薬剤師にならなきゃよかった?後悔する4つの共通点と対処法を詳しく解説

「薬剤師にならなきゃよかった」と後悔している薬剤師は少なくありません。

しかし、薬剤師になったことを後悔する人にはいくつかの共通点があります。

その共通点を知らずに行動をしてしまうと、より大きな後悔をしてしまう可能性があるため、なぜ「薬剤師にならなきゃよかった」と感じているのか、他の薬剤師の意見を知ることは重要です。

この記事では、薬剤師になって後悔する4つの共通点とその対処法を詳しく解説しています。

この記事を読むことで、薬剤師という職を見直して、「辞めるかどうか」「これから何をすればいいのか」が判断できるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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「薬剤師にならなきゃよかった」と感じる人の4つの共通点

「薬剤師にならなきゃよかった」と感じている薬剤師には、実は共通点があります。

なぜなら、薬剤師という職種の特徴や、職場の性質に共通していることが多いためです。

ここでは以下の4つの共通点について、詳しく解説していきます。

  • 時間と労働に見合わない給与に悩んでいる
  • 人間関係や患者対応に疲れている
  • 職場環境にストレスを感じている
  • 転職やキャリアアップに不安を感じている

時間と労働に見合わない給与に悩んでいる

薬剤師にならなきゃよかったと感じている人の多くは、年収が時間と労働に見合わないと感じています。

なぜなら、薬剤師は専門職かつ責任の大きい仕事をしているほか、薬剤師になるまでの費用や努力も一般的な職種と比較して大きいため、その労働量と比較して年収が低いと感じている人が多いためです。

特に多い意見は、以下の4つ。

  • とにかく年収が低い
  • 専門性が給与に反映されていない
  • そもそも労働時間が長い
  • これまでの学費や勉強時間に対して給与が安すぎる

それぞれ詳しく解説します。

とにかく年収が低い

薬剤師の平均年収は578万円です。

これは、総務省発表の日本人の平均年収458万円と比較すると薬剤師の年収は高めです。

しかし、新卒薬剤師の初年度の平均年収は約349万円で、20代のうちは日本人の平均年収より低いことが多いです。

ただし、経験年数が増えるごとに30~34歳で約554万円、40~44歳で約624万円と年収も上昇していきます。

薬剤師の年収については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考に目を通しておきましょう。

薬剤師の年収中央値データから見る!年収アップの最適なキャリア選択ガイド

薬剤師の年収中央値はいくら?30代の相場も職種別・地域別で徹底解説

専門性が給与に反映されていない

専門性が非常に高い仕事をしているにも関わらず、給与が低いと感じている薬剤師は多いです。

薬剤師は高度な専門知識・技術を持つ国家資格で、特に病院薬剤師は、日常的な薬剤とは比較にならないほど多くの薬を扱います。患者の服薬状況のほか、副作用や相互作用、血中濃度などにも注意が必要な職種です。

また、がんや感染制御などの領域を専門とする専門薬剤師の認定など、「薬学管理のプロ」として働いている薬剤師も多くいます。

この、高度な専門性と給与のバランスが取れていないことが、薬剤師を悩ませる原因の一つです。

そもそも労働時間が長い

薬剤師の労働時間は長いケースもあります。

病院はもちろんのこと、調剤薬局ではかかりつけ薬剤師在宅薬剤師、ドラッグストアでは夜間の営業時間以降も働くなど、患者に合わせた働き方のために長時間の労働になることも少なくありません。

これまでの学費や勉強時間に対して給与が安すぎる

薬剤師になるには、6年制の大学を卒業し、国家試験に合格する必要があります。

薬学部の学費は平均で約1,300万円と言われ、私立大の平均学費約469万円の3倍近い金額です。

また、6年間試験ずくしのため、勉強のためにプライベートの予定を諦めた経験がある薬剤師も少なくありません。

これらの努力に対しても、給与が安すぎると感じている薬剤師は多くいます。

人間関係や患者対応に疲れている

薬剤師は医療に従事する職種として、チームでの仕事が必要になります。

その中で発生してくる悩みが人間関係です。

病院・調剤薬局など閉鎖的な環境で仕事をするため、人間関係に関する悩みは尽きません。

特に多いのは以下の2つ。

  • 同僚の薬剤師や事務職との人間関係がしんどい
  • 患者とのコミュニケーションが負担になることも

同僚の薬剤師や事務職との人間関係がしんどい

よく耳にするのが、”合わない人”や”いやがらせ”です。

職場にもよりますが、仕事の場であってもチームで仕事をしている以上、価値観の異なる人はいます

「連携を取ってくれない」「空気が重い」など、逃げ出したい場面でも狭い環境で仕事をしているため、日々同じような状況になります。

このような人間関係に疲れている薬剤師も多いです。

患者とのコミュニケーションが負担になることも

患者さんもコミュニケーションが取りやすい人ばかりではありません。

薬剤師に対して理不尽な主張をする人もいれば、丁寧に説明しても理解しようとしてくれない人もいます。

そういった患者さんに対しても、真摯に向き合って対応をしているため、薬剤師は精神的な負担も大きい仕事です。

職場環境にストレスを感じる

職場環境にストレスを感じている薬剤師も多いです。

それは、薬剤師としての仕事の責任や、業態の特徴として正社員の薬剤師に負担が大きくなる傾向があるためです。

特に多いのは以下の3つ。

  • 調剤ミスの不安とプレッシャーがきつい
  • 人手不足で業務の負荷が大きい
  • 社員ばかり土日出勤で連休も取りにくい

調剤ミスの不安とプレッシャーがきつい

薬剤師は調剤ミスはできません。

調剤ミスは、「調剤事故」「調剤過誤」「ヒヤリハット事例」の3つに分類されていますが、薬剤師として不安が大きいのは、服薬指導の”説明不足”でも責任を問われる点です。

正確に調剤し、注意事項を正しく伝えていても、患者が理解を服用をしてくれなければ、薬剤師の過失となるケースもあります。

日々忙しい中で、処方箋を読む頭脳労働と計数や散剤などの肉体労働、さらには患者の理解を得るためのコミュニケーションなど、薬剤師は不安とプレッシャーにさらされる場面の多い仕事です。

人手不足で業務の負荷が大きい

薬剤師は現状人手不足の職場も多くあります。

特にフルタイムで働く薬剤師の場合、管理薬剤師として勤務し、パートや派遣薬剤師が行わない業務を一人でこなすケースも少なくありません。

社員として業務量と責任ばかりが大きく、負荷が大きいのも、薬剤師が職場にストレスを感じている原因の一つです。

社員ばかり土日出勤で連休も取りにくい

特に調剤薬局やドラッグストアでは、正社員は土日出勤は当たり前の状況も多くあります。

パートや派遣薬剤師は土日に休みを取ることも多く、必然的に正社員の薬剤師は店舗運営のために休みが不定期になります。

家庭があって定期的な休みを取りたい場合には大きな負担です。

キャリアアップの難しさ

薬剤師としてのキャリアアップが難しいことも、薬剤師にならなきゃよかったと薬剤師が後悔する理由の一つです。

薬剤師は専門職としてのスキルアップが難しいことに加え、近年ではAIの推進や業務の変革のため、これまでとは異なるキャリア形成が必要になったからです。

例としては、かかりつけ薬剤師や認定薬剤師、その他専門薬剤師など、負担の大きい業務や専門性の高い資格が求められている点や、対人業務に必要であるコミュニケーション能力やマネジメント能力が、必要になってきていることがあげられます。

専門職として自己成長してもキャリアアップが難しい

薬剤師は免許を取ったあとも、認定薬剤師や専門薬剤師などの専門性が求められますが、自己成長したとしてもキャリアアップが難しい状況にあります。

それは、条件の良いポストには空きが少ないためです。

例えば、病院では薬局やドラッグストアと比較してキャリアの幅は狭く、調剤薬局やドラッグストアでも管理薬剤師までは比較的早く昇進しますが、その上の本部管理職としてのポストは多くありません。

そのため、自己成長しても待遇が十分に良くならないケースもあり、専門性の高さと比較してキャリアアップが難しい職種でもあります。

薬剤師の将来性が心配

薬剤師は将来的に仕事がなくなるのではと心配の声も多くあります。

なぜなら、AIの台頭やIT化の推進、登録販売者やファーマシーテクニシャンなど、これまでの薬剤師業務を代替するシステムや職種が生まれてきているからです。

実際には、調剤やピッキングといった対物業務はAIやITにより効率化されていきますが、患者とのコミュニケーションや組織のマネジメントといった対人業務については、今後も薬剤師に求められる業務と言われています。

今後は、これまでとは異なるキャリアの発展が求められているため、薬剤師は将来を見据えたキャリアアップを計画していく必要があります。

薬剤師の将来性は、職種や業種ごとにも異なります。以下の記事も参考にしておくと将来のキャリアプランを描きやすくなるため、ぜひ読んでみてください。

薬剤師の将来性は未来がない?職場ごと需給予測と業務の変化から徹底解説!

薬剤師にならなきゃよかったと思わないための3つの対策

薬剤師にならなきゃよかった、と思わないためにはいくつかの対策があります。

そのうち代表的な対策が以下の3つです。

  • 自分に合った業界で働きやすさを確保
  • 職場の内情は徹底リサーチ
  • 将来を見越して薬剤師としてのスキルアップを目指す

これらの対策をしておくことで、薬剤師になって後悔することも減るため、ぜひ実践してみると良いでしょう。

自分に合った業界で働きやすさを確保

薬剤師にならなきゃよかったと思う原因は、薬剤師という「職種」ではなく、勤めている「業界」が大きく影響しています。

例えば、病院などの医療業界と製薬メーカーなどの製薬業界では、働き方は大きく異なります。

また、調剤薬局とドラッグストアでも薬剤師が抱えるストレスの種類は違います。

そのため、薬剤師になって後悔しないためには、まず自分に合った業界を選ぶことが重要です。

薬剤師の休みの多い職場など、業界ごとの特徴を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

薬剤師の休みが多い職場は?土日休み・休みがないの違いを徹底解説!

職場の内情は徹底リサーチ

自分に合った業界の目星をつけた上で、次は職場の内情も徹底的にリサーチしておきましょう。

なぜなら職場の状況も薬剤師のストレスに大きな影響があるためです。

特に人間関係や組織風土、人員数や休暇の取得状況などは重要です。

業界は同じでも職場ごとに状況は異なるため、ミクロ視点でのリサーチを行いましょう。

将来を見越して薬剤師としてのスキルアップを目指す

将来的にも安心して薬剤師のキャリアを継続してい来たい場合には、今後必要とされる薬剤師のスキルを磨いていきましょう。

特に、対人スキルであるコミュニケーション能力とマネジメント能力の2つは、今後薬剤師として求められるスキルとなっていくため、少しづつでもスキルアップを目指すとよいでしょう。

薬剤師にならなきゃよかったと思ってしまったときの5つの選択肢

薬剤師にならなきゃよかった、と思ってしまったときには以下の5つの選択肢を検討してみてください。

自分に合った選択肢を取ることで、薬剤師になって後悔したことを解消できます。

  1. 薬剤師のキャリアはそのままに職場を変える
  2. 薬剤師のキャリアはそのままに働き方を変える
  3. 薬剤師を辞めてキャリアチェンジする
  4. 薬剤師の資格を活かしてキャリアチェンジする
  5. 薬剤師の資格を生かした副業をする

薬剤師のキャリアはそのままに職場を変える

これは薬剤師として別の職場・別の業界へ転職する選択肢です。

職場の人間関係や、職場の労働環境に不満のある人に、効果的な選択と言えます。

これまで積んできた薬剤師のキャリアはそのままに、環境を変えることで不満を解消することが可能です。

薬剤師のキャリアはそのままに働き方を変える

これは薬剤師として、派遣社員やパートになる選択肢です。

仕事自体を変えたいわけではないけれど、ワークライフバランスを整えたい人に有効な選択と言えます。

なぜなら、派遣社員やパートの場合は正社員と比較して、時間の融通をきかせやすいからです。

薬剤師はパートの時給も高く、フルタイムでパートに入ると年収は正社員と大きな差が無いほどです。

パート薬剤師の平均時給は以下の記事でまとめているので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

パート薬剤師の平均時給を徹底解説!おすすめ職場はココ!

薬剤師を辞めてキャリアチェンジする

これは、薬剤師資格も関係のない職種へ転職する選択肢です。

薬剤師という職種、業界の構造に疲れてしまって、異なる環境で新たなキャリアを築きたい方に有効な選択と言えます。

これまでの努力や時間がもったいないという迷いもあるかもしれませんが、状況が良くならない場合には、先の長い人生のためにも決断は早いほうが良いでしょう。

ただし、薬剤師資格も活かしつつ、環境を大きく変える方法も、以下の薬剤師資格を活かしてキャリアチェンジする選択肢で解説しているので、参考にしてみてください。

薬剤師の資格を活かしてキャリアチェンジする

これは薬剤師の資格保有が求められる、別の業界・別の職種へ転職する選択肢です。

業界や薬剤師に疲れているけれど、薬剤師の資格を捨ててしまうことに迷いがある方に有効な選択と言えます。

業界と職種が変わると、これまでの働き方とは異なる環境に身を置くことが可能になるからです。

例えば、薬局から製薬会社へ転職をすると、土日で休めなかった仕事が土日休みになったり、一向に上がらなかった年収が100万円単位で上がるケースなどもあります。

薬剤師になったことを後悔しているけれど、これまでの経験は捨てたくない。という方は検討してみると良いでしょう。

未経験でも薬剤師が企業へ転職できるのか知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

未経験でも薬剤師が企業へ転職できる?おすすめ5つの職種

薬剤師の資格を活かして副業にチャレンジする

これは薬剤師として働きながら、収入源を増やすために副業を始める選択肢です。

薬剤師としての年収が低いと感じていて、時間を確保できる人に有効な選択と言えます。

実は、薬剤師は副業稼ぎやすいことをご存じでしょうか。

なぜなら、薬剤師は副業単価が非常に高いからです。

例えば、副業のWebライターの場合、医療系の記事の文字単価は通常単価の約5〜10倍にもなります。

副業の平均年収が約60万円と言われているため、5倍程度の約300万円を副業で稼ぐことも不可能ではないでしょう。

薬剤師資格を使って年収を増やしたい方は、検討してみてください。

薬剤師を辞めるかどうかの判断ポイント

薬剤師にならなきゃよかったと感じていても、薬剤師という職種自体を辞めるのかは慎重に検討する必要があります。

それは、自身が感じている不満が、薬剤師を辞めなければ解決できないのか、薬剤師というキャリアは継続したままでも解決はできないのか、不満の原因よって判断するポイントが異なるからです。

主な原因は以下の4つに分類できます。

  • 薬剤師という職種が原因
  • 職場が原因
  • スキルが原因
  • 原因は関係ないケース

以下でそれぞれの原因について、判断のポイントを解説します。

薬剤師という職種が原因

これは、薬剤師という職種自体に原因があるケースです。

例えば、調剤や服薬指導という業務に強いストレスを感じている場合や、病院における立場の低さ、専門職としての将来の不安などがこれに当てはまります。

これらが原因の場合には、職種の変更を行うことで問題を解決できるケースが多いです。

薬剤師の資格は活かしつつ、ストレスを感じる業務とは異なる職へ転職したり、全くの未経験職種へキャリアチェンジすることも選択の一つです。

具体的には、薬局薬剤師から製薬企業の品質管理への転職や、病院薬剤師から治験業界のCRA職などがあります。

それぞれの職種の特徴は、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

製薬会社の品質管理はきつい?薬剤師からの転職で知っておくべき7つのこと

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職場が原因

次に考えるのは、職場が不満の原因となっているケースです。

例えば、職場の人間関係や労働条件、ワークライフバランスなどがこれに当てはまります。

これらが原因の場合には、薬剤師の職や積み上げたキャリアはそのままに、職場を変える転職をすることで、解決できるケースも多いです。

具体的には、年収を上げるため地方の調剤薬局への転職を検討する、年収の高い大学病院薬剤師への転職を検討する、このほかのんびり働きたい薬剤師におすすめのクリニックへの転職も選択肢としてあります。

業界やキャリアを変えることで解決できるケースもありますが、職場を変える選択肢は、薬剤師としてのこれまでのキャリアを継続しながら、環境を改善することが可能です。

スキルが原因

場合によってはスキル不足で辛い思いをしていることもあります。

例えば、調剤経験が少なくて職場のペースについていけない、患者さんや院内でのコミュニケーションがうまく取れない、などといったケースです。

この場合には、まずは自身のスキルアップを目指した行動を起こすことも重要でしょう。

今の職場でのスキルアップが難しい状況であれば、スキルアップできる職場へ環境を変えることも選択肢の一つとなります。

原因は関係ないケース

中には原因は関係なく、休職や離職をしたほうが良いケースもあります。

それは、心身に支障をきたしている場合です。

自身ではなかなか気づきにくいものですが、真面目で一生懸命な人ほど心も身体も壊しやすいと言われます。

出勤の朝に起きられなかったり、休日でも気持ちが休まらず疲れを溜めてしまっている場合などは注意が必要でしょう。

薬剤師はまだ離職しても復職しやすい職種です。

頑張りすぎて壊してしまう前に、一息つくことも選択肢の一つとして検討してみましょう。

薬剤師になってよかったと感じる4つのメリット

薬剤師にならなきゃよかった。と薬剤師を辞めてしまう前に、薬剤師のメリットについても見直しておきましょう。

薬剤師は長期的な収入に関しては他の職種と比較しても安定しています。

その主なメリット4点を以下で解説していきます。

  1. 薬剤師の資格を活かせる職種が多い
  2. 長期的に安定した収入を得られる
  3. パートや派遣の時給が高い
  4. 収入を大きく下げずに働き方を選べる

①薬剤師の資格を活かせる職種が多い

薬剤師は調剤薬局や病院以外にも資格を活かせる職場が多くあります。

例えば、製薬会社、化粧品メーカー、食品メーカー、医療機器メーカー、臨床試験支援組織(CRO)、治験施設支援機関(SMO)、医薬品卸会社など多種多様です。

企業薬剤師というキャリアが選択肢に入れば、薬剤師を辞める必要はないかもしれません。

企業薬剤師の12種類の職種は以下で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

また、薬剤師の珍しい仕事としては、小中学校薬剤師や、麻薬取締官、予備校講師といった職種もあります。

資格を活かして様々な職種に転職できる点は、薬剤師のメリットと言えるでしょう。

企業薬剤師とは?12職種の仕事内容を徹底解説!最高クラスの高年収を狙おう! 薬剤師の珍しい仕事7選!異業種レア求人の年収と転職方法を解説

②長期的に安定した収入を得られる

薬剤師は長期的に安定した高収入を得られる職種です。

令和5年の薬剤師の平均年収は約578万円です。これは、20代から70代を含めた年収の平均となりますが、実は定年後の60代以降でも年収はあまり下がりません。

60~64歳で約571万円65~69歳では約604万円70歳~では約490万円と他職と比較して高年収の水準です。

定年後も市場価値を維持することができ、高い年収を得られることは、薬剤師としての大きなメリットと言えるでしょう。

薬剤師は何歳まで働けるのか?以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

薬剤師は何歳まで働ける?定年後の転職先選びとキャリアプラン

③パートや派遣の時給が高い

薬剤師はパートや派遣の時給が非常に高い職種です。

そのため、正社員を辞めて、パート・派遣に切り替える薬剤師も少なくありません。

令和5年度の薬剤師のパート・派遣の平均時給2845円です。人手不足の地域では時給3000円を超える求人も少なくありません。

この平均時給は、フルタイムで一日8時間、週休二日で働いた場合、約545万円の年収になる金額です。

場合によっては正社員の時給換算よりも高い金額になるでしょう。

ライフイベントなどで正社員としての薬剤師を離職した後でも、パートの高い時給でキャリアを継続できる点は、薬剤師の大きなメリットと言えます。

④収入を大きく下げずに働き方を選べる

薬剤師は収入を大きく下げることなく、働き方を選べる点は大きなメリットです。

薬剤師はパート・派遣の時給も非常に高く、非正規雇用で働いても収入は大きく下がりません。むしろ、正社員よりも時給が高くなるケースもあります。

また、市場もパート・派遣の薬剤師に対するニーズが高く、採用されやすいです。

家庭を考え、働く時間や日数を調整したいと感じている場合には、パート・派遣も選択肢の一つでしょう。

まとめ|薬剤師にならなきゃよかったと思う人も転職先は豊富

薬剤師にならなきゃよかった、と感じている方は少なくありません。

薬剤師という仕事は、精神的にも肉体的にも負担が大きい仕事であり、特に狭い環境内での人間関係は心を疲弊させます。

しかし、薬剤師は多くの転職先や働き方を選択することが可能です。

薬剤師を辞めたいと思ったときには、ぜひ様々な選択肢を検討し、薬剤師を活かせる職種を調べるなど、行動してみてください。

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