエイトエス・ディーの企業概要
株式会社クリエイトエス・ディーは、正社員やパート、アルバイトを含めた従業員数が12,240名を超える企業です(2024年5月時点)。調剤薬局およびドラッグストアは神奈川県を中心に、東京都、千葉県、埼玉県、群馬県、茨城県などの首都圏で752店舗(調剤併設380店舗)と調剤専門薬局38店舗を展開しています(2024年5月時点)。これにより、首都圏での高いシェアを確立し、安定した経営基盤を築いている点が大きな特徴です。
クリエイトエス・ディーの業界内のポジション
競合他社との店舗数、従業員数の比較は以下の通りです。
企業名 | 店舗数 | 従業員数 |
---|---|---|
マツキヨココカラ&カンパニー | 3,325 | ー |
ウエルシアホールディングス | 2,751 | 52,181名 |
ツルハホールディングス | 2,589 | ー |
スギホールディングス | 1,565 | ー |
クリエイトエス・ディー | 752店舗 | 12,240名 |
(注:上記の店舗数は各社の最新データに基づいています)
クリエイトエス・ディーは業界トップ企業と比べると店舗数および従業員数の面では劣りますが、首都圏を中心とした強固な市場基盤を持ち、地域密着型の経営を展開しています。そのため、首都圏の地域における競争力は高いと言えます。
さらに、住宅街に立地した店舗が多く、地域住民の生活に密着した形で健康サポートを行う環境が整っています。
クリエイトSD薬剤師の年収はいくら?

クリエイトSDの薬剤師の年収は、経験や勤務地、職種によって異なります。
ここでは平均年収や業界平均との比較、新卒・中途・転職者別の年収事情、パート・時短の際の年収と時給について詳しく見ていきましょう。
クリエイトSDの平均年収は業界平均と同水準
クリエイトSDの薬剤師の平均年収は555万円です。
ドラッグストア業界の中ではTOP10に入る金額ですが、TOPのクスリのアオキと比較すると100万円近い年収の差があります。
ただし、ドラッグストア大手の平均年収でも薬剤師の平均年収を超えるのは上位3社のみであるため、平均的な水準と言ってよいでしょう。
しかし、福利厚生や勤務環境などの面でも好評であるため、年収だけを重視するのではなく、働く環境全体を考慮して判断することが重要です。
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初任給・新卒年収が高く、中途転職者の年収は平均的
クリエイトSDの新卒入社薬剤師の場合、初任給は33.5万円(薬剤師手当の8万円を含む)、その他ボーナスを含めると年収は約500万円ほどです。
中途採用や転職者の場合、年収570万円(残業含まず)ほどが相場で、家賃補助を含めると年収630万円ほどになります。
経験や勤務地によって年収が異なりますが、一般的には年収の交渉も可能です。
初任給 | 33.5万円(薬剤師手当8万円含む) |
初年度年収 | 約500万円 |
中途入社年収相場 | 約570万円 |
中途入社年収(家賃補助含む) | 約630万円 |
パート・時短の時給は平均水準
パートや時短勤務の薬剤師の場合、時短勤務の薬剤師の場合は勤務時間割合になることが一般的で、地域や勤務時間によって異なりますが、時給はおおよそ2000円~3000円程度です。
また、年収はフルタイム勤務と比較して低くなりますが、逆に働き方の柔軟性やプライベートの充実度などを重視する薬剤師にとっては魅力的な選択肢です。
パート薬剤師の時給については以下の記事も詳しく解説しています。

クリエイトSD薬剤師の年収以外の条件(勤務地・職種・休暇・残業)

クリエイトSD薬剤師の働き方において、年収以外にも多くの条件があります。
これらの条件は、勤務地、休暇制度、労働時間が主なもので、それぞれが転職の決定に大きく影響する要素です。この節では、各条件について具体的に解説します。
勤務地は東京・神奈川を中心とした関東~東海エリア
クリエイトSDの薬剤師の勤務地は、東京や神奈川の首都圏を中心としたドラッグストア店舗が対象となります。
具体的には、東京23区や横浜、そして地域密着型の店舗が多く存在する千葉県、埼玉県、群馬県、茨城県、静岡県、愛知県の各店舗など、希望に応じて働く場所を選ぶことが可能です。
地域による薬剤師年収の違い(薬剤師年収の全国ランキング)はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

薬剤師の職種は「調剤」と「OTC」
クリエイトSDの薬剤師職の職種には調剤、OTCのほか、役職では在宅のみを行う「エリア在宅担当」(薬局長と同じ役職)もあります。中途入社はほぼ調剤に配属されます。
- 調剤併設店ドラックストア或いは専門店の調剤室で業務
- 調剤業務と店舗によっては在宅医療を行う
- OTC医薬品も扱う
- ただし第一類医薬品や要指導医薬品がメイン
- 登録販売者では答えられない市販薬の相談対応もあり
- 市販薬、生活必需品、食品といった一般的な売り場の管理と医薬品の相談業務
基本的に、薬剤師は「調剤」に配属され、「OTC」の薬剤師は少ないです。そのため調剤併設店のドラックストアでは第一類医薬品は「調剤」の薬剤師が対応します。
「OTC」に配属されている薬剤師も一部あり、その場合は「OTC」の薬剤師が第一類販売・相談を担います。
休暇制度は平均的
クリエイトSD薬剤師の休暇制度は、年間休暇117日+5日有給と平均的な休日数です。
育児休業は3歳まで、時短勤務は小学校3年生まで取得可能となっています。
特筆すべき制度はありませんが、時短勤務は積極的に進められていることもあり、働く薬剤師のキャリアや家庭との両立がしやすい職場環境が整っています。
労働時間は平均的・残業は少ない
クリエイトSDの薬剤師の労働時間については、職種と店舗によって異なります。調剤職では18:30までの営業時間がほとんどで、遅い店舗では19時台まで営業するケースもあります。OTC側では~22時までの店舗が一般的です。
残業に関しては、平均7-8時間/月程度で業界的にも少ないです。ただ、繁忙店舗では20時間を超えるケースもあります。
勤務体系はシフト制度で、店舗スタッフの状況に応じたシフトが組まれています。
クリエイトSD薬剤師の評判の真相

ここでは、「失敗しない転職」のために知っておくべきクリエイトの口コミを、現役クリエイト薬剤師のDoraさんに本音ベースで確認してもらいました。

口コミサイトの口コミ1,000件以上を要約しているので、口コミサイトを一つ一つ読まなくてもここで真相がわかります。
良い面・悪い面の両方を正直に解説するので、自分に合うかどうかを見極めてみてください。
働き方・ワークライフバランスに配慮されている
クリエイトSDの働き方は「安定重視」で、残業が少なくワークライフバランスに配慮されています。
月の平均残業時間が7-8時間前後と、業界内でも少なめであるほか、5連休取得制度の取得率は96.7%と、多くの社員が休暇を活用しています。企業全体としても、「ワークライフバランス重視」の考えを推進しており、プライベートを大切にしながら働きたい方には、魅力的な環境です。

クリエイトでは他社と比べても基準人員が多く、薬剤師一人当たりの処方箋枚数が少なめ(25枚/人日)です。他社では30枚/人日程度が通常なので、クリエイトは業務負担が重くならないよう配慮されています。
企業文化・風土は「接客姿勢」が大事
クリエイトSDは、売上ノルマを設けず「お客様第一」の姿勢を徹底している企業文化が特徴です。
「目の前の患者様・お客様に今できる最善を尽くす」という理念を掲げており、薬剤師にも販売ノルマはありません。その代わりに、接客姿勢や対応品質が重視されます。
人と丁寧に向き合う風土のある職場を希望する方には適している企業です。

「感じの良い応対」に非常に重きにおいており、このフレーズは課長クラス以上の方からもよく話されます。
「昇進スピード」が早く成長・働きがいがある
キャリアアップのチャンスが多く、成長意欲のある薬剤師には働きがいのある職場です。
その理由は、毎年約50店舗の出店があり、薬局長やエリアマネジャーなどのポストも増えているからです。
具体的には、中途の方で調剤経験があれば2年ほどで薬局長に昇進しています。(早い方だと1年程度)

コスモス薬品では中途の方でエリアマネージャーに上がった実例がない、ウェルシアでは全国勤務の経験がないとエリアマネージャー止まり、などの縛りがあります。
しかし、クリエイトには昇進に縛りがないため、中途の方でもエリアマネージャー以上になることが可能です。
昇進条件 | 実績 | |
---|---|---|
クリエイトSD | ||
コスモス薬品 | ー | |
ウェルシア | ー |
キャリアシフトとしては、年に1回程度、調剤以外に採用や教育、企画などの分野に興味があるかアンケートも実施しています。
女性の働きやすさは整っている
女性薬剤師も長く安心して働ける環境が整っています。
理由は、女性管理職の枠があったり、時短勤務制度や5連休の高取得率、そして地域配属による育児との両立支援体制があるからです。

たとえば、近隣店舗での応援勤務制度があり、突発的な休みにも対応可能な仕組みが構築されていて、子育て中の薬剤師をフォローできる風土で安心してます。
育児と仕事の両立を考えている方には、現実的に働きやすい職場といえるでしょう。
年収・給与は平均水準
クリエイトSDの年収は「業界平均水準」です。
例えば、残業が少し多め(だいたい月15時間)店舗に配属されれば、新卒3年以内・役職なしでも家賃補助と合わせて年収600万を超えます。
安定した基本給と、成果に応じたキャリア昇給を求める方には好条件です。
「教育研修が充実」している福利厚生
福利厚生は大手らしい安定感があり、教育研修環境も充実しています。
たとえば、症候学研修・調剤研修・在宅研修などが体系的に整備されており、未経験者でも安心して学べます。
ただ、研修が多すぎる印象もあり、中途入社の方も経験に限らず新卒と同じ研修を3年ほどかけて、ほぼ全て受ける必要があります。

非常にためになる研修もあれば、成果が得られるのか疑問に思う研修もあります。
退職理由は「マネジメント以外のキャリアがない」
退職理由としては「やりがいの不足」「キャリアの頭打ち感」が挙げられます。
その背景には、マネジメント以外の専門職キャリアパスがやや限定されている点があります。
たとえば、「専門性を深めたい」という希望には応えづらい環境と感じる声も見られます。

良い評価を得たとしてもボーナスや昇給額に大きな差はないため、コスパが悪いと感じやりがい不足に感じる方も一定数います。
入社前後のギャップは「のんびり」ではないこと
最も大きなギャップは「地域密着型=のんびり」ではない点です。
その理由は、ドラッグストア併設型でOTC対応も多く、想像以上に接客スキルが求められるからです。
たとえば、求められる商品知識の多さに驚いたという声や、調剤以外の業務に戸惑ったという事例もあります。

ただ、商品知識に疎くても、会社で支給される商品成分表があるため大体対応できます。
事業展望は明るい
事業としては堅実かつ安定成長を続けています。
たとえば、2024年度も約50店舗の新規出店しており、着実な拡大を続けています。成長企業でキャリアを築きたい方には、将来性のある選択肢といえるでしょう。

ボーナスも年々上がっているので、企業としての安定度は高いです。
経営者へは「専門職キャリア開発」の提言が多い
「もっと専門職キャリアにも道を開いてほしい」という声が一部からあがっています。
これは、現場に即したマネジメント以外の職種(例:専門薬剤師、教育研修職など)の道が少ないためです。

実際に、専門薬剤師、教育、採用などの道もありますが、人数が限られるため、残念ながら希望通りに行かないことは現状としてあります。
面接では聞きにくいクリエイトSDの”職場のリアル”をインタビュー

クリエイトSDへの転職を考えるなら、公式サイトや求人票だけではわからない“職場のリアル”を知っておくことが大切です。

特に以下のような情報は、面接では聞きづらいため、実際にクリエイトで働いている監修者Doraさんにインタビューしました。
- 「経営方針のデメリット」
- 「店舗運営の悪い側面」
- 「次の転職へのステップアップ」
- 「人間関係」など
クリエイト薬剤師の率直な口コミをまとめました。入社前に知っておくべき注意点と魅力を、フラットな視点でお伝えします。
店舗の急速な拡大で人員不足にはなってない?
地域によっては人員不足による忙しさの格差はあります。
本部としても、中途採用を積極的に行なっています。しかし、店舗拡大の方針を固めてから人材確保を行うため、薬剤師が不足している地域では、配属できる人材が確保できていないケースがあります。
スキルの再現性は?(他社でも通用する力がつくか・市場価値が高まるか)
クリエイトSDでは接客・在宅医療・OTC販売など幅広い実務経験を積むことができます。そのため、調剤薬局やドラッグストア業界内であれば、スキルの再現性は高いといえます。
特に、「在宅医療の対応力」「セルフメディケーション支援の知識」などは他社でも通用するスキルであり、クリエイトSDでも推奨されています。
ただし、病院や研究職などとは領域が異なるため、業界内の専門スキルと捉えてよいです。
将来的なキャリアチェンジ(異業種・異職種への転職)は可能?
クリエイトSDに限らず、ドラッグストアからの異業種転職は限られます。なぜなら、年収を下げない転職を希望する場合には、「薬剤師職」で転職することが企業にとっても求職者にとっても合理的だからです。
例えば、製薬・医療機器メーカー、美容業界、食品業界、採用人事などへの転職では、薬剤師職の経験は一部しか役立ちません。そのため、薬剤師のキャリアチェンジでは年収が下がる傾向にあります。
年収が下がっても気にしない場合でも、病院薬剤師への転職の場合には、臨床経験と専門性の不足から、ドラッグストアでの経験はキャリアにはつながりづらいです。
将来のキャリアパスに業界横断の選択肢を持ちたい場合は、在宅対応やセルフメディケーション対応力を強みにするなど、キャリアチェンジを見据えた計画をしておきましょう。
自社内でしか通用しないスキルなどが多くないか?
クリエイトには細かなルールはありますが、無駄な仕事を強要する風習はありません。
細かなルールの例としては以下のようなものです。
- ピッキング:お薬を輪ゴムでまとめる時は1重で巻かない。必ず1重で巻く。
- 前監査:処方箋と調剤録の照合時、チェックをつける箇所、チェックする順番の規定。
どの会社でも良いやり方、悪いやり方はあります。あくまで「薬剤師としての基本スキルを主軸に据える意識」があれば問題ありません。
人間関係は良い?(社員の人柄・空気感)
「店舗によって人間関係の良し悪しに差がある」というのが実情です。

薬局長の人柄によって雰囲気はガラリと変わるため、そこは配属店舗の運次第です。
ただし、人間関係について相談しやすい雰囲気があり、困ったときには近隣店舗からの応援体制もあるので、他社よりは会社としても配慮があります。
社員の意識は?(ハイレベルすぎない?逆に意識低すぎない?)

クリエイトSDの社員の意識はそれなりに高いです。私が経験してきた店舗では意識高めなスタッフが複数いました。
個々の患者様に合わせた丁寧な服薬指導や健康サポートを重視する姿勢も見えますし、患者様にとっての「かかりつけ薬剤師」を目指す意識のある社員も多いです。
そこまで意識の高くない人もいますが、比較的少数派。ルーティンワークをこなすことだけを望む方には、意識のギャップを感じるかもしれません。
ただし、過度に競争を煽るような雰囲気ではなく、協力し合う風土が根付いています。
中途採用者が疎外されない?馴染める文化か
クリエイトSDは、中途採用者も多く、新しい人材を受け入れる文化があります。

私も疎外されているとおもったことは1度もありませんでした。
具体的には、中途採用者向けの研修やOJTのほか、入社後同じエリア内の店舗を応援研修としていろんな店舗も見学可能です。困った時にはエリアマネージャーに相談しやすい協力体制も整っています。そのため、中途採用者でも孤立することは少なく、比較的早く職場に馴染めます。
いじめや陰湿な空気はないか?

「いじめ」は少ない方だと思います。過去に「いじめ」を理由に退職したケースもありますが、それ以降、退職を防ぐためにエリアマネージャーがヒアリングを行い、店舗異動などの対処をすることになっています。
クリエイトSDでは、ハラスメント対策に力を入れており、いじめや陰湿な空気は少ないです。万が一、問題が発生した場合は、相談窓口が設置されており、会社としても適切な対応に力を入れています。
教育制度=ただの座学や形だけではないか?
正直なところ座学は多めで大変ですが、勉強になるものも多いです。

特徴的なのは、クリエイトの研修は実践的な研修、体験型も多いため、即現場で役立つ研修も多いことです。
例えば、「調剤研修」では、実際の店舗の機器や設備を再現した研修センターで、手技や患者様対応、保険入力などの実務スキルを習得できます。
また、「在宅研修」では、患者様の居宅を再現した環境で、実践的な在宅医療に関する知識と対応力を養うことができます。
配属ガチャ・異動希望は通りやすい?

配属や異動希望は社員の状況によります。
転宅可能の家賃補助を受けている社員は、首都圏から遠ざかってしまうケースが非常に多いです。主に静岡、群馬の可能性が高い傾向にあります。首都圏と違って人員の確保が難しいためです。
転宅不可の社員の場合には、住んでいる場所から60分を超えない範囲で配属されます。
異動希望に関しては、ライフスタイルの変化のため引越しが必要、親の介護など、特別な事情を説明すれば通りやすい環境です。それ以外の異動希望に関しては、個人の希望やキャリアプランを考慮する体制はありますが、店舗の人員状況や新規出店のタイミングによって希望通りにならない可能性もあります。
社内制度は活用されてる?(休暇制度などで形骸化したものはないか?)

クリエイトSDの社内制度は、社員に活用されるよう積極的に推進されています。
特に、5日間連続休暇制度の取得率は96.7%と非常に高く(2024年5月時点)、形骸化することなく多くの社員が利用しています。これは、ワークライフバランスを重視する企業の姿勢が明確に表れていると言えるでしょう。
また、月平均残業時間が約10時間という点も、制度が実質的に機能している証拠です。
仕事の負荷・プレッシャーは高い?

クリエイトSDでは、売上ノルマが設けられていないため、数字による直接的なプレッシャーは少ないです。
仕事の負荷についても、店舗間の協力体制があるので、薬剤師に負担がかからないよう配慮されています。他社と比較しても負荷は軽いです。
ただし、利益につながる数字を出すことで評価をするスタンスのため、何かしらの数字を出す取り組みを求められている雰囲気があります。
クリエイトSDは女性薬剤師に働きやすい?

クリエイトSDは、他社と比較して、子育て中の女性薬剤師に特に働きやすい企業とは言えないようです。
クリエイトSDでは、一般的な育児支援制度を設けているものの、競合他社のサンドラッグのような復職サポートなどはありません。
他社と比較しても、クリエイトSDの子育て支援制度は一般的です。
子育てサポートは一般的で特筆する点はない
クリエイトSDの子育てサポートには、特筆すべき点は見つかりませんでした。
例えば、育休制度や小学校3年生までの時短制度は用意されていますが、他社では小6までの時短制度があるなど、クリエイトSDに特別な支援や施策があるわけではありません。
参考に、自分にとって働きやすい職場を見つけることが大切です。
子育て中は人数多めの店舗に配属する配慮はある
クリエイトSDでは、子育て中の薬剤師は人数が多めの店舗に配属し、急遽休みになっても他のスタッフが負担にならないように人事調整しています。
他のドラッグストアでも配置調整は行っていますが、明確に人員の多い店舗へ配属しているケースは多くありません。
クリエイトSD薬剤師のキャリアアップ・スキルアップ

クリエイトSD薬剤師では、キャリアアップやスキルアップのための研修制度や資格取得支援が整っています。
これにより、薬剤師として更なる成長を目指すことができます。
具体的には、研修制度や資格取得支援について詳しく説明します。
研修制度
クリエイトSD薬剤師では、研修制度が充実しており、薬剤師のスキルアップが目指せます。
研修制度として、新入社員や中途入社者向けの研修や、スキルアップのための専門研修が用意されています。
主な研修は以下の通りです。
- 薬剤師研修
- マネジメント・キャリア研修
①薬剤師研修
一般的な薬剤師研修は、以下がメインです。
- 医療用医薬品
- 病態
- 市販薬
- セルフメディケーション
また、専門研修では、薬剤師としての知識や技術を深めることができます。
②マネジメント・キャリア研修
マネジメント・キャリア研修では、社員が将来的にリーダーやマネージャーになるためのスキルを学びます。
- 薬局長習熟:薬局長候補者に、薬局長の業務、薬局長に必要な知識と技能を身につける研修です。
- 薬局長力研修:新任薬局長に対する研修で、よりマネジメントにフォーカスした研修です。
そのほかに、エリアマネージャー候補を対象にした研修もあります。
昇給・昇格のチャンスと評価基準
昇給や昇格のチャンスは、社員が業務成果を上げることで得られます。評価の具体的指標は、残業時間減少、医薬品廃棄減少といった負担減や処方箋枚数増加、技術料増加による利益上昇などです。
半年毎に評価シートの目標を設定し、その達成度合いや技能によって評価が決まり、評価によって昇給額や賞与額が決まります。
現時点では、クリエイトSDに研修や資格取得による昇級はありません。

大手の調剤薬局で資格昇給制度が取り入れられてきてるため、クリエイトSDでもいつかは取り入れるかもしれません。
キャリアアップの種類
クリエイトSD薬剤師では、キャリアアップの役職がいくつかあります。
主な役職は以下の通りです。
- エリア在宅担当
- 調剤エリアマネージャー
- 本部
①エリア在宅担当
エリア在宅担当の主な業務は、在宅医療の支援全般、在宅医療の研修運営などです。
エリア在宅担当になることで、地域医療に貢献しながら、幅広いスキルや知識を身に付けることができます。
在宅医療薬剤師の仕事内容は以下の記事で詳しく解説しています。

②調剤エリアマネージャー
調剤エリアマネージャーは、複数の調剤薬局を統括する役割を担っています。
その主な仕事内容は、店舗のマネジメントやスタッフの育成、業績管理などで、経営力やリーダーシップが求められます。また、地域の医療ニーズに応じたサービスの提供や新規事業立ち上げも行います。
③本部
本部での仕事内容は幅広く、医薬品の開発やマーケティング、研修プログラムの企画運営など、専門知識を活かした業務が中心です。
本部で働くメリットは、専門性を活かしつつ、新たなスキルを習得できることです。働く環境も安定しており、労働時間も一般的な企業勤務に近いため、プライベートとの両立がしやすいです。
薬剤師として新しい分野に挑戦したい人や、企業での働き方に興味がある人に向いています。
調剤とOTCでのキャリアアップの違い
クリエイトSDでは、部門は大きく調剤薬局とOTC販売に分けられます。調剤薬局の中には在宅医療も含まれます。
調剤薬局薬剤師もOTC薬剤師も、人事制度に変わりはなく年収には差がありません。(現在中途も新卒もほぼ調剤配属)
ただし、調剤薬局側の「薬局長」とOTC販売側の「店長」とでは、「店長」の方が昇進難易度が高く、年収の上がり方に差が出る可能性はあります。
クリエイトエス・ディーへの転職・就職前に確認しておきたいこと

クリエイトSDの特徴は、キャリアチャンスが豊富かつ多様なキャリアパスがあること
年間で約50店舗の新規出店が予定されており、出店に伴って薬局長やエリアマネジャーといったポジションへのキャリアチャンスが豊富に用意されています。
また、エリア在宅担当、研修担当、システム担当など、多様なキャリアパスに挑戦することも可能です。
さらに、地域に集中した出店戦略を採用しているため、店舗間の距離が近く、近隣店舗同士で医薬品の共有や応援勤務が行いやすい点も特徴です。
クリエイトSDは充実した研修システムも魅力
東証プライム市場に上場している株式会社クリエイトSDホールディングスが経営母体となり、充実した研修システムを通じて知識や技術を習得できる環境が整っています。具体的には、以下のような研修が用意されています。
- 症候学研修:患者様の訴える症状から、受診勧奨の緊急性や重要度を判断するための知識を学びます。
- 調剤研修:店舗の機器や設備を再現した研修センターで、手技、患者様対応、保険入力などの実務スキルを習得します。
- 在宅研修:患者様の居宅を再現した環境で、実践的な在宅医療に関する知識と対応力を養います。
- かかりつけ薬剤師対人業務研修:薬剤師の対人業務能力向上を目的とした研修、かかりつけ薬剤師として必要なスキルを習得します。
さらに、店舗ごとに社員一人ひとりが主体的に仕事に取り組める環境づくりも重視されており、日々の業務を通じてさらなる成長が期待できます。
感じの良い応対ができる人が求められている
「目の前のお客様や患者様のために、今できる最善を尽くす」という考えを大切にし、売上ノルマを設けず、お客様や患者様を第一に考えた対応が求められる環境です。
経営理念として「お客様≒患者様とのふれあい」を重視しており、親切で感じの良い応対を実践し、信頼関係を築ける薬剤師を求めています。
薬剤師がクリエイトエス・ディーへの転職を成功させるには?

クリエイトエス・ディーへの転職を成功させるためには、事前の情報収集と計画的な準備が欠かせません。
以下では、転職を成功させるための具体的なステップを解説します。
店舗のリサーチをし、店舗見学は必ずお願いする
まず、配属の可能性がある希望の店舗について詳しくリサーチすることが重要です。なぜなら、クリエイトエス・ディーは首都圏を中心に多くの店舗を展開しており、それぞれの店舗で患者層が異なります。具体的には、公式サイトや口コミサイトで、店舗の規模や調剤業務の割合、在宅医療への対応状況などを確認しましょう。
また、「店舗見学」は必ず転職エージェントに依頼しましょう。働く可能性のある店舗の空気を「体感する」ことで、働く環境や雰囲気、人間関係を知ることができるからです。
相性の良いエージェント担当者を見つける
薬剤師が自分の希望通りの転職を成功させるには、相性の良い転職エージェント担当者と転職活動をすることが重要です。
なぜなら、同じ転職エージェントでも担当者によって、コミュニケーションの円滑さに差があるからです。
例えば、職場の内情について教えてもらえない担当者がいる一方で、応募先の店舗見学まで手配してくれる担当者もいます。
まずは、相性の良い担当者が見つかるまで、いくつかの転職エージェントを利用してみることをおすすめします。

実際に転職エージェントを使って感じたリアルな声はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
クリエイトエス・ディーの事業内容

クリエイトエス・ディーは、主力のドラッグストア事業のほか、調剤薬局事業も展開しています。また、住宅街に立地した店舗が多く、日常生活に密着したサービスを提供しています。
以下では、具体的な事業内容について詳しく説明します。
ドラッグストア事業
クリエイトエス・ディーのドラッグストア事業は、医薬品だけでなく、日用品や食品など幅広い商品を取り扱うことが特徴です。
ドラッグストアでは、セルフメディケーション(自分で健康を管理すること)をサポートするため、一般用医薬品や健康食品が充実しています。また、薬剤師や登録販売者が常駐しており、購入者が抱える健康に関する相談にも対応しています。
地域に密着したサービスを提供しているため、店舗間の距離が近く、顧客にとって利便性の高い環境を整えています。
調剤薬局事業
クリエイトエス・ディーは、調剤薬局事業にも力を入れています。調剤薬局では、処方せんに基づく医薬品の提供を中心に行っており、患者様一人ひとりに適した医療を提供しています。
また、在宅医療にも対応しており、訪問薬剤管理指導を行う体制が整っています。これにより、通院が困難な患者様の健康管理をサポートしています。
店舗内では、薬剤師が患者様からの相談を受け付け、薬の飲み合わせや副作用について丁寧に説明しています。
薬剤師はクリエイトエス・ディーで働きやすい?
クリエイトエス・ディーでは、薬剤師が働きやすい環境づくりに注力しています。同社では研修制度が充実しており、薬剤師としての知識やスキルを体系的に学ぶことができます。
さらに、月平均の残業時間が約10時間と少なく、5日間連続休暇制度の取得率も高いため、ワークライフバランスが保ちやすい職場環境です。一方で、全国転勤が可能なポジションや、地方での勤務を伴う場合もあるため、配属先については事前の確認が必要です。
このように、働きやすさとキャリアアップの両立が可能ですが、勤務地や役職によって異なる働き方が求められる点には注意が必要です。
クリエイトエス・ディーの薬剤師の仕事内容

クリエイトエス・ディーの薬剤師は、幅広い分野で専門知識を活かしながら、地域住民の健康を支える役割を担っています。調剤業務やセルフメディケーションのサポート、さらに在宅医療まで、多岐にわたる業務内容が特徴です。以下では、それぞれの業務について詳しく説明します。
調剤
クリエイトエス・ディーの調剤薬局は、特定の病院の処方せんに対応する「院外処方(点分業)」ではなく、複数の医療機関からの処方せんを受け付ける「面分業」を採用しています。このため、さまざまな診療科の処方せんに触れる機会があり、薬剤師としてのスキルや知識を幅広く磨ける環境が整っています。
さらに、患者様が処方された薬だけでなく、健康や病気についても気軽に相談できるよう、「地域のカウンセラー」としての役割を果たすことを目指しています。このような姿勢により、地域住民との信頼関係を築き、より良い医療サービスを提供しています。
セルフメディケーション
セルフメディケーションのサポートも、クリエイトエス・ディーの薬剤師の重要な役割です。一般用医薬品(OTC医薬品)や健康食品を利用して、自身の健康を管理したいと考えるお客様へのアドバイスを行います。
例えば、風邪薬や胃腸薬、サプリメントの選び方について相談を受け、症状に適した商品を提案します。また、医療機関の受診が必要かどうかを判断し、適切なアドバイスを提供することで、お客様の健康維持を支援しています。
在宅医療
在宅医療は、クリエイトエス・ディーが力を入れている分野の一つです。通院が難しい患者様のために、薬剤師が居宅を訪問し、薬の管理や服薬指導を行います。
また、医師や看護師、ケアマネージャーなど他の医療従事者と連携し、患者様が安心して自宅で治療を続けられる環境を整えています。訪問先でのコミュニケーションを大切にし、患者様やその家族の声に耳を傾けながら、より良い医療サービスを提供することを目指しています。
まとめ|クリエイトSD薬剤師の年収・働きやすさ・子育てサポート
クリエイトSD薬剤師の年収や働きやすさ、子育てサポートについてまとめると、良い評判も悪い評判も存在します。
良い評判としては、働きやすい環境や充実した教育制度、高い給与水準があげられます。
本記事を参考にして、あなたに合った転職先を見つけるために、転職サイトや転職エージェントに登録して、相談を行うことがおすすめです。