製薬会社で働く薬剤師の年収は高いです。
この記事では、製薬会社で働く薬剤師の年収や働きやすさについて徹底解説します。
製薬会社へ薬剤師が中途で転職するのは難しいと思われがちですが、実は薬剤師が転職しやすい職種もあります。
業種別の平均年収や9つの仕事内容を比較し、職場環境についても紹介します。
子育てや転職、キャリアアップなど、どの職種があなたに合っているかわかるようになる記事です。
ぜひ最後まで読んでみてください。
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1.製薬会社で働く薬剤師の年収は高い
製薬会社で働く薬剤師は、他の業界に比べて年収が高い傾向があります。
その理由は、製薬会社では専門知識が求められるため、その価値が高く評価されるからです。
また、製薬業界は安定した需要があるため、給与水準も高めに設定されています。
具体的な数字については、次の見出しで詳しく見ていきましょう。
1-1.【業種別】製薬会社薬剤師の平均年収を比較
製薬会社で働く薬剤師の平均年収は、病院や調剤薬局など他の業種に比べて高いです。
ドラッグストア薬剤師の平均年収は約550万円、病院薬剤師の平均年収は約450万円程度、調剤薬局薬剤師の平均年収は約525万円程度ですが、製薬会社薬剤師の平均年収は700万円以上となります。
この差は、製薬業界での利益率の高さによるもので、製薬会社の社員は平均年収が高く設定されています。
業種 | 年収 |
---|---|
ドラッグストア薬剤師 | 約550万円 |
病院薬剤師 | 約450万円 |
調剤薬局薬剤師 | 約525万円 |
製薬会社薬剤師 | 約700万円 |
1-2.製薬会社の新卒薬剤師の初任給と年収
製薬会社で働く新卒薬剤師の初任給は、一般的に30万円~40万円程度です。
これは、病院や調剤薬局の新卒薬剤師の初任給(25万円~30万円程度)よりも高く、その後の年収アップのスピードも速い傾向があります。
例えば、新卒5年後で年収が800万円程度に達することも珍しくありません。
1-3.製薬会社の平均年収ランキング
順位 | 社名 | 平均年収 | 業種 |
---|---|---|---|
ネクセラファーマ(旧そーせいグループ) | 1,541万円 | 創薬ベンチャー | |
モダリス | 1,340万円 | 創薬ベンチャー | |
ソレイジア・ファーマ | 1,310万円 | 創薬ベンチャー | |
4位 | 中外製薬 | 1,214万円 | 医薬品 |
5位 | シンバイオ製薬 | 1,208万円 | バイオ |
6位 | サンバイオ | 1,189万円 | バイオ |
7位 | アンジェス | 1,120万円 | 創薬ベンチャー |
8位 | 第一三共 | 1,119万円 | 医薬品 |
9位 | 武田薬品工業 | 1,097万円 | 医薬品 |
10位 | アステラス製薬 | 1,061万円 | 医薬品 |
11位 | エーザイ | 1,050万円 | 医薬品 |
12位 | 大塚ホールディングス | 1,040万円 | 医薬品 |
13位 | ぺプチドリーム | 966万円 | 創薬ベンチャー |
14位 | 小野薬品工業 | 962万円 | 医薬品 |
15位 | ファンペップ | 927万円 | バイオ |
16位 | 塩野義製薬 | 910万円 | 医薬品 |
17位 | 住友ファーマ | 904万円 | 医薬品 |
18位 | 協和キリン | 902万円 | 医薬品 |
19位 | 参天製薬 | 901万円 | 医薬品 |
20位 | 大正製薬ホールディングス | 894万円 | 医薬品 |
製薬会社の平均年収ランキングを見ると、創薬ベンチャーやバイオベンチャー関連企業が上位を占めています。
医薬品では、大手製薬会社が名を連ね、約900万円~1,100万円の平均年収となっています。
例えば、中外製薬、第一三共やアステラス製薬、武田薬品工業、エーザイ、大塚ホールディングスなどは、平均年収が1,000万円以上と非常に高い水準です。
また、ランキングには掲載していませんが、全体の50位前後のラクオリア創薬も平均年収は700万円以上となっており、製薬会社は全体的に平均年収が高いことが見て取れます。
ただし、企業規模や業績によっては、平均年収が600万円程度の企業も存在します。
転職を検討する際は、企業特徴や給与水準を比較検討するようにしましょう。
上場企業であれば、有価証券報告書や会社四季報で平均年収を調べることができます。
また、求人票で提示される年収でもチェックが可能です。
2.製薬会社で働く薬剤師の9つの仕事内容と平均年収
製薬会社で働く薬剤師には多岐に渡る仕事内容があります。
ここでは、9つの主要な仕事内容をご紹介し、それぞれの平均年収についても触れていきたいと思います。
この情報を参考に、自分に合ったキャリアパスを見つける手助けにしてください。
2-1. 管理薬剤師
管理薬剤師は、製薬会社内で医薬品の品質管理や安全性確保を担当する重要な役割を果たしています。
具体的には、原薬・中間体・製剤・医薬品の品質試験、製造プロセスの確立や改善、GMP(医薬品製造マネジメント)の遵守などが主な業務です。
管理薬剤師の平均年収は600万円~700万円程度とされています。
2-2. MR(Medical Representative)
MR(Medical Representative)は、製薬会社の営業職で、医師や薬剤師に対して医薬品情報を提供し、医薬品の適正使用を促進する役割を担っています。
具体的には、新薬の情報提供や治療効果の紹介、副作用などの安全性情報の伝達が主な業務です。また、医療現場のニーズをキャッチし、製薬会社にフィードバックすることも求められます。
MRの平均年収は600万円~800万円程度で、インセンティブにより1,000万円を超えるMRも少なくありません。
MRの年収を詳しく知りたい場合には、以下の記事が参考になります。
MRの年収を薬剤師向けに解説!仕事内容・働き方から将来のキャリアまで2-3. 研究職
研究職の薬剤師は、新薬開発や既存医薬品の改良に関わる業務を行っています。
具体的には、創薬研究(新しい有望な化合物の発見)、薬理研究(作用機序や効果の解明)、製剤研究(製品化に向けた最適な製剤の開発)、臨床開発(人を対象とした臨床試験の設計・実施・評価)などが主な業務です。
研究職の平均年収は500万円~700万円程度で、大手製薬企業の場合は30代でも1,000万円を超えます。
2-4. 開発職
開発職は、新薬や医療機器の開発を行う職種で、薬剤師の知識とスキルを活かすことができます。
開発業務には、基礎研究、創薬研究、臨床試験など、さまざまな段階があり、病気の治療法や予防法を創出するために、最先端の技術や知識を習得することが求められます。
開発職の平均年収は600万円~800万円程度で、役職が付くことで1,200万円や1,500万円以上の年収を得ることも可能です。
ただし、開発職にはデメリットもあります。
研究開発には多額の投資が必要であり、新薬の開発には長期間かかるため、プロジェクトが成功しないリスクを抱えながら業務を進める、精神的な負担が大きい職種だとも言われています。
2-5. 品質管理/品質保証
品質管理薬剤師の主な仕事は品質検査です。
分析業務では、IRやNMRなど各種分析機器を利用し、原料や製品の構造解析を実施します。
また、各種マニュアルや資料作成にも携わり、材料入庫・製造・出荷時の作業手順書や管理マニュアルや、検査に必要な装置の選定なども行います。
品質保証は、医薬品の製造だけでなく、製造前の設計から出荷・販売以降も製品の品質を保証する役割を担います。
具体的には、製品の成分や出荷前の検証を行い、製品の品質が明確に示されるよう確認するためのスケジュールを立てたり、混同を防ぐために両者間のコミュニケーションを取るなどの業務を行います。
品質管理/品質保証の平均年収は500万円~750万円程度とされています。
ワークライフバランスが取りやすい職種で、産休や育休も取得しやすく、長期的なキャリアを築きやすい職種です。
2-6. 臨床開発モニター(CRA)
臨床開発モニター(CRA)は、治験を行う医療機関と製薬企業やCRO(Contract Research Organization)の間で連携を取りながら、治験の適正実施を確保する役割を担います。
CRAの主な業務は、治験の進行状況や施設の状況を監視・評価し、品質保証を行うことです。また、治験の適正な進行を確認し、報告書を作成することも求められます。
CRAの平均年収は600万円~800万円程度で、勤める企業によっても年収には幅がありますが、比較的高い年収帯のCRAが多いです。
ただし、CRAの仕事にはデメリットとしては、頻繁な出張が必要になることが多く、家族やプライベートの時間を確保しづらいと感じることがあります。
また、治験に関する煩雑な業務や、各ステークホルダーとの調整が求められるため、ストレスが大きいと感じることもあります。
2-7. 薬事
薬事は、製薬会社や医療機器メーカーなどで働く薬剤師が担当する職種で、医薬品や医療機器の法規制や品質管理に関する業務を行います。具体的には、製品の承認申請や広告審査の準備、製造販売後の安全性情報の収集・評価などがあります。
薬事の魅力は、製品の開発から販売に至るまでの幅広い業務に携わることができ、専門性が高い仕事です。また、法規制の変化や技術革新に迅速に対応することが求められるため、常に最新の情報を取り入れる機会があります。
薬事の平均年収は600万円~700万円程度で、業務時間や働き方からするとバランスの取れた給与水準でしょう。
ただし、薬事のデメリットとしては、法改正など法規制の変更に常にアップデートする必要があることや、厳格な審査や基準をクリアするための手間が多いことが挙げられます。
2-8. 企業内診療所の薬剤師
企業内診療所の薬剤師は、従業員の健康管理をサポートする役割を担っています。
この職場の魅力は、土日祝日が休みであり、残業が少ない点です。そのため、プライベートの時間を大切にしたい方におすすめです。
また、企業内診療所は企業の規模によっては、複数の薬剤師が同じ職場で働くことがあるため、コミュニケーションが取りやすく、働きやすい環境が整っています。
企業内診療所の薬剤師の平均年収は500万円~600万円程度です。
ただし、企業内診療所の薬剤師の年収は、一般的に他の製薬企業の職種に比べて低い傾向にありますが、働きやすさを重視する方には魅力的な職種と言えます。
2-9. 学術/DI(Drug Information)
学術/DI(Drug Information)薬剤師は、医療従事者や患者に対して、薬に関する情報提供や相談対応を行う専門職です。
業務内容は、医療情報の収集・分析・提供や、医薬品に関する教育・研修の企画・実施などがあります。
この職種は、知識やスキルを活かして幅広い分野で活躍できることが魅力ですが、専門性が求められるため、継続的な勉強が必要です。
平均年収は600万円~700万円程度、企業の規模や経験によって差があります。
柔軟な働き方ができる点も魅力で、ライフステージに合わせて働き方を選べます。
3.製薬会社で薬剤師が働きやすく年収が高い職種
製薬会社で働く薬剤師は、開発・研究・営業・学術・品質管理など、多岐に渡る職種があります。
一般的に製薬会社では、年収が高い傾向がありますが、それぞれの職種によって、働きやすさや年収も異なります。
企業規模や経験によっても年収に差がありますので、自分のキャリアプランに合わせて職種を選べるよう確認していきましょう。
3-1.子育てしやすい職種は品質管理と企業内診療所薬剤師
子育て中の薬剤師にとって働きやすい職種として、品質管理や企業内診療所薬剤師が挙げられます。
品質管理は製品製造時の進行管理やデータの収集・品質管理などを行う職種で、定時制や休暇も取りやすいなど、柔軟な働き方が可能です。
企業内診療所薬剤師は、前述の通り、土日祝日が休みで残業が少ないため、子育てと両立しやすい職種です。
どちらの職種も、子育て期間中に働きやすい環境が整っているため、薬剤師が働き続けるうえで有望な選択肢となります。
ただ、製薬会社の品質管理はきついと言われることがあります。何がきついのか、自分に合っているのか、こちらの記事が参考になるので確認してみてください。
製薬会社の品質管理はきつい?薬剤師が知っておくべき7つのこと3-2.転職しやすい職種はMRと管理薬剤師と品質管理
薬剤師にとって転職しやすい職種として、MR(医薬品情報担当者)と管理薬剤師、品質管理が挙げられます。
まず、MRは医薬品メーカーが販売する製品の情報提供や、医療関係者とのコミュニケーションを担当する職種です。薬剤師の専門知識が活かせるため、転職しやすいと言われています。
また、給与面でも年収が向上する可能性があります。
一方、管理薬剤師は薬局や病院での業務を統括する役割を担当します。人材育成や業務改善などのマネジメントスキルを身につけられるため、キャリアアップに繋がりやすい職種です。
転職市場でも求人が多く、薬剤師としてのスキルを活かしながらキャリアアップを目指すことができます。
また、品質管理も転職市場には求人は比較的多く出ており、薬剤師の経験や薬学の知識が活かされるため、薬剤師にとって転職しやすい職種です。
企業薬剤師の品質管理とは?仕事内容や年収・やりがいと転職方法を徹底解説3-3.キャリアアップしやすい職種は研究開発とCRA
薬剤師がキャリアアップしやすい職種としては、研究開発やCRA(臨床試験モニター)が挙げられます。研究開発は、新しい医薬品の開発や既存製品の改良を行う仕事で、専門知識や技術力を発揮できるため、薬剤師にとって魅力的な職種です。
また、年収は研究職の中でも高い傾向にあります。
CRAは、医薬品の臨床試験を進行させる上で、医療機関と製薬会社の間で情報伝達や監査を行う仕事です。
薬剤師の知識を活かしながら、専門性の高い業務をこなすことができます。CRAも年収が高く、給与アップが見込めるため、キャリアアップしやすい職種です。
以上のことから、薬剤師がキャリアアップを目指すなら、研究開発やCRAを検討する価値があります。
CRAの年収も企業により差があるので各社の年収確認は重要です。詳しくは、以下のCRA(臨床開発モニター)の年収ランキングは参考になります。
CRA(臨床開発モニター)年収ランキングTOP15!知っておきたいCRA年収の特徴4つ4.薬剤師が製薬会社で働くメリット
薬剤師が製薬会社で働くことのメリットは多岐にわたります。
その理由として、高年収が期待できること、福利厚生が充実していること、そして調剤以外の業務でキャリアを積むことができるなどが挙げられます。
4-1. とにかく安定して高年収
製薬会社で働く薬剤師の大きな魅力は、安定して高年収が得られることです。
薬局やドラッグストアに比べて、製薬会社では年収が高いです。
また、大手企業の場合は賞与も多く、総年収がさらにアップすることが期待できます。
大手製薬会社の中外製薬では平均年収でも約1,214万円、武田薬品工業では平均年収で1,097万円です。
4-2. 福利厚生が特に充実している
製薬会社で働く薬剤師のもう一つの魅力は、福利厚生が充実していることです。
特に大手企業では、社宅や保養所の利用、退職金制度、育児休暇など、福利厚生が手厚いことが多いです。
これにより、働きながら家庭やプライベートも充実させることができます。
4-3. 調剤以外の業務でキャリアを積める
製薬会社では、調剤だけでなく、研究開発やマーケティング、営業など幅広い業務があります。
これにより、薬剤師として様々な分野でスキルを磨くことができるのです。
また、製薬会社ならではの海外研修や留学制度を利用して、国際的な視野を広げることも可能です。
4-4. スキルアップしやすい
製薬会社で働く薬剤師は、スキルアップがしやすい環境にあることが大きな魅力です。その理由は以下の通りです。
製薬会社は専門性が高く、様々な研究開発部門があります。それぞれの部門で専門知識を学べるため、幅広い知識と経験を積むことができます。
また、社内研修や外部研修に参加しやすい環境が整っており、継続的なスキルアップが可能です。
このような環境が整っている製薬会社では、薬剤師としてスキルアップを図りやすく、キャリアアップに繋がります。
5.薬剤師が製薬会社で働くデメリット
しかし、製薬会社で働く薬剤師にもデメリットが存在します。
具体的なデメリットとして、転勤が多いことや仕事のキツさが挙げられます。
5-1. 転勤が多い
製薬会社で働く薬剤師のデメリットの一つに、転勤が多いことが挙げられます。
これは、製薬会社の拠点が全国各地にあり、プロジェクトの変更や人事異動によって、転勤が必要となる場合があるためです。
そのため、家族や自身の生活スタイルに影響が出ることもあります。
5-2. 仕事がきつい可能性あり
製薬会社で働く薬剤師のもう一つのデメリットとして、仕事がきついと感じることがある点が挙げられます。
これは、製薬会社には高い専門性が求められ、締め切りに追われることも多いためです。
また、トラブルが発生した際の対応や、新薬の開発に携わるプレッシャーが大きいことも要因の一つです。
5-3. 異業種転職は難しい可能性あり
異業種転職は難しい可能性があります。
理由として、まず薬剤師としての企業の求人数が少ないことが挙げられます。
また、少ない求人に応募者が多く集まることで、競争率も高まります。
さらに、異業種では業界独自の専門知識やスキルが求められることがあり、習得するまでの時間がかかるという課題もあります。
そのため、異業種からの転職は難しい可能性もあります。
6.薬剤師が年収の高い製薬会社に転職するための4つのポイント
年収の高い製薬会社に転職するためには、以下の4つのポイントに注意することが大切です。
- 自分に合った職種に応募する
- 会社の規模にこだわらない
- キャリアを積んで転職する
- 薬剤師専門の転職エージェントを利用する
6-1.自分に合った職種に応募する
転職する際には、自分に合った職種に応募することが重要です。
製薬会社にはさまざまな職種がありますので、自分の専門知識やスキルが活かせる職種やキャリアアップが望める職種を選ぶことが求められます。
また、自分のプライオリティを明確にしておくことも大切です。
6-2.会社の規模にこだわらない
会社の規模にこだわらず、幅広い選択肢を考慮することが大切です。
大企業だけでなく中小企業やベンチャー企業も含め、自分に合った環境や条件をみつけることができます。
年収面だけでなく、キャリアアップの速さや働きがいも含めて会社を選ぶことが重要です。
6-3.キャリアを積んで転職する
薬剤師としてキャリアを積み、転職を検討する場合、スキルや経験を生かせる職場を見つけることが重要です。キャリアを積むことで専門性が高まり、市場価値が向上します。
具体的には、調剤薬局や病院での実務経験、さらには専門分野の知識やスキルがあると、製薬会社やバイオベンチャー企業で高い評価を得られることがあります。また、世界的な視野やビジネススキルを身につけることで、海外で働くチャンスも広がります。
転職時の注意点としては、自分の強みやキャリアプランを明確にし、それに沿った職場を選ぶことが大切です。また、転職のタイミングも考慮することが重要で、将来のキャリアを考えながら転職活動を進めてください。
6-4.薬剤師専門の転職エージェントを利用する
薬剤師専門の転職エージェントを利用するメリットは、薬剤師に特化した情報やサポートを受けられる点です。
専門的な知識や経験を持つエージェントが、あなたのスキルや希望に合った求人を紹介してくれます。
煽るわけじゃないですが、エージェントなしの転職活動は、よほど経験値のある人じゃないと後悔する結果になりがちです…。
転職エージェントからは転職活動における書類作成や面接対策など、一連のサポートが受けられるほか、求人探しや面接準備とか、時間の節約にもなります。
ただし、デメリットとして、エージェントにも不得意な業種もあることと、担当者にも相性があります。
一番良いのは、希望の業種に合ったエージェントをいくつか使って、信頼できる担当者を見つけることです。
まずはあなたの希望に合った転職エージェントを診断してみてください。
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7.製薬会社の薬剤師職への転職によくある質問
製薬会社の薬剤師職への転職については、多くの疑問や不安があります。
この章では、よくある質問に対して具体的な回答を提供し、転職を検討する際の参考になる情報を提供します。
7-1.薬剤師が製薬会社に転職する時に必要な資格はある?
製薬会社に転職する際に必要な資格は、基本的には薬剤師免許があれば十分です。ただし、業務内容や担当部署によっては、専門性を高めるための追加資格や経験が求められることがあります。
薬事申請関連の業務を希望する場合は、治験や薬事関連の資格取得が有利となります。
7-2.製薬会社への転職が有利に働く資格やスキルはある?
製薬会社へ転職する際、有利に働く資格やスキルがいくつかあります。
まず、医薬品開発に関連する資格である「実験動物技術者(2級)」「危険物取扱者」「毒物劇物取扱責任者」「バイオ技術者(中級)」は、製薬会社での業務に役立ちます。
また、製造・品質管理業務に携わる場合は、「GMP適合性審査員」の資格が有益です。
さらに、英語力があると、国際的な製薬会社で活躍できるため、TOEICやTOEFLなどの英語資格もプラスに働きます。
これらの資格やスキルを持っている薬剤師は、製薬会社への転職が有利になるでしょう。
7-3.製薬会社の薬剤師求人は少ない?
製薬会社の薬剤師求人は、一般的な薬局や病院に比べて少ないとされています。
これは、製薬会社の薬剤師が担当する業務範囲が狭く、特定の知識や技術が求められるためです。
しかし、製薬会社での薬剤師ポジションは様々で、薬学研究、治験、品質管理など幅広い分野があります。
そのため、自分の得意分野やキャリアプランに合った求人を見つけることができれば、転職のチャンスがあります。
7-4.外資系製薬会社と日系製薬会社の違いは?
外資系製薬会社と日系製薬会社の違いは、給与・待遇、企業文化、働き方などで顕著です。
外資系製薬会社では、高額な給与や手厚い福利厚生が魅力的ですが、ハイリスク・ハイリターンの働き方が一般的です。
一方、日系製薬会社は、安定した給与・雇用が期待できますが、給与水準は外資系に比べて低い傾向があります。
また、外資系製薬会社では、英語力が重要視され、グローバルな経験が積める機会が多いです。
これに対して、日系製薬会社は、日本の薬事法や製薬業界の知識が重要で、異業種との連携が多いです。
7-5. 治験コーディネーター(CRC)ってどう?
治験コーディネーター(CRC)は、臨床試験を行う際の治験の進行管理や、被験者のケアを担当する職種です。薬剤師の知識を活用し、治験の適正性や安全性を確保します。
CRCの主な業務は、治験プロトコールの適用、被験者への説明、治験データの収集・管理などです。薬剤師としての専門知識を活かし、研究者や医師と連携して治験を円滑に進めることが求められます。
CRCの平均年収は500万円~700万円程度で、経験により変動します。
CRCのデメリットは、煩雑な業務があることです。これは、治験の進行には多くの書類や手続きが伴うためです。
また、被験者のケアやフォローが重要であるため、精神的な負担が大きいと感じることもあります。
まとめ:製薬会社で働く薬剤師の年収と仕事内容
製薬会社で働く薬剤師は、薬局や病院とは異なる魅力を持っています。
高い年収や多様な業務範囲が魅力ですが、求人は少なく競争率が高いことも事実です。
外資系と日系の違いを理解し、自分に合った組織で働くことが重要です。
次のステップとして、転職サイトやエージェントに登録し、相談しながら年収や労働時間の比較を行い、転職を検討してみましょう。
あなたのキャリアを支援するための情報が得られるかもしれません。