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「クオールはやばい?」「就職・転職して大丈夫?」そんな悩みを持つ薬学生・薬剤師向けの記事です。
クオールはやばいとの評判もありますが、その評判だけでクオール薬局を就職候補から外してしまうのは大きな損をしているかもしれません。
この記事では、クオール薬局は本当にやばいのか?就職・転職して大丈夫なのか?公式HPや口コミをもとに経営面と職場環境面から徹底解説します。
この記事1本でクオール薬局への就職・転職の判断ができるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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クオール薬局はやばい?

クオール薬局は“やばい職場”ではありません。人によっては合わないけれど、キャリア形成には良い就職先と言えます。
なぜなら、雇用条件、経営、職場環境、トータルで見てバランスが良いから。
ただし、薬剤師の働き方の希望によっては評価が大きく分かれるのも事実です。人員配置・昇給制度・店舗格差で「働きにくさ」を感じる可能性はあります。
この記事では、以下の点に着目しながらクオール薬局の実態を掘り下げます。
- どのような理由で「やばい」と言われているのか(実際の事件・労務課題・口コミ)
- クオール薬局に就職・転職して大丈夫なのか
- どんな薬剤師には向いていて、どんな人には不向きなのか
調剤薬局はどの企業も「良い面」「悪い面」があるため、自分の志向や価値観と合っているかで判断していきましょう。
クオール薬局がやばいと言われる理由

クオール薬局が「やばい」と言われる理由は、大きく分けて以下の3点に集約されます。
- 経営面:不信を招く不正請求事件があったこと
- 職場環境面:業務負荷や人員配置に偏りがあること
- 給与面:昇給・待遇面での不満が継続的に見られること
いずれも、薬剤師が日々の業務やキャリア形成を考える上で無視できないポイントです。ここでは、それぞれの背景や口コミ事例をもとに詳しく解説します。
経営面:「不正請求」事件
過去にクオール薬局の一部店舗で、調剤報酬の不適切請求が発覚し、行政処分を受けた事例がありました。
2017年、秋田県の「クオール薬局秋田飯島店」で、調剤報酬の不正請求(いわゆる「付け替え請求」事件)が発覚しました。複数の処方箋を同店舗で扱ったかのように見せかけ、高い点数を請求した事案です。
日本薬剤師会会長が「薬剤師倫理にもとる許しがたい行為」と強い言葉で非難したことから、業界関係者の間で衝撃が広がりました。
ただし、経営トップは「全社的な関与ではない」と組織的な関与は否定しており、以後コンプライアンス強化と社内監査の整備が進められています。
職場環境面:業務負荷や人員配置に偏りがある
クオール薬局は全国700店舗以上を展開しており、特に大病院門前など処方箋枚数が多いエリアに強みがあります。その一方で、「忙しい店舗とそうでない店舗の差が大きいにも関わらず、人員調整がされない」といった声が上がっています。
また、店舗間の運営方針や雰囲気にも大きなばらつきがあり、「当たり外れが激しい」「店長の裁量次第で働きやすさが変わる」といった“配属ガチャ”が存在するのも事実です。
このような状況から、一部の薬剤師にとっては非常にストレスの多い職場になりやすく、それが「やばい」という印象を強めています。
給与面:昇給・待遇面での不満
クオール薬局は初任給水準こそ大手薬局並ですが、昇給が緩やかで「3年目以降の年収が伸びにくい」といった口コミが多く見られます。
クオール薬局の薬剤師初任給は、全国職で月給39万4,000円、地域限定職で月給27万4,000円。
3年目の全国職で年収500〜550万円ほどが目安になります。
また、役職につかない限り給与テーブルが上がらないため、「頑張っても給料が変わらない」「評価制度が形骸化している」と感じる人もいます。こうした昇給の停滞感が、「長く働くには厳しいかもしれない」という懸念につながっています。
クオール薬局薬剤師の悪い口コミ・評判

クオール薬局の働く現場では不満の声も一部見られます。特に、薬剤師の働き方や店舗環境によっては、負担が大きいと感じるケースも少なくありません。
ここでは、実際に寄せられている口コミや退職理由をもとに、「やばい」と言われる原因を詳しく掘り下げていきます。代表的なネガティブ評価として多いのは、次の3点です。
- 昇給が頭打ちになりやすく、給与への不満が多い
- 一部店舗で慢性的な人手不足・残業過多
- 配属先によって働きやすさが左右される
このあと、それぞれの口コミ内容について、具体的な事例を挙げながら詳しく見ていきます。
給与水準・昇給が物足りない/地域限定は特に低め
クオール薬局の給与に対しては不満の口コミが多いです。特に地域限定コースではその傾向が強いと指摘されています。
理由としては、地域密着型の配属制度や、教育・研修制度にコストをかけている一方で、昇給制度がやや控えめなためです。多くの口コミでは、「入社時の給与は悪くないが、その後の昇給ペースが緩やか」「評価されても基本給が大きく上がることは少ない」という声が見られます。
また、OpenWorkなどの口コミでも「地域限定職だと5年目でも年収400万円台」という声があり、成果が給与に反映されにくいと感じる人もいるようです。
もちろん、安定性や研修制度を評価する声もありますが、給与を重視する薬剤師にとっては物足りなさを感じる部分かもしれません。

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人手不足で店舗が多忙・残業が多い
クオール薬局では、一部店舗において人手不足と業務の偏りにより、残業が多くなるケースが見られます。特に大病院の門前薬局では、処方箋枚数が多く、対応に追われる状況が続いているようです。
その理由は、クオールが大病院門前に多数出店しており、1店舗あたりの処方箋数が多くなりがちであるためです。繁忙時間帯には一気に患者対応が重なるため、人員が足りないときの業務負荷は非常に大きくなります。
たとえば、口コミサイトOpenWorkでは「大病院前の店舗に配属されたが、1人あたりの処方箋数が多く、休憩もままならない日があった」「応援体制があるとはいえ、慢性的に人が足りない店舗は残業が当たり前だった」といった声が多数見られました。
「ワークライフバランスを重視したい」という人にとっては、希望通りの配属でなければギャップを感じる可能性があります。
店舗・配属による“当たり外れ”が大きい
クオール薬局では、店舗によって働きやすさに大きな差があるとの口コミが目立ちます。休暇の取りやすさや人間関係の良し悪しが決まるのは「配属ガチャ」。外れると希望の働き方がしにくくなる可能性もあります。
実際の口コミでは、「前の配属先は連休も取りやすく、雰囲気も和やかだったのに、異動先では有給すら取りにくい」、「店長次第で店舗の雰囲気が180度変わる」といった具体的な証言が複数見られました。また、「子育てに理解のある店舗と、全く配慮のない店舗がある」との声もあります。
このように、店舗ごとに環境差が大きいことは、クオール薬局の大きな特徴です。調剤薬局大手ではどこも同じ問題はありますが、安定した働きやすさを求める人にとってはリスクになります。
クオール薬局薬剤師の良い口コミ・評判

クオール薬局には悪い口コミが目立つ一方で、評価されているポイントも多く存在します。キャリア形成やスキルアップを重視する薬剤師にとっては魅力的な環境も整っています。
以下では、実際に挙がっているポジティブな声の中から特に多いものを厳選して解説します。
教育・研修が整っており学びやすい
クオール薬局は教育制度に力を入れており、「学びやすい環境」が魅力という声が多く見られます。
その理由は、薬剤師のスキルアップを支える研修体制が非常に充実しているためです。具体的には、以下のような仕組みがあります。
- オンライン学習動画・マニュアルの整備
- 薬剤師認定制度(研修認定薬剤師)への支援
- 新人研修・OJT制度・キャリア段階別研修
- 病院研修や在宅研修など多様な学習機会
たとえばOpenWorkの口コミには「研修が体系的で、病院との違いを学べる」「動画学習がいつでも見返せるので復習に便利」などの意見が投稿されています。
このように、未経験から成長したい薬剤師やキャリアチェンジ希望者にとっては、自己研鑽しやすい職場と言えるでしょう。
大病院門前・在宅対応などで経験の幅が広がる
多様な医療現場での経験が積める点も、クオール薬局の大きな強みです。
クオール薬局は、大学病院や中核病院の門前薬局として全国展開しており、高度な処方箋に触れられる機会が豊富です。また、在宅医療や地域包括ケアにも積極的に取り組んでいます。
実際に、「在宅対応を通じて患者対応スキルが上がった」「門前店舗では幅広い診療科の知識が必要なので成長につながる」といった口コミも多いです。
薬剤師としての経験値を上げたい方や、専門性を高めていきたい方には非常に良い環境です。特に総合的なキャリア形成を重視する人には魅力的な職場でしょう。
クオール薬局に就職・転職は大丈夫?

クオール薬局に対して「やばい」との声がある一方で、実際には「自分に合うかどうか」が判断のカギとなります。
この章では、クオール薬局の退職理由や職場環境の実態、パワハラ・ノルマの有無、離職率などの具体的なデータや口コミから、就職・転職先として大丈夫なのかを客観的に見ていきます。
クオール薬局の退職理由で多いのは?
退職理由で多く挙がっているのは、以下の3点です。
- 昇給・給与水準への不満(頑張っても反映されない)
- 店舗による業務量の差(大病院の門前薬局は激務)
- ワークライフバランス(人手不足で休みづらい)
特に地域限定職は昇給が緩やかで、「頑張っても評価に反映されにくい」という声が複数あります。
また、店舗による業務量の差は、門前薬局の集中店舗では処方箋枚数が多く、人員不足と重なって激務になるケースも。
ワークライフバランスでは、有給取得や休日は制度上整っていても、実際は人手不足で取りにくいという不満も見られます。
口コミでは「新人なのに忙しい店舗に配属され、休憩も取れなかった」「働く環境は店舗によってまったく違う」などの投稿が多いです。
クオール薬局にパワハラはある?
クオール薬局に関して、パワハラに関する口コミはごく少数です。ただし、以下のような間接的な「上司との人間関係のストレス」に関する声は見受けられます。
- 「本部との連携が取れておらず、現場任せになることがある」
- 「店長次第で風通しの良さが変わる」
このように、パワハラというよりは管理職の資質やコミュニケーション不足によるストレスが一部の退職理由になっていると見られます。
クオール薬局にノルマはある?
クオール薬局では「ノルマ制」は敷かれていないとされていますが、かかりつけ薬剤師の獲得目標や在宅件数の目安など、「実質的な目標」が課されることはあります。
- 「会社としてかかりつけ薬剤師の推進を強く求めていた」
- 「店舗によっては、達成できないと本部から圧がある」
といった口コミも見られ、目標未達のプレッシャーを感じることが分かります。
クオール薬局の離職率は?
クオール薬局の離職率は約7%と非常に低いです(出典:公式新卒採用サイト)。これは、厚生労働省が発表する薬局薬剤師の平均離職率(約15%)を大きく下回っています。
制度が整っており、キャリア支援や福利厚生が充実していることが、一定の定着率につながっていると考えられます。
クオール薬局のおすすめポイント

クオール薬局は「給与・福利厚生・研修・キャリア経験値」のバランスが取れた薬局です。飛び抜けて高待遇というわけではありませんが、複数の条件が平均以上の水準で整っており、他社と比較して相対的に“優等生型”の企業と言えます。
ゆとヤク!キャアリアとしておすすめできるポイントは以下の通りです。
- 社宅制度や家賃補助が手厚い(自己負担1割)
- 残業は少なめ(月平均11時間)、休日は120日以上
- 動画研修やeラーニング、在宅・病院研修など、キャリア支援が豊富
- 大病院門前・在宅中心のため、経験の幅が広がりやすい
全体として、働きやすさ・給与と成長機会のバランスが良く、「転職先として安心感のある薬局」を探している薬剤師に向いています。

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クオール薬局の雇用条件

クオール薬局の雇用条件は大手調剤薬局の他社と比較しても高い水準です。
給与水準や休日数、残業時間、住宅補助、転勤の有無、研修制度、子育て支援など、総合的にバランスの取れた制度設計が特徴です。
ここからは、クオール薬局の具体的な雇用条件を9つの項目に分けて詳しく解説します。就職・転職を検討する上で、自分に合った働き方かどうかを見極める参考にしてください。
クオール薬局の売上高・店舗数・薬剤師数
薬局名 | 売上高 | 店舗数 | 薬剤師数 | 1店舗あたり薬剤師数 |
---|---|---|---|---|
クオール薬局![]() | 約 2,600億円(2025年3月期) | 953店舗 | 3,613名 | 3.8名 |
クオール薬局は、全国に約950店舗以上を展開する大手調剤チェーンです。主に大学病院や基幹病院の門前に店舗を構えており、一店舗あたりの処方箋枚数が多いのが特徴です。
クオール薬局の売上高は約2,600億円に達しており、調剤業界でも上位に位置する規模を誇ります。薬剤師数は約3,600名が在籍しており、在宅医療やかかりつけ薬剤師への対応も積極的に推進されています。
このように、企業としての安定性とスケールメリットがあり、薬剤師として幅広い経験が積める環境が整っています。
クオール薬局の初任給
薬局名 | 初任給 上:エリア限定 下:全国 | 想定年収 上:エリア限定 下:全国 | 初年度平均年収 |
---|---|---|---|
クオール薬局![]() | 274,000円 394,000円 | 3,836,000円 5,516,000円 | 4,676,000円 |
クオール薬局の薬剤師初任給は、全国職で月給39万4,000円、エリア職で月給27万4,000円です。
全国職は全国転勤がある代わりに高い給与水準が設定されており、一方でエリア職は勤務地が限定される分、月額で約12万円の差があります。
全国職の給与水準は大手調剤薬局の中でも高水準で、エリア限定職の場合は他社と同水準で比較的低めの金額です。
クオール薬局の年収・月収
薬局名 | 月収 上:min 下:Max | 想定年収 上:min 下:Max | 想定平均年収 |
---|---|---|---|
クオール薬局![]() | 261,000〜 415,000円 | 4,176,000〜 6,640,000円 | 5,408,000円 |
クオール薬局の薬剤師の平均年収はおよそ540万です。
全国職や管理薬剤師などのポジションによって幅がありますが、新卒入社2〜3年目で年収500万円前後が目安です。
口コミでは「大きな昇給は期待しにくいが、安定している」との声が多く、長期的に見ると年収の伸びはやや控えめです。ただし、在宅や管理職など業務内容が広がることで手当が加算され、収入も上がる傾向にあります。
給与の急激な上昇を期待するよりも、安定した生活基盤を求める人向けといえるでしょう。
クオール薬局の残業時間
薬局名 | 残業時間 |
---|---|
クオール薬局![]() | 12.0 |
クオール薬局の薬剤師の平均残業時間は月12時間程度とされています。これは大手調剤薬局の平均よりやや少ない水準です。
ただし、店舗によって大きな差があります。大病院門前や人員不足の店舗では月30時間近く残業するケースもある一方で、人員が充実している店舗では定時退社が基本という声もあります。
「残業代は1分単位で支給されるため、サービス残業はほとんどない」との評価が多く、労務管理は比較的しっかりしている印象です。
残業が気になる場合は、配属先の情報を事前に確認することが重要でしょう。
クオール薬局の年間休日・有給休暇
薬局名 | 総年間休日数 | 年間休日 | 平均有給取得日数 |
---|---|---|---|
クオール薬局![]() | 134日 | 122日 | 11.7日 |
クオール薬局の年間休日は122日、平均有給取得日数と合わせると134日と、調剤薬局では比較的多い部類に入ります。
ただし、有給休暇については「取りやすさは店舗による」という声が多く見られます。平均有給取得日数は他社大手調剤薬局と比較して少なめです。
休暇制度としては整備されていますが、実際の取得には職場環境の影響が大きいことが分かります。就職・転職の際には、配属先の勤務体制を確認しておくことがポイントです。
クオール薬局の転勤・異動範囲
薬局名 | 出店エリア | 転勤 |
---|---|---|
クオール薬局![]() | 全国 | ①全国コース:全国転勤あり ②広域コース:複数エリア内転勤あり(例:北海道〜九州) ③地域限定:自宅から90分範囲内 |
全国コースの社員は、全国の店舗に異動の可能性がある一方で、給与や待遇面で優遇されます。社宅制度の利用も可能です。一方で地域限定社員は、転居を伴う異動はないため、家庭の事情などで勤務地を限定したい人に適しています。
ただし、店舗間の人員調整や応援体制もあるため、柔軟な対応力も求められる環境です。
クオール薬局の社宅・家賃補助
薬局名 | 会社負担率 |
---|---|
クオール薬局![]() | 会社負担90% |
クオール薬局では、家賃補助が9割会社負担と充実しています。そのため、自己負担は大幅に抑えられます。一方で、地域限定の社員は借り上げ社宅を利用できないため、家賃補助はありません。
全国コース・広域コースの場合は、引越費用も会社が負担するため、地方から都市部への配属や転居を伴う転職でも、初期費用の負担を大きく軽減できるのがメリットです。
クオール薬局の教育・研修制度
薬局名 | 教育・研修制度 | 階層 |
---|---|---|
クオール薬局![]() | ・1年目:新人集合/OJL ・2年目:コミュ力強化 ・3年目:症候学・学術大会 ・4–6年目:処方解析・臨床推論 等 | 1年目~6年目の年次体系+継続研修 |


クオール薬局の研修プログラムは非常に手厚いです。
新入社員から取り組む6年育成プログラムのほか、管理薬剤師・薬局長〜マネジメント職まで、段階的な教育プログラムが整っています。eラーニング、階層別・海外研修のほか、専門研修も構成されており、業務に必要な知識とスキルを体系的に習得できる点が特長です。
新卒者向けには、ステップアッププログラムが設けられており、薬歴記載や接遇、服薬指導まで丁寧に指導されます。中堅以降は、認定薬剤師取得支援や在宅医療研修など、専門性を高めるカリキュラムも用意されています。
キャリアを長期的に築きたい薬剤師にとって、成長支援が手厚い職場環境といえるでしょう。
クオール薬局の子育て支援制度
薬局名 | 育児休業 | 育児短時間勤務 | その他 |
---|---|---|---|
クオール薬局![]() | ・小1修了まで | ー |
クオール薬局の子育て支援は制度は充実しているものの、子育て社員をサポートする人員体制には課題があります。
クオール薬局は、育休取得率100%(女性)をはじめ、育休も子が3歳までと長く、子育て中の薬剤師が長く働ける環境づくりがされています。
しかし、制度利用者が多い反面、人員の補充が追いついていないという声も見られます。子育て中社員のフォローを周囲が担う負担感が出やすく、特に独身・子なし社員や管理薬剤師層からの不満も一部に存在します。
「制度はあるけど人が足りない」状況は、現場ごとに温度差が大きく、配属先によって働きやすさの差が生まれているのが実情です。制度活用を前提とするなら、人員体制にゆとりのある店舗への配属がカギとなるでしょう。
クオール薬局のその他・福利厚生
薬局名 | 医療・薬代補助 | 奨学金返済支援 | カフェテリア/会員制 | 特別休暇・独自休暇 | 保養所/リゾート |
---|---|---|---|---|---|
クオール薬局![]() | 薬代補助(選択可) | ― | カフェテリアプラン(5択) ・薬代補助 ・リロクラブ ・資格取得補助 ・レク補助 ・会費補助 EAP/GLTDほか | ー | 法人契約保養施設 |
クオール薬局は、基本的な福利厚生・独自制度も他社と同水準です。
特筆すべき点はありませんが、一般的な大手調剤薬局の福利厚生は一通り揃っていると考えて差し支えありません。
クオール薬局が向いている薬剤師

クオール薬局に向いている薬剤師は、「スキルを磨いて、薬剤師としての市場価値を高めたい」と考える薬剤師に特に向いています。
なぜなら、クオール薬局は、教育制度・キャリア支援が他大手調剤薬局より総合的に整っており、給与水準・残業・休日も他社と比較して条件が良いからです。
そのため、以下のような具体的な志向・状況にある薬剤師には、非常にマッチしやすい職場でしょう。
良い条件でどこでも通用するスキルを身につけたい薬剤師
「どこでも働ける実力をつけたい」という薬剤師にとっては、クオール薬局は向いています。
なぜならクオール薬局の特徴は以下のような点があるからです。
- 研修・資格取得支援が充実:基本スキル・マネジメント・在宅・多職種連携ほか
- 高度な臨床知識・疾患対応スキルを要する環境での経験
クオール薬局は幅広い研修制度のほか、大病院の門前薬局や在宅対応店舗が多く、知識やスキルが身につく環境で経験を積める点も強みです。
クオール薬局で働くことで、キャリアの引き出しが増えるため、どこでも通用するスキル獲得や将来的なキャリアアップも目指しやすくなります。
給与水準も調剤薬局の中では高めの水準です。全国職では初年度年収550万円、転職者は年収660万円も目指せます。
特に注目すべきは、家賃補助制度の手厚さです。単身でも会社負担90%のため、都市部勤務でも実質的な手取りが増えるのは大きなメリット。
クオール薬局では、好条件の元で自身の資産となるスキルや経験を積むことが可能です。成長意欲の高い薬剤師には、実力を磨くための土台が整った職場といえるでしょう。
クオール薬局が向かない薬剤師

クオール薬局には、制度面・育成面で一定の強みがある一方、店舗間格差や働き方の偏りによる不満の声も少なくありません。
特に、以下のような価値観・働き方を求める薬剤師にとっては、ミスマッチとなる可能性があります。
子育て社員のフォローを負担に感じる薬剤師
クオール薬局は育休・時短勤務の取得率が高く、子育て支援制度の利用実績も豊富です。
その一方で、人員補充が十分でない店舗では、フルタイム社員に業務負担が偏ることがあるという口コミも複数見られます。
子育て中の社員を支えることに前向きでない方や、公平な業務負担を重視する方にとっては不満が生まれやすい環境となるかもしれません。
特に少人数体制の店舗では、メンバーのライフステージや働き方の違いが勤務環境に大きく影響するため、慎重な見極めが必要です。
まとめ|クオール薬局はやばい企業ではない
クオール薬局には、たしかに「昇給が頭打ち」「人手不足の店舗が多忙」など、厳しい意見も一定数あります。
しかしそれは、全国展開する大手チェーンならではの店舗間格差や働き方の多様性に起因するものであり、全社的にブラックで“やばい企業”と断じるのは正確ではありません。
むしろクオール薬局は、
- 研修制度の充実
- 家賃補助や福利厚生の手厚さ
- 大病院門前や在宅などでの経験の幅
- ワークライフバランスの整いやすさ
といった点で、キャリア形成を重視する薬剤師にとっては恵まれた環境を提供している企業です。
そのため、クオール薬局は「誰にとっても絶対に良い職場」ではありませんが、働き方の希望やキャリアビジョンと合致する薬剤師にとっては有力な選択肢となりうる企業です。
就職・転職を検討する際は、勤務エリアや職種区分(全国職・広域職/地域限定職)、店舗の特性をよく確認し、自分の希望と照らし合わせて判断していきましょう。