アイン薬局の薬剤師年収・福利厚生・キャリア制度を他社と徹底比較

「アイン薬局の薬剤師の年収は低い」との声がありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

転職先としてアイン薬局を検討する際、年収だけでなく、福利厚生やキャリアパスなど多角的に評価することが重要です。

実はアイン薬局は、「福利厚生が充実している」、「長期休暇が毎年取得できる」、「子育て世帯が働き続けやすい環境が整っている」というのが特徴です。

そこで本記事では、アイン薬局の薬剤師として働いた場合の年収・福利厚生・キャリア制度を他社と比較しながら徹底解説していきます。

この記事を読むことにより、アイン薬局が転職先に相応しいかどうかを判断できるようになりますので、是非ご覧ください。

アイン薬局（アインファーマシーズ）薬剤師職の特徴

アイン薬局で働く上での大きな特徴は、全国規模の大手調剤薬局チェーンであることです。1,000店舗以上を展開し、薬局チェーンとしては国内でも最大規模の一つとなっています。

大手ならではの利点として、さまざまな店舗での勤務経験を積める点が挙げられます。中小規模の薬局では、特定の診療科目に特化した処方せんが多く、例えば眼科門前の薬局であれば目薬が中心になるなど、扱う薬が偏ることが少なくありません。

一方、アイン薬局では、都道府県をまたいでの異動や都市部の複数店舗での勤務が可能です。そのため、幅広い診療科目に対応した処方せんに触れる機会が得られます。これにより、薬剤師としての知識やスキルを総合的に向上させることができます。

特に新卒の薬剤師にとっては、大手であるアイン薬局の環境は魅力的です。標準化された教育制度や幅広い処方経験を通じて、薬剤師としての基礎力をしっかりと身につけることができます。

転勤・異動は多い

複数の店舗で勤務することで、幅広い種類の処方せんに触れる機会が得られる一方、店舗数の多さが課題になる場合もあります。一つの店舗に固定されず、転勤や異動、他店舗への応援業務が頻繁に発生するためです。

全国展開を行うアインファーマシーズでは、転勤の頻度が高いことを念頭に置く必要があります。この際、自宅からの距離や通勤時間が考慮されることは少なく、通勤に2時間かかるケースも珍しくありません。

さらに、応援業務はほぼルーティンの一環となっています。場合によっては、自店舗での勤務日数よりも、他店舗での応援業務に割く日数が多いこともあります。そのため、ラウンダー薬剤師としての働き方が求められ、応援先の薬局によって出勤場所や通勤時間が日々変わる可能性があります。

遠方へのヘルプも通常

アイン薬局では、都道府県をまたいでの応援業務が発生することもあります。年に2～3回程度、1～2か月間の長期滞在が必要になるケースが一般的です。他地域での応援業務が年間複数回あることで、自店舗での勤務よりも応援業務が中心となる状況が見受けられます。

このような応援業務においては、会社が滞在先としてホテルや賃貸マンションを手配してくれます。ただし、応援業務を断ることも制度上は可能ですが、実際には断りづらい雰囲気があることも事実です。

採用時には勤務地エリアを選べる

アインファーマシーズでは、勤務地域を選択できる制度が用意されています。その具体的な選択肢は以下の通りです。

• ナショナル社員（全国勤務）
• 広域エリア社員（特定エリア内での勤務）
• 自宅通勤社員（自宅から通勤可能な範囲での勤務）

ただし、自宅通勤社員を選んだ場合でも、勤務店舗を指定することはできません。そのため、自宅からの通勤時間が2時間以上になるケースも珍しくありません。

一方、ナショナル社員や広域エリア社員を選択した場合は、地方や郊外での勤務になることが多いです。例えば、東京や大阪などの都市圏であっても、郊外エリア（「東京の西部」や「大阪の南部」など）での勤務が一般的です。これは、地方や郊外では薬剤師の人員が不足しているためであり、都市部では薬剤師が比較的充足していることが主な理由です。

そのため、広範囲での勤務を選択する場合、「自宅通勤を希望する」「家庭の事情で都市部勤務が必要」といった特別な理由がない限り、地方や郊外での勤務が継続する可能性が高いと考えられます。

アイン薬局の薬剤師の年収は約300〜700万円

アイン薬局の薬剤師の年収は、約300〜700万円と報告されています。（出典：OpenWork）

給与に満足している人は少なく、年収が低いと感じている方が多く見受けられました。

しかし、勤務地によって選択ができる社員区分によって年収に大きく差がでます。

では、もう少し年収について詳しく解説していきましょう。

• アイン薬局の薬剤師の平均年収
• アイン薬局の新卒薬剤師の年収
• アイン薬局の薬剤師の年代別の年収推移
• 他業種とアイン薬局の年収比較

アイン薬局の薬剤師の平均年収

アイン薬局で薬剤師として働く場合の、平均年収は約452万円です。

（オープンワークにて実際にアイン薬局の薬剤師として働いたことのある人103人の回答による年収の平均値）

実際の年収は、経験等により大きく上振れや下振れする可能性があります。

令和5年賃金構造基本統計調査によると、全国で働く薬剤師の平均年収は約547万円です。

そのため、アイン薬局の薬剤師の平均年収は、全国で働く薬剤師の平均年収を大きく下回っていることがわかります。

アイン薬局の新卒薬剤師の年収

アイン薬局の新卒薬剤師の年収は、約384万円です。

これは、アイン薬局の新卒薬剤師初任給の平均値12ヶ月分となります。

また、全国薬剤師の平均賞与の、新卒にあたる20〜24歳は、賞与0円となっています。

（参考：アイングループ「新卒薬剤師採用」、令和5年賃金構造基本統計調査）

新卒の初任給は270,000〜370,000円となっていて、勤務地によって選べる社員区分で大きく変動します。

社員区分は、以下の4つに分かれています。

アイン薬局の薬剤師の年代別の年収推移

年代別に年収推移を見てみると、30代までは上がりますが、その後は上がったり下がったりを繰り返す傾向にあります。

実際のアイン薬局の年代別の年収推移は、以下の通りです。

※オープンワークより、アイン薬局新卒年収の384万をスタートと仮定。
令和5年賃金構造基本統計調査から、年収の増加率を出しております。

他社薬局とアイン薬局の年収比較

他社薬局とアイン薬局の平均年収を比較した場合、とても低いことがわかります。

以下は、それぞれの平均年収を低い順に上から並べたものです。

それぞれの薬局において、転勤の有無など条件によって年収は大きく変動があります。

実際に、アイン薬局は給与に関して不満を抱いている人が多く見受けられました。

（参照：オープンワーク「年収・給与　薬剤師」）

他業種とアイン薬局の年収比較

ドラッグストア薬剤師等の他業種と年収を比較した場合、アイン薬局で働く薬剤師の年収は低めだということが言えます。

業種別の年収は、以下の通りです。

数字だけ見ると、病院薬剤師が一番低いですが、夜勤があることにより夜勤手当があります。

製薬会社は、会社規模や業務内容によって大きく変化します。

調剤以外の業務も多いドラッグストア薬剤師は、年収が比較的高くなるケースが多いです。

アイン薬局の年収以外の条件

アイン薬局の年収以外の条件としては、福利厚生が充実しているのが特徴です。

連続休暇が取れたり、多種多様な福利厚生が用意されています。

しかし、転職を考える際は、福利厚生だけで判断するのではなく、仕事内容や研修についても知っておく必要があります。

薬剤師として働いた場合をイメージしやすいよう、もう少し深掘りしていきましょう。

• 仕事内容
• 福利厚生
• 転勤
• 休暇
• 子育て支援制度
• 研修制度
• キャリアパス

仕事内容

仕事内容としては、大きく分けると2つです。

• 現場で働く薬剤師
• 本部スタッフ

それぞれ細かく分けると、多種多様の仕事があります。

しかし、中途採用の場合は、現場で薬剤師としてのキャリアを積んでいく方が大半のようです。

仕事例としては、以下の通りです。

現場で働く薬剤師

本部スタッフ

（参考：アイングループ　新卒薬剤師採用「職種紹介」）

福利厚生

アイン薬局では、福利厚生がしっかりしていると感じている社員が多い印象です。

子育て支援をはじめ、入社から退職後までフォローする、幅広い福利厚生が設けられています。

ここでは、アイン薬局の特徴的な福利厚生をご紹介します。

実際に、アイン薬局で働いたことのある人からは福利厚生に関しての声が多く上がっています。

• 福利厚生が充実しているから入社を決めた
• 福利厚生がしっかりしており、働く上で心配はない
• 休暇制度もしっかりと取得できる

（参考：オープンワーク）

転勤

転勤の有無や、転勤エリアは4つの社員区分から選択することが可能です。

借上社宅制度や、転勤に伴う休暇等も充実しています。

社員区分ごとの条件は、以下の通りです。

急な転勤の場合でも、引越し費用や休暇が与えられ対応しやすいです。

一度選択した社員区分は、区分ごとに決められた年数勤務しないと変更ができないので、数年後までライフスタイルを考えた上で選択しましょう。

休暇

休暇制度も整っていて、しっかりと取得できるよう会社として休暇取得を推奨しています。

勤務店舗にもよって変動はありますが、2023年の休日実績は、123日でした。

（参照：アイングループ「2025年度新卒採用　募集要項」より）

通常の休日に加えて、ワークライフバランスを整えるために以下のような休暇もあります。

子育て支援制度

子育て支援に関する制度は、大きく分けて3つです。

• 産前産後休暇
• 育児休業
• 育児短時間勤務

産前産後休暇

産前6週間と産後8週間の休暇です。

男性社員も配偶者の出産時に、出産休暇を取得できます。

2023年4月期の取得実績は、396人となっております。

育児休業

子どもが1歳になる前日まで、男女問わず育児休業が取得できます。

保育所に入所できないなどの場合には、2歳に達するまで取得可能です。

ただし、入社後1年以上経過した社員が対象です。

2023年4月期の取得実績は、女性611人で男性37人となっております。

育児短時間勤務

復帰後、男女問わず1日最大２時間短縮して勤務可能です。

法律では3歳までですが、アイン薬局では小学校就学時までの期間利用可能となっております。

ただし、給与は所定労働時間に満たない分を時間給で減額となります。

2023年4月期の取得実績は、1,081人です。

研修制度

新卒採用、中途採用共に様々な研修制度があります。

ゼロから成長できる基礎教育はもちろんのこと、スキルを高められる専門教育なども用意されています。

新人だけではなく、管理者になってからも様々な研修があり、薬剤師としてだけでなく、管理者としてのスキルアップに繋がっていくでしょう。

リーダーや責任者向けの研修

キャリアパス

アイン薬局薬剤師のキャリアパスは、大きく分けて2つです。

• 薬剤師キャリアパス
• 本部キャリアパス

どちらもまずは、現場で薬剤師として経験を積む必要があります。

しかし、人数が限られているため、本部キャリアパスは難しいというのが実情です。

薬剤師キャリアパス

主に調剤薬局での経験を積み、多くのスキルを身につけていきます。

かかりつけ薬剤師として経験を積んだり、在宅医療に従事することができます。

薬のプロフェッショナルとして、専門性を高めていく道のりです。

本部キャリアパス

薬剤師としてのキャリアを積んだ後、現場で必要とされているニーズや患者さまのためになる企画を本部で実行していきます。

アイングループ全体の成長を支えるキャリアです。

業界ナンバーワンというスケール感を実感しながら、高いビジネススキルを得ることができます。

他社薬局とアイン薬局の年収以外の比較

アイン薬局の年収以外の条件は、他薬局と比較しても大きく差はありません。

しかしアイン薬局は、現場薬剤師はなかなか休みが取れないと言われている中で、毎年最大9連休の長期休暇を取得することができるのが大きな特徴です。

休暇だけではなくそれぞれの項目ごとに各薬局比較してみましょう。

• 転勤・休暇
• 子育て支援制度
• 研修制度・キャリアパス

転勤・休暇

転勤の有無は、どの薬局でも自ら選択することが可能です。

自宅から通える範囲や、エリア指定などそれぞれ選択することができます。

アイン薬局も他薬局とほとんど差はありませんが、家賃の80％を会社が補助をしてくれるので、住居費はかなりラクでしょう。

家賃補助で最も手厚いのはクオール薬局で、家賃90％が会社負担です。

全国転勤有りの場合の、条件の比較は以下の通りです。

それぞれの補助には、条件や上限がある場合があります。

転勤エリアは、各薬局によって大きく異なりますが、地域限定でも借上社宅制度は各薬局利用できるのが特徴です。

アイン薬局は、狭域エリアとより範囲を絞ってエリアを選択することもできます。

全国転勤以外の条件は以下の通りです。

自宅から通える範囲での場合も、住宅補助手当がある薬局もありますが、条件等があります。

休暇については、どの薬局も休みの取得しやすさは店舗によって異なるという声が多かったです。

しかしアイン薬局は、会社で長期休暇を推奨していて毎年9連休が取れるというのが大きな特徴です。

休暇についての比較は、以下の通りとなっています。

子育て支援制度

子育て支援制度に関しては、各薬局制度が整っているため、育休や産休はほとんどの社員が取得しています。

アイン薬局も、法令より長く育休を取得できたり、小学校就学時まで時短勤務が可能ですが、他薬局と大きく差はありません。

各薬局の比較は、以下の通りです。

時短勤務は、法令で子どもが3歳になるまでと定められていますが、各薬局女性が働きやすい職場を目指して時短勤務を長く制定しています。

研修制度・キャリアパス

研修制度やキャリアパスは薬局によって異なりますが、基本的にはまずは現場で薬剤師としての経験を積みます。

アイン薬局は、基本的には現場薬剤師として管理者など上を目指していきますが、管理者になってからも管理者向けの研修が設けられているのが特徴です。

各薬局の比較は、以下の通りです。

各薬局ごとに、薬剤師として経験を積んだのちに目指すステップが大きく変わってきます。

中でも日本調剤の社外ジョブチャレンジ制度は、日本調剤の社員でありながら病院薬剤師として働くことができるという他薬局にはない制度です。

現場薬剤師として様々な経験を積みたい、本部キャリアの道に進みたい等、長期的な視点でキャリアを考えることにより、適切な職場を選択をすることができるでしょう。

年収が低いアイン薬局で働いている薬剤師の口コミ評判

アイン薬局で薬剤師として働く際には、収入面について慎重に考える必要があります。アイン薬局を含む大手調剤薬局チェーンでは、一般的に給与水準が低い傾向がありますが、その中でもアインファーマシーズの年収はさらに低い水準にあるとされています。基本給が低めに設定されているため、薬剤師としての収入が他の選択肢よりも少なくなることが多いのが現状です。

例えば、京都での中途採用募集では、初任給が年収370万円とされており、この金額は病院薬剤師の初任給に近いレベルです。東京や大阪の都市部においても、他の中小薬局では新卒で初任給が年収450万円程度、数年の経験を積むことで年収500万円を超えるのが一般的ですが、アイン薬局では同水準に達しない場合が多いようです。

また、勤務エリアによって給与額が異なる制度が導入されています。初任給は以下のように設定されています。

• ナショナル社員：月収30万円
• 広域エリア社員：月収28万円
• 自宅通勤社員：月収25万円

ただし、この金額には「薬剤師手当」や「地域手当」が含まれており、基本給はさらに低い金額となっています。

さらに、全国転勤が可能なナショナル社員であっても、収入格差の課題が指摘されています。地方の薬局では年収600万円以上が一般的な場合もありますが、アイン薬局では全国共通の給与体系が適用されるため、同様の収入は期待できません。その結果、地方で働く他の薬剤師との間で給与差が大きくなるケースがあります。

編集部

これらを踏まえ、アイン薬局薬剤師の口コミを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ボーナス（賞与）も低くなる

基本給が低い場合、ボーナス（賞与）も同様に少なくなる傾向があります。ボーナスは手当を含まない基本給を基準に計算されるため、基本給が少ないアイン薬局では、ボーナス額も抑えられるのが実情です。

アイン薬局では、賞与は「年間で基本給の3か月分」とされるケースが一般的です。一方で、多くの企業では「基本給の4か月分」程度を支給することが一般的とされています。そのため、年による変動はあるものの、アイン薬局の賞与は相対的に低い水準であることが多いと言えます。

このように、基本給が低いだけでなく、ボーナスについても控えめな水準となっているのがアイン薬局の現状です。

給料を理由に辞めたいと考える人は多く、離職率は高い

アイン薬局では、「給与が理由で退職を考える」薬剤師が少なくないと言われています。薬剤師は一度スキルを身につければどの薬局でも通用する職種であるため、より高い年収を求めて転職するケースが多く見られるようです。

大手企業であるため、アイン薬局の給与体系が大きく改善される見込みは少ないとされています。その結果、給与や待遇に不満を感じた薬剤師が離職する傾向は続いています。

管理薬剤師を目指す人が少ない理由

給与の低さは他にも影響を及ぼしています。アイン薬局では、管理薬剤師をはじめとする上級職を目指す薬剤師が少ない現状があります。これは、役職に就いた場合の負担が大きい一方で、それに見合う収入が得られないためです。

例えば、管理薬剤師手当は月1万円程度と低めに設定されています。一方で、管理薬剤師としての責任や業務量が増加することから、サービス残業が増える傾向にあり、結果として時給換算での収入が減少することもあります。

他の調剤薬局では管理薬剤師を目指す人が多い傾向がありますが、アイン薬局では逆に管理職を避ける動きが目立っています。

役職手当の例

• 管理薬剤師手当：月10,000円
• 副薬局長・薬局長代理手当：月30,000円
• 薬局長手当：月55,000円
• ブロック長手当：月65,000円

管理薬剤師としての経験があれば、都市部でも年収550万円から600万円程度に達することが一般的です。しかし、アイン薬局では年収400～420万円程度にとどまる場合が多いとされています。このため、管理薬剤師も他社への転職によって収入アップを図るケースが増えています

正社員の初任給に限らず、パートの時給も少ない

アイン薬局では、給与の低さは正社員に限らず、パートやアルバイトにも影響しています。

薬剤師の一般的な時給は、調剤薬局や病院で2,000円程度が標準とされています。給与が低いとされる病院薬剤師でも、時給2,000円は通常提示されます。しかし、アインファーマシーズでは、調剤薬局でありながら時給1,800円といった低い条件でパートやアルバイトの求人を出すことがあります。

具体例として、アインファーマシーズの中途採用募集では、時給1,800円という条件が提示されるケースも見られます。一部の求人では最初から時給2,000円が提示される場合もありますが、アイン薬局で働く場合、こうした低待遇で勤務する可能性がある点に留意が必要です。

無駄な社内ルールで残業は多い

アイン薬局には、「給与が低いことに加え、残業が多い」という特徴があります。大手企業に見られる無駄な社内ルールや報告の多さは、アイン薬局にも当てはまります。

都市部（東京や大阪など）では、薬剤師の数が比較的充足しているため、残業を抑えやすい場合があります。しかし、地方のように薬剤師の数が不足している地域では、人手不足が原因で残業が発生することが避けられません。こうした状況では、多くの残業をこなす薬剤師から不満が出ることもあります。特に、残業の有無にかかわらず基本給が一律であるため、負担が偏った従業員の不満が離職につながるケースが多いようです。

買収による肥大化と人手不足の問題

さらに、アイン薬局が薬剤師の流出が多い理由として、新規出店よりも買収による拡大を積極的に進めている点が挙げられます。買収された薬局に元から勤務していた薬剤師にとっては、「低い給与」「ヘルプ勤務の多さ」「転勤の多さ」といったアイン薬局特有の働き方を受け入れるのが難しい場合があります。その結果、多くの薬剤師が1～2年以内に退職や転職を選ぶ傾向があります。

アイン薬局に薬剤師が就職するメリット

アイン薬局に薬剤師として就職するメリットは大きく分けて3つです。

• 子育て世帯は働きやすい
• 休みは取りやすく9連休のリフレッシュ休暇もある
• 全国展開のためライフスタイルの変化に合わせて異動も可能

結婚だけでなく、妊娠出産を経ても働きやすい環境となっています。

育児をしながら、薬剤師として長く働きたい方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

子育て世帯は働きやすい

オープンワークによると、子育て世帯は働きやすいと感じている方が多い印象です。

産休育休制度が整っているのはもちろんのこと、男性も長期の産休が実際に取れるという声もありました。

休暇だけでなく、子どもの都合での急なおやすみ等にも対応してくれるそうです。

子育て世帯への理解が得られやすいというのは、長く働きたい方にとってとても大きなメリットとなります。

休みは取りやすく9連休のリフレッシュ休暇もある

店舗数が多いため、応援も呼びやすい環境が整っているようです。

そのため、休みが取れないということはなく、有給なども取りやすいと感じている人もいます。

最大9連休のリフレッシュ休暇も、会社自体でしっかりと取得させようという働きがあるため、取得できないということはないそうです。

全国展開のためライフスタイルの変化に合わせて異動も可能

全国に店舗が多数あるため、入社時とライフスタイルが変わってもそれに合わせて異動することができるというのは、全国展開しているアイン薬局の強みです。

実際に、結婚で県を超えた異動がスムーズにできたという声もありました。

数年後、結婚して配偶者の都合で転勤の可能性があるなど、これから先のライフスタイルを見据えて転職先を考えることも大切になってきます。

アイン薬局に薬剤師が就職するデメリット

全国に店舗があるアイン薬局は、メリットだけでなくもちろんデメリットもあります。

大きく分けて3つです。

• 給料は相場より安い
• 目標・ノルマ・業務報告で疲弊している
• 店舗によりワークライフバランス格差が激しい

メリットとデメリットをバランスよく考えることが、自身の最良の職場選びの手助けとなるでしょう。

給料は相場より安い

アイン薬局薬剤師の、給料は相場より安いと言われています。

雇用者数も多いですが、その分やめて行く人も多いため、実際に薬剤師として働いている方は「薬剤師を安く買い叩いている」と感じてしまっているようです。

目標・ノルマ・業務報告で疲弊している

目標やノルマの圧が強く、報告業務が多いのもデメリットの一つです。

ノルマがが厳しいというのを理由に、退職を考えているという声もありました。

それだけでなく、報告しなければいけない業務がとても多く、給与に見合わないと感じている社員もいるようです。

店舗によりワークライフバランス格差が激しい

店舗数が多いので、店舗によって格差が出てしまっているのが実情です。

毎日残業が発生する店舗もあれば、毎日定時で帰れる店舗もあるようです。

ワークライフバランスを保てるかどうかは、配属先によってかなりの格差があります。

アイン薬局薬剤師の年収は低いが、薬剤師として長く働き続けることができる

アイン薬局では、薬剤師としての高収入を望むことは難しいです。

しかし、福利厚生が充実していて長く働きやすい環境が整っています。

特に子育て世帯は働きやすい環境となっているため、子どもが産まれてからも現場で薬剤師として働き続けたいという方にとっては、アイン薬局で薬剤師として働くことはメリットが大きいです。

また、他社の現場薬剤師では、なかなか長期休暇は取れないという声が多い中、アイン薬局では最大9連休が毎年取得できます。

年収が低いということも十分に理解し、自身のライフスタイルと照らし合わせて検討することが、薬剤師として満足度の高い職場選びとなるでしょう。