CRA(臨床開発モニター)の年収ランキングTOP15を紹介し、CRAの年収に関する4つの特徴を解説した記事です。
CRAは年収が高いと考えている方も多くいます。
しかし、実はCRAの年収は転職する企業によって大きく差があります。
知っておかないと年収アップにつながらない転職をしてしまう可能性もあるのがCRAの転職です。
CRAの年齢別・経験年数別の平均年収データや、薬剤師からCRAへの転職で年収アップを目指すための転職戦略も含めて解説します。
この記事を読むことで、どの企業のCRAへ転職すれば年収が上がるのかわかるようになります。
CRAの年収の特徴を把握して、CRA転職を失敗しないために必読の記事です。
- CRAの年収相場ってどれくらい?
- CRAに転職するならどの企業がいい?
- 薬剤師からCRAへの転職ってできる?
CRA年収ランキングTOP15
以下に、CRA年収ランキングTOP15を示します。
企業名 | 企業種別 | CRA平均年収 | |
---|---|---|---|
No.1 | Fortrea Japan株式会社 | 外資 | |
No.2 | サイネオス・ヘルス・クリニカル株式会社 | 外資 | |
No.3 | 株式会社リニカル | 中小 | |
No.4 | パレクセル・インターナショナル株式会社 | 大手 | 約580万円 |
No.5 | ICONクリニカルリサーチ合同会社 | 外資 | 約570万円 |
No.6 | IQVIAサービシーズジャパン合同会社 | 外資 | 約566万円 |
No.7 | 株式会社MICメディカル | 中小 | 約561万円 |
No.8 | 株式会社メディサイエンスプラニング | 大手 | 約535万円 |
No.9 | エイツーヘルスケア株式会社 | 中小 | 約533万円 |
No.10 | 株式会社インテリム | 中小 | 約525万円 |
No.11 | 株式会社エスアールディ | 中小 | 約508万円 |
No.12 | イーピーエス株式会社 | 大手 | 約506万円 |
No.13 | 株式会社エスアールディ | 中小 | 約504万円 |
No.14 | シミック株式会社 | 大手 | 約488万円 |
No.15 | 株式会社新日本科学PPD | 中小 | 約467万円 |
OpenworkやCRAバンクの口コミを元に算出しました。N値=741です。
傾向としては、やはり外資系の企業の年収が高く、大手・中小はそれぞれ企業ごとに年収はバラける傾向があります。
CRA年収の5つの特徴
CRA年収の5つの特徴を以下に示します。
- 非管理職CRAは年収400〜800万円がレンジ
- CRA1年目は年収400〜500万円が相場
- CRAの年収は前職による差はほとんどない
- CRAの年収UPは成果主義
- CRAは外勤・出張手当で年収上乗せも
CRAの年収は、会社や職位によって大きく変わるため、転職を検討する際には各企業の年収情報を確認しておくことが重要です。
非管理職CRAは年収400~800万円がレンジ
非管理職CRAの年収は、手当を含めて年収400~800万円ほどです。
しかし、一部の会社では900万円程度まで上がることもあります。
また、管理職になると年収水準が上がり、年収1000万円を超えることも少なくありません。
キャリアアップや転職を考える際には、この年収相場も参考に検討してみましょう。
役職 | 年収 |
---|---|
一般 | 400~800万円 |
リーダー | 600~900万円 |
マネージャー | 800~1300万円 |
CRA1年目は年収400〜500万円が相場
CRAの初年度年収は手当を含めて400万円~500万円前半とされており、初任給は入社後の実力と実績に応じて昇給します。
また、新卒入社の場合、初年度年収は350万円~450万円程度となっています。
CRAの年収は前職による差はほとんどない
CRAの年収は、前職の職種による差(看護師・MR・薬剤師など)はほとんどないというのが特徴です。
例えば、看護師からCRAになっても、薬剤師からCRAになっても、初年度はおおよそ400〜500万円がレンジとなります。
当然、年齢や役職は考慮されますが、職種での差はほとんどないのが一般的です。
CRAの年収UPは成果主義
CRAの昇給は成果主義の企業が多く、特に外資系ではその傾向が強いです。
日系であっても、成果が反映される給与体系が増加してきているため、年収を上げたい方には向いていると言えるでしょう。
成果によっては年間で数十万円の昇給も期待できます。
CRAは外勤・出張手当で年収上乗せも
CRAの給与には外勤・出張手当がつきます。
具体的には、外勤・出張時に1日あたり2,000~4,500円が相場です。
企業によっては、年俸制で年収に含まれるケースもありますが、一般的には年収とは別に支給され、年収に上乗せの収入となります。
CRAの平均年収データ
CRA(臨床試験モニター)の平均年収は、年齢や経験によって変わります。
この業界では、経験と専門知識が重要とされており、それに伴って年収が上昇することが一般的です。
また、CRAは製薬企業やCRO(臨床試験受託機関)で働くことが多く、企業の規模や業界の動向によっても年収は変動します。
この章では、CRAの年代別平均年収、経験年数別平均年収、そしてCRAにおける年収アップを目指す転職戦略をご紹介します。
年代別・CRA平均年収
CRAの年代別の平均年収は、20代後半では約500万円、30代前半では約600万円、30代後半では約650~700万円、そして40代以上では約700~800万円が相場です。
ただし、これはあくまで一般的な数値であり、管理職になるとさらに年収が上昇します。
年齢と共に経験が積み重なり、専門知識が豊富になることで、年収も上昇していく傾向が見られます。
経験年数別・CRA平均年収
経験年数別で見ると、2~3年の経験で約500万円、5~6年の経験で約600万円がCRAの平均年収相場です。
経験の積み重ねと専門知識の習得が、年収アップに繋がる要素となります。
経験が6年以上になると、リーダクラスやスタッフクラスなどのポジションによって、年収に個人差が生じることがあります。また、CROでは在籍企業が日系か外資かによっても年収に差が出てきます。
勤務先別のCRAの年収
CRA(臨床研究アシスタント)の年収は、勤務先によって大きく変わることがあります。
この章では、製薬会社に勤務するCRAとCRO(臨床試験受託機関)に勤務するCRAの年収について解説します。
それぞれの勤務先での年収水準や、企業規模・外資・日系といった要素から見た年収水準の違いについても触れていきます。
製薬会社勤務CRAの年収
製薬会社に勤務するCRAの年収は、企業規模に比例しています。
大手製薬会社で働くCRAは、中小企業に勤務するCRAよりも高い年収を得ることが可能です。
しかし、日系製薬会社と外資系製薬会社の間で目立った年収水準の差はありません。
両者ともに、経験やスキルに応じて年収が上がる傾向にあるため、どちらの企業で働くかよりも、自身のキャリアに注力することが重要です。
CRO勤務CRAの年収
CROに勤務するCRAの年収は、外資系CROの方が日系CROに比べて高い水準となっています。
これは、外資系CROが日系CROよりもインセンティブ制度が充実していることが理由の一つです。
ただし、CRO勤務のCRAにおいては、企業規模と年収水準にはあまり関連性がありません。
そのため、就職・転職を検討する際には、自分自身が成長できる環境やチャレンジを重視することが望ましいでしょう。
CRO企業種別のCRAの年収
CRO企業種別でCRAの年収を見ていきます。
業界の規模や外資か内資かによっても年収に差があるため、転職を検討している方は参考にしてください。
企業種別ごとに大手CROと中小CROと外資CROに分けて考えていきます。
大手CROのCRA年収
まず大手CROのCRA年収ですが、初年度の年収は430~550万円となっています。
大手CROは業界のリーダー的存在であり、多くの治験や研究を行っているため、経験豊富なCRAが多く在籍しています。
そのため年収も高めに設定されており、キャリアアップを望む方には魅力的な職場です。
しかし、会社によっては年収に大きな差があるため、転職を検討されている方は複数の企業を比較検討してください。
中小CROのCRA年収
次に中小CROのCRA年収についてですが、初年度の年収は360~450万円となっており、大手CROよりも50~100万円ほど低くなっています。
中小CROは規模が小さい分、大手CROと比べて給与や福利厚生面で劣ることがありますが、一方でチームの規模が小さく、コミュニケーションが密であるため、個人のスキルや能力が評価されやすい環境です。
また、中小CROでは幅広い業務に携わることができるため、スキルアップを目指す方にとっては良い機会です。
外資系CROのCRA年収
外資系CROのCRAとしての初年度年収は450~520万円というレンジが一般的です。この金額は、業界全体で見ても高い水準です。
しかし、会社間の差は小さく、外資系CROのどこに入社しても年収に大きな違いはありません。
経験やスキルによって年収が上昇する可能性がありますが、これは個々の実績によるものであるため、一概には言えません。
また、企業規模や業務内容によって年収に違いが出ることもありますので、具体的な情報を求める際には転職サイトや求人情報を確認することが有益です。
CRA経験者・未経験者の年収の違い
CRA経験者と未経験者の年収には明確な違いがあります。
ただし、未経験でも比較的高い年収で転職することも可能です。
CRAとしてのスキルや知識がある人ほど、高い年収が提示される傾向にあります。
未経験者は、どの業界でも同様に年収が低く設定されることが一般的ですが、経験を積むことで年収が上昇していくことが期待できます。
転職やキャリアアップを検討する際には、個人のスキルや経験を考慮した上で、適切な年収を求めることが大切です。
CRA(臨床開発モニター)経験者の年収
CRA(臨床開発モニター)としての経験者の年収は、一般的には400~800万円の範囲に多く分布しています。
ただし、これは業界平均であり、実際の年収は個々の能力や経験、企業の規模や業務内容によって異なります。また、CRAが管理職に昇格すると、年収がさらに上昇し、800万円以上を目指すことも可能です。
管理職になることで、年収だけでなく様々な責任や役割が増えることも覚悟しておく必要がありますが、キャリアアップを目指す上で大きな魅力の一つと言えるでしょう。
CRA(臨床開発モニター)未経験者の年収
未経験者のCRA(臨床開発モニター)の年収は、450万円前後が最も多い傾向があります。
最低年収は330万円、最高年収は570万円という結果が得られており、業界や企業の規模によって大きな差があるのが特徴です。
このため、転職先を検討する際は年収情報をよく確認し、職場環境やキャリアアップの可能性を考慮して選択することが重要です。
薬剤師からCRA(臨床開発モニター)へ転職した場合の給与・年収
薬剤師からCRA(臨床開発モニター)へ転職すると、年収の変動があります。
大手や外資系企業へ転職する場合は、初年度の平均年収が約20万~50万円ほど上がることが一般的ですが、中小企業へ転職すると約45万円ほど下がることもあります。
転職先を選ぶ際は、これらの情報を考慮して判断することが求められます。
薬剤師よりもCRA(臨床開発モニター)の方が平均年収は高い
薬剤師からCRA(臨床開発モニター)へ転職した場合、平均年収は高くなることが一般的です。
しかし、勤務状況や企業の規模によっては年収が下がることもありますので、将来性や自身の働き方を考慮して転職を検討することが大切です。
また、CRA(臨床開発モニター)の仕事はフルタイムでの勤務が多いため、長期間働ける意思がある薬剤師にとって魅力的な選択肢となります。
CRAで年収アップを目指す転職戦略
CRAで年収アップを目指す転職戦略では、まず自分のスキルや経験を把握し、適切なポジションを狙って応募することがポイントです。また、転職サイトやエージェントを活用して、求人情報を比較検討し、自分に合った企業を見つけることも重要です。
さらに、年収アップだけでなく、働き方や職場環境を考慮した上で、転職先を選ぶことが、長期的なキャリア形成に繋がります。
CRA求人の比較:製薬メーカーとCROの違いとは?
CRA求人を比較する際、製薬メーカーとCROの違いは重要なポイントです。
製薬メーカーでは、主に医薬品の開発業務を行いますが、CRAは担当製品の治験進捗管理や施設対応が主な業務内容です。
一方、CROでは製薬メーカーから治験の受託を受け、治験の進行管理やモニタリング業務が主になります。
製薬メーカーで働く場合、安定した給与や福利厚生が魅力ですが、キャリアアップの幅は限定的です。
CROでは、給与面での評価が経験や実績によりますが、複数のプロジェクトに参加することでスキルを幅広く身につけることが可能です。
これらの違いを理解し、自分に合った求人を探すことが重要です。
製薬企業 | CRO | |
---|---|---|
業務内容 | 治験進捗管理・施設対応 | モニタリング |
福利厚生 | 好待遇 | 一般的 |
キャリアアップ | 限定的 | 複数PJで幅広いスキル |
CRA転職活動で年収UPするためのポイント
CRA転職活動で年収UPを実現するためのポイントは以下の通りです。
- 転職を複数回した方が年収は上がりやすい
- 大手や外資への転職で年収を上げていくのが王道
- 転職直後では年収DOWNしても長期的には年収UPになる
- CRO→製薬会社へ転職していくルートが年収を上げやすい
注意事項としては、焦らず焦らず納得のいく転職先を見つけること、また適切なサポートを受けるために信頼できるエージェントと綿密なコミュニケーションを取ることが挙げられます。
CRA年収ランキングまとめ|CRA(臨床開発モニター)へ年収アップ転職するなら大手か外資を狙う
CRA年収ランキングをまとめると、大手製薬メーカーや外資系CROが高い年収を提供しています。これらの企業は資本力があり、高度な研究開発に取り組んでいることから、CRAとしてのスキルや経験がより評価され、年収アップのチャンスが広がります。
しかし、大手や外資の求人は競争率が高いため、十分な自己アピールと適切な転職サポートが必要です。今後のキャリアを考え、適切な求人を見つけるため、専門の転職サイトやエージェントの利用を検討してみてください。