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「薬剤師として働きたくない!」「条件の良い他の職種を知りたい!」という薬剤師さん向けの記事です。
年収や待遇に疑問を感じている薬剤師さんは多く、薬剤師から異業種への転職も増えています。
実は、薬剤師業務以外の求人でも、年収アップや働き方を改善できる優良求人も増えているからです。
この記事では、薬剤師として働きたくない人におすすめの20の仕事と待遇を維持しつつ業界を抜け出す戦略を紹介します。
この記事を読むことで、あなたに最適な仕事が見つかりますので、ぜひ参考にしてください。

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薬剤師として働きたくないときの2つの作業

「薬剤師として働きたくない」と感じたとき、いきなり辞める前に必ずやってほしいのが、「不満の正体」を整理することです。
ポイントは次の2ステップです。
- 不満をすべて棚卸しする
- 不満を「職場依存」「企業依存」「職種依存」に切り分ける
この切り分けができれば、「異動で解決できるのか」「薬剤師のまま転職で解決できるのか」「薬剤師を手放すべきか」が明確になります。
作業①不満の棚卸し
まずは、頭の中にある不満をすべて書き出しましょう。次のような項目がよく挙がります。
- 給料が低くて生活が楽にならない
- シフトが自由に決められない・休みが取りにくい
- 人間関係が煩わしい
- 残業が多くプライベートが削られる
- 理不尽な患者対応がつらい
- 成果が評価されにくい
感情的なものでも構いません。書き出すことで、「これは場所が悪いだけか」「この業界全体に共通することか」が見えやすくなります。
作業②不満の切り分け
次に、それぞれの不満がどのレベルで解決できるものかを分類しましょう。
不満は主に以下の3つに切り分けることができます。
- 職場が原因
- 企業が原因
- 職種(薬剤師)が原因
自分の不満が「職場」「企業」「職種」のどこにあるのかによって、選ぶべき道は大きく変わります。
①職場が原因
職場が原因の不満は以下のような不満です。
- 人間関係が合わない
- 管理者の方針が合わない
- シフトや残業が偏っている
これらの不満は同じ企業内でも異動や店舗変更で改善できます。
店舗異動・部署異動が、まず検討すべき最初の選択肢となります。
②企業が原因
企業が原因の不満は以下のような不満です。
- 給料が低い
- 有給が取りにくい/休日数が少ない
- 評価制度が不透明・キャリアパスがない
これらは業界内でも「どの企業を選ぶか」で変わる要素です。
このレベルの不満は、薬剤師として別の企業に転職したり、派遣薬剤師への切り替えで大きく改善します。「薬剤師業界自体が合わない」と決めつける前に、一度比較してみる価値があります。
③職種(薬剤師)が原因
職種(薬剤師)が原因の不満は以下のような不満です。
- クレームや理不尽な対応を避けられない
- 成果と収入が比例しにくく、年収の上限が見えている
- 裁量や創意工夫の余地が小さい
薬剤師という職種の性質そのものに起因する不満です。
ここに不満の本質がある場合、「薬剤師の枠組みの外」に出ない限り、抜本的な解決は難しいです。キャリアチェンジの検討が現実的になります。
薬剤師として働きたくないときの3つの選択肢

不満の本質が整理できたら、次は「どの方向へ進むか」を考える段階です。進める道は大きく3つに分かれます。
- 薬剤師のまま職場を変える
- 薬剤師として転職・派遣で働き方を変える
- 他業種へキャリアチェンジする
職場依存なら異動、企業依存なら転職・派遣、職種依存ならキャリアチェンジへと進むのが自然な流れです。
「辞める・辞めない」ではなく、「どの不満をどの手段で解決するか」を軸に考えると、後悔のない一歩を踏み出せます。

①薬剤師のまま職場を変える
これは職場の不満が強い人向けです。
「人間関係が合わない」「シフトが偏っている」など、“職場依存”の不満が中心なら、まずは職場を変える選択が現実的です。異動や店舗変更だけで、ストレスが大幅に軽減されるケースは少なくありません。
異動のメリットは以下の通りです。
- 人間関係や上司方針などのストレス解消
- 店舗差がある残業時間や休日の取りやすさの改善
- 資格・経験を活かしたまま再出発できる
ただし、年収や将来性といった“構造的な問題”は残りやすく、「辞めたい気持ち」が再燃する場合もあるため、まずは“第一段階の解決策”と捉えると良いでしょう。
②薬剤師として転職・派遣で働き方を変える
これは企業の不満が強い人向けです。
「給料が低い」「休日が少ない」「評価制度が不透明」など、“企業依存”の不満が中心の人には、薬剤師としての転職や派遣という選択肢が効果的です。会社が変われば、労働条件・待遇・キャリアパスは大きく変わります。
メリットは以下の通り。
- 年収・休日などの条件を改善できる
- 評価や昇給の仕組みが明確な企業を選べる
- 派遣なら柔軟かつ高給な働き方が可能
派遣薬剤師の平均時給は2,800〜4,000円ほどで、フル勤務なら年収600万円以上も珍しくありません。
「薬剤師の働き方はおかしい」「今の待遇や働き方に不満」という人にとって、最も現実的な選択肢です。
③他業種へキャリアチェンジする
これは職種(薬剤師)の不満が強い人向けです。
「成果が収入に反映されない」「年収の天井が見えている」「理不尽な対応に疲れた」といった“職種依存”の不満が強い人は、薬剤師という枠組みそのものから抜け出す必要があります。
ただし、まったくの未経験職に飛び込むのではなく、薬学の知識を活かせる隣接領域を狙うことがポイントです。
新しいスキルの習得は必要ですが、「資格を捨てる」のではなく「武器として使う」のが、現実的かつ再現性の高いキャリアチェンジとなります。
薬剤師として働きたくないときの現実的なキャリアチェンジ方法

「薬剤師として働きたくない」と思っても、薬剤師を辞めてしまうと、薬剤師以外では年収が下がる、キャリアが途切れる、といったリスクが伴います。
「薬剤師として働きたくない」ときは、資格を活かせる職種を狙い、まずは中間地点で企業経験を積むことが現実的な戦略です。
中間地点から本命へ進む2段階のステップを踏めば、収入や安定性を落とさずキャリアチェンジが可能となります。

資格を活かしつつ業界の外へ出るルート
薬剤師の専門知識は医療の現場だけでなく、幅広い業界で求められています。
具体的には次のような業種が代表的です。
- 製薬・CRO系
- 食品・化粧品メーカー系
- その他(医薬品卸、医療機器メーカー、医療系BPOほか)
これらの業種は薬剤師の知識を直接活かせるため、未経験でも採用されやすく、初年度から年収500万円以上を維持できるケースも珍しくありません。経験を積めば、700〜800万円以上も十分狙えます。
重要なのは「資格を捨てる」のではなく、「武器として別のフィールドで使う」発想に切り替えることです。
ステップを2つに分ける
薬剤師から異業種へ進む場合、2つのステップを踏むことが成功の鍵です。
多くの人がつまずくのは、未経験のまま人気職種や大手企業を目指すケース。
現実には、“中間地点の第1ステップ”を経てから本命を狙う方が再現性が高く、待遇も維持しやすいです。
第1ステップ:薬剤師の専門性を活かせる「中間地点」に入る
いきなり大手メーカーや製薬企業CRA職を狙わず、まずは薬剤師スキルを評価されやすい職種・企業で企業経験を積みます。
- 中小・後発品メーカー
- 中堅CRO
- OEMメーカー
このステップで「企業側の働き方」や「製造・開発の考え方」を理解すると、次のステップへの転職が格段にしやすくなります。
第2ステップ:実務経験を武器に本命職種へステップアップ
第1ステップで得た経験は、転職市場で「未経験扱い」されなくなり、希望職種への応募条件も満たしやすくなります。
- 大手メーカーの薬事職や安全管理職
- 製薬企業や外資のCRA
- 食品・化粧品メーカーの開発・企画職
ここまで進めば年収700〜800万円以上も現実的で、マネジメント職や企画職への道も開けます。
「薬剤師を辞める」のではなく、「専門性を武器にキャリアの選択肢を増やす」戦略的な転職が可能です。
薬剤師として働きたくない人におすすめの20の仕事

実は、薬剤師が資格や知識を活かしながら条件を下げずに働ける仕事は数多く存在します。
おすすめ職種は以下の通りです。
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 1 | 品質管理(QC) | 低〜中 | 約380〜700万円 |
| 2 | 品質保証(QA) | 中 | 約400〜800万円 |
| 3 | モニタリング補助(CTA) | 中 | 約350〜600万円 |
| 4 | 安全性情報管理(PV補助) | 中 | 約380〜650万円 |
| 5 | DI・コールセンター | 低〜中 | 約350〜600万円 |
| 6 | CRA | 高 | 約400〜900万円 |
| 7 | CRC | 中 | 約400〜650万円 |
| 8 | 薬事職 | 高 | 約400〜1,000万円 |
| 9 | 安全情報管理(PV) | 高 | 約450〜800万円 |
| 10 | PMS | 高 | 約400〜700万円 |
| 11 | MR | 中 | 約550〜900万円 |
| 12 | MW(メディカルライティング) | 高 | 約500〜850万円 |
| 13 | OEM品質管理 | 中 | 約380〜650万円 |
| 14 | OEM品質保証 | 中 | 約400〜700万円 |
| 15 | OEM製造管理 | 中 | 約380〜650万円 |
| 16 | 商品企画・開発 | 高 | 約450〜900万円 |
| 17 | 医薬品卸企業 | 中 | 約400〜700万円 |
| 18 | 医療機器メーカー | 中 | 約450〜800万円 |
| 19 | 医療系BPOスタッフ | 低〜中 | 約350〜550万円 |
| 20 | 食品衛生監視員・薬剤官 | 高 | 約400〜700万円 |
ここでは、薬剤師として働きたくない人におすすめの20職種を、業界別・ステップ別にわかりやすく整理して解説します。

製薬・CRO系
薬剤師が最もスムーズにキャリアチェンジしやすいのが「製薬・CRO系」です。
薬学知識や薬機法への理解が直接活かせるため、未経験でも参入障壁が低く、第1ステップ → 第2ステップと段階を踏むことで高年収かつ専門性の高い職種へ進めます。
この業界ではいきなりCRAや薬事職といった“本命職”に入るのは難しいため、まずは補助的な職種で基礎を固め、その経験を活かしてステップアップするのが現実的な戦略です。
品質管理(QC)職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 1 | 品質管理(QC) | 低〜中 | 約380〜700万円 |
QCは、原料や製品の検査・分析を行い、品質を確認する仕事です。製造現場の理解が深まり、GMP(医薬品製造管理基準)への知識も自然と身につきます。
未経験可求人も多く、年間300件前後が安定して存在します。年収は380〜700万円が目安です。
QC経験は、同じ品質領域で上位の品質保証(QA)職や、承認関連業務を担う薬事職へとつながります。
品質データに基づく分析力はCRAやPMSなど臨床領域でも評価されるため、幅広いキャリアへの入り口と言える職種です。
製薬会社品質管理はきつい?やめとけ?薬剤師が知るべき7つのこと
品質保証(QA)職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 2 | 品質保証(QA) | 中 | 約400〜800万円 |
QAは、手順書の整備や出荷判定、監査対応などを通じて製品全体の品質体制を保証する仕事です。QCよりも上流の管理業務となるため、業務の幅も広がります。
未経験から補助職として入るケースも多く、年収は400〜800万円前後です。
QA職は将来的に薬事職へのステップアップルートとして有力で、品質文書や規制対応の知識はPVやPMSにも応用可能です。また、監査経験はグローバル対応職種への足がかりにもなります。
モニタリング補助(CTA)職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 3 | モニタリング補助(CTA) | 中 | 約350〜600万円 |
CTAはCRA(臨床開発モニター)の補助として、治験関連資料の管理やデータ入力を行います。臨床試験の流れを理解できるため、CRA志望者の登竜門として人気の高い職種です。
年収は350〜600万円程度で、派遣や契約社員での募集も多くあります。
CTAからの最も一般的なステップはCRAへのキャリアアップです。また、治験の知識を活かしてPMSやMW(メディカルライティング)へ進むケースもあり、臨床領域の基礎固めとして最適です。
安全性情報管理(PV補助)職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 4 | 安全性情報管理(PV補助) | 中 | 約380〜650万円 |
PV補助は、副作用情報の収集や一次評価、データ入力などを行います。安全性評価の基本を学びながら、医薬品ライフサイクル全体の理解が深まる職種です。
求人は比較的多く、年収は380〜650万円程度です。
ここからは、より専門的なPV職やPMSへ進むのが王道ルートです。また、安全性評価の知識は薬事職やDI職にも活用でき、幅広いキャリア選択肢を持てます。
DI・コールセンター職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 5 | DI・コールセンター | 低〜中 | 約350〜600万円 |
DI職は医療従事者からの問い合わせ対応や文献調査、FAQ作成を行い、正確な医薬品情報を提供します。薬学知識が評価されやすく、未経験でも比較的入りやすい職種です。
年収は350〜600万円程度が目安です。
DI職からは、情報管理スキルを活かしてPV職や薬事職へ進むルートが一般的です。また、医療機関との折衝経験はMR職やPMSにも応用可能で、幅広い選択肢が広がります。
CRA(臨床開発モニター)
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 6 | CRA | 高 | 約400〜900万円 |
CRAは治験の進行管理やデータの信頼性担保を担う専門職です。転職先の企業はCROと製薬会社がありますが、いずれも未経験での採用は少ないため、CTAやPV補助からのステップアップが王道です。
年収は400〜900万円と幅が広く、大手製薬企業では30代で年収700万円超の転職も可能です。
CRA経験は、薬事職やPMSへのキャリアパスにもつながります。治験現場で得た知識と調整力は、開発企画やマネジメント職への道も開きます。
CRAが働くCRO年収ランキングTOP15!1000万以上はどこ?
CRC(治験コーディネーター)
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 7 | CRC | 中 | 約400〜650万円 |
CRCは医療機関側で治験の運営を支援し、被験者対応やデータ収集などを行います。CRAと比べて医療現場寄りの職種であり、CTAや医療職からの転職ルートが多く見られます。
年収は450〜650万円が目安です。
CRC経験は、CRAやPMSなど開発・市販後領域への転職に活かせるほか、医療機関向け教育・支援業務やマネジメント職への発展も可能です。
薬事職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 8 | 薬事職 | 高 | 約400〜1,000万円 |
薬事職は医薬品の承認申請や法規対応を担う専門性の高い職種です。直接採用はハードルが高いため、QAやPV補助などで経験を積んでから挑戦するのが現実的です。
年収は400〜1,000万円とレンジが広く、キャリアによっては大幅な年収アップも可能です。
薬事経験は、PVやPMSといった安全性領域だけでなく、商品戦略・開発企画職などのビジネス職への発展にもつながります。
安全情報管理(PV)
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 9 | 安全情報管理(PV) | 高 | 約450〜800万円 |
本格的なPV職は、副作用評価や安全性報告書の作成などを担当します。未経験から直接入るのは難しいため、PV補助やDI職などを経てステップアップするのが一般的です。
年収は500〜800万円で、経験を重ねるほど待遇が上がります。
PV職での経験は、薬事職やPMSへの横展開も可能で、安全性戦略の専門家としてキャリアを築けます。
PMS(製造販売後調査)
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 10 | PMS | 高 | 約400〜700万円 |
PMSは市販後の医薬品の安全性・有効性を追跡し、報告・評価を行う仕事です。医療機関との調整やデータ収集、報告書作成などを行い、安全性の評価に役立てます。
PV補助やCTAからのステップアップが主なルートで、年収は450〜700万円前後です。
PMSでの実績は、PV職や薬事職への転職はもちろん、マーケティング部門や本社企画職への道も開けます。
MR(医薬情報担当者)
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 11 | MR | 中 | 約550〜900万円 |
MRは医療機関を訪問し、自社製品の情報提供や販売促進を行う営業職です。薬剤師資格は大きな武器になり、薬剤師から直接転職するケースや、DI職やPMS経験者が転職するケースもあります。
年収は550〜900万円が一般的で、企業や成果次第では1,500万円超も可能です。
MR経験は、マーケティング職や本社企画職などビジネスサイドへの発展にもつながりますが、営業職としての適性も必要です。
MRの給料は高すぎ?30代製薬会社営業が年収1000万超えの裏側
MW(メディカルライティング)
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 12 | MW(メディカルライティング) | 高 | 約500〜850万円 |
MWは治験報告書や承認資料の作成など、文書業務の専門職です。CTAやCRA、PV補助からのステップアップが一般的です。
年収は500〜850万円で、専門性が高く在宅勤務可能な求人も増えています。
MWとして経験を積むと、薬事職や安全性戦略職、さらにはグローバル申請対応など高度な職務への道も開けます。
食品・化粧品・ヘルスケアメーカー系
薬剤師として培った品質管理や法規制の知識は、医薬品だけでなく食品・化粧品・健康食品メーカーでも高く評価されます。
特にOEM(受託製造)企業では品質や表示管理に薬剤師の知識が直結し、未経験から挑戦しやすい環境が整っています。
ここでも「第一ステップ → 第二ステップ」の流れを意識することで、将来的に商品開発や企画といった上流職種へのステップアップが見えてきます。
>薬剤師は美容関係へ転職できる?狙える業種と5つの企業を解説
OEM品質管理職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 13 | OEM品質管理 | 中 | 約380〜650万円 |
OEMの品質管理は、委託先工場で製造された食品や化粧品の原料検査・製品試験を行い、規格通りであるかを確認する業務です。医薬品QCと共通点が多く、GMPやHACCPなどの品質管理基準を理解していれば即戦力として評価されます。
求人は比較的多く、年収は380〜650万円前後。
ここでの経験は、メーカー本体の品質管理(QC)・品質保証(QA)、さらには商品企画・開発職へのステップアップに直結します。薬剤師資格は法規対応や表示確認の場面でも強みとなります。
OEM品質保証職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 14 | OEM品質保証 | 中 | 約400〜700万円 |
OEM品質保証職は、製造記録や手順書の確認、出荷判定、クレーム対応などを通じて製品全体の品質を保証します。品質システムの構築や監査対応にも関わるため、QCよりも上流の管理業務に携われます。
未経験でも品質管理からの転職ルートが多く、年収は400〜700万円ほどです。
ここでの経験は、商品企画・開発や薬事・表示管理といった上位職種への登竜門になります。また、OEMメーカーから自社ブランドメーカーへキャリアアップする人も少なくありません。
OEM製造管理職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 15 | OEM製造管理 | 中 | 約380〜650万円 |
OEM製造管理職は、生産計画の立案、製造工程の管理、コスト・納期調整など製造現場のマネジメントを担います。製造プロセス全体を把握できるため、企画開発や商品戦略にも視野が広がります。
年収は380〜650万円前後で、現場から上流への中間地点として価値が高い職種です。
ここからは商品企画・開発職へのステップアップや、製造部門のマネージャー職への昇進が現実的なキャリアパスになります。
商品企画・開発職
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 16 | 商品企画・開発 | 高 | 約450〜900万円 |
商品企画・開発職は、消費者ニーズを踏まえて新製品のコンセプト立案や処方開発を行う職種です。市場調査、原料選定、パッケージ設計など幅広い業務を担い、開発力とマーケティング感覚が求められます。
直接採用のハードルは高いため、品質管理・保証や製造管理で経験を積んでから挑戦するのが現実的です。
年収は450〜900万円と高水準で、大手メーカーでは1000万円超も狙えます。
薬剤師の科学的知見は処方開発や表示対応の場面でも強力な武器になります。
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その他
ここまで紹介したような「段階的なキャリアチェンジ」とは別に、薬剤師が資格や知識を活かしながら転職できる職種も存在します。
医薬品卸企業
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 17 | 医薬品卸企業 | 中 | 約400〜700万円 |
医薬品卸企業では、薬剤師が医薬品管理やGMP対応、品質・情報管理の部門で活躍するケースがあります。営業職よりもバックオフィス寄りの業務が中心で、製品情報や薬機法対応に薬学知識が役立ちます。
年収は400〜700万円程度で、調剤薬局や病院に勤務する薬剤師と比べて、労働環境が整っていることが多いです。具体的には、土日休み・提示勤務などワークライフバランスの改善が期待できる点がメリットがあります。
企業経験を積むことで、薬事や安全性関連職への転職も視野に入ります。
【医薬品卸会社ランキング】卸会社一覧81社の年収と特徴を総まとめ!
医療機器メーカー
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 18 | 医療機器メーカー | 中 | 約450〜800万円 |
医療機器メーカーでは、薬事補助やカスタマーサポート、品質保証などの職種で薬剤師が活躍しています。薬機法対応や製品情報の正確な伝達が求められるため、医薬品業界の知識がそのまま活かせます。
年収は450〜800万円と幅広く、英語力があれば外資系メーカーでさらに高年収も可能です。医薬品とは異なる視点で医療に関わりたい人や、グローバルなキャリアを目指したい人に向いています。
医療系BPOスタッフ
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 19 | 医療系BPOスタッフ | 低〜中 | 約350〜550万円 |
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)は、製薬企業や医療機関からの業務委託を請け負う会社で、PV入力、治験文書管理、学術文献整理などの業務を担当します。補助的な業務が中心で未経験可求人が多いため、企業経験を得る第一歩として有効です。
年収は350〜550万円前後ですが、BPOでの経験はPV職やCTA職へのステップアップにもつながります。正社員登用の道もあり、派遣や契約社員から始めてキャリアを広げる人も少なくありません。
食品衛生監視員(保健所・検疫所)
| No. | 職種 | 難易度 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 20 | 食品衛生監視員・薬剤官 | 高 | 約400〜700万円 |
食品衛生監視員は、食品衛生法に基づいて飲食店や輸入食品の検査・指導を行う公務員職です。薬剤師資格が受験要件となる自治体も多く、安定した勤務環境と高い社会的意義が魅力です。
具体的な業務は、検疫所では空港や港などで働くことが多く、輸入食品由来の感染症や食中毒の危険性を評価し、汚染食品の流通を防ぐ役割を担います。
地方公務員として働く場合は、自治体の保健所で働き、地域の飲食店や食品衛生を監視する業務を行います。
年収は400〜650万円ほどで、土日休み・定時勤務が基本。競争率は高めですが、安定性と社会貢献性を重視したい薬剤師に適した選択肢です。
薬剤官(自衛隊)
薬剤官は自衛隊の医療部門で医薬品管理や衛生業務を担当する国家公務員職です。災害医療や海外派遣など特殊な業務もありますが、専門性を活かしながら社会貢献度の高いキャリアが築けます。
年収は400〜700万円前後で、国家公務員としての福利厚生が充実しています。民間とは異なる働き方を希望する人、安定と使命感を重視する人に向いています。
薬剤師としてもう働きたくないと思った体験談

ここでは、薬剤師としてもう働きたくない!と感じた実際のエピソードを紹介します。
ワークライフバランスや息苦しさ、将来のキャリアステップについては不満に思う薬剤師さんは多いようです。
自身の状況とも照らし合わせてみて、「こんな理由で転職して良いのかな?」という不安は取り除きましょう。
薬剤師はワークライフバランスがとりやすく、結婚や育児、介護など家庭の事情にも働きやすいと思っていました。しかし、実際は22時すぎまで仕事が終わらず、逆に人件費が高いため働かされる状況で、有休も取りにくいことが多いです。休むと他の人に負担がかかるため、気を遣うこともあります。
小さな子どもがいる場合、保育園のお迎えがギリギリになることも。子どもの体調不良で欠勤や早退すると、申し訳ない気持ちや萎縮感があります。自分が親になったときの働き方や、家族との時間を犠牲にしない方法を考えるようになりました。
年収が早期に頭打ちになってしまうため、将来的なキャリアアップを目的に他の職種に軸足を移しておこうと思いました。年収が下がっても薬剤師を辞めて転職することを決め、フレックスタイム制やリモートワークOKの医薬品開発業界の臨床開発職(CRA職)など、将来的に高年収が見込める職種に目をつけました。ただし、競争率が高く難易度も上がるため、慎重に選択肢を見極める必要がありました。
薬剤師として働きたくないと思う5つの理由

薬剤師として働きたくないと感じてしまう主な理由は以下の5つが多いです。
- 人間関係によるストレスが大きい
- 給与が低い・キャリアに限界を感じる
- 教育研修体制や仕事のフォローがない
- 閉鎖的な職場で息苦しい
- 薬剤師は正当に評価されないことが多い
実際、薬剤師ではない別の職種に転職することでこれらの不満は解消されるケースがほとんどです。
薬剤師は人間関係によるストレスが多い
薬剤師の職場では、同僚や上司、患者との人間関係によるストレスが大きいことが多いです。
特に患者との対応では、ミスや誤解が生じることでトラブルが起きることも。
また、勤務先や職場の環境によっては、人間関係が悪化することもあり、ストレスが溜まることがあります。
薬剤師は給与が低い・キャリアに限界を感じる
薬剤師の給与は、業種や経験によって大きく異なります。
ただし、一般的には年収が低く、キャリアアップの道が限られていることが多いです。
また、ドラッグストアや病院などで働く場合、労働環境や給与が厳しいこともあるため、薬剤師として働き続ける意欲が失われることがあります。
教育研修体制や仕事のフォローがない
教育研修体制や仕事のフォローがない職場では、薬剤師として働きたくないと考える薬剤師は多くなる傾向にあります。
理由の一つは、教育研修が整っていない場合、新人薬剤師が十分な知識や技術を身につけられず、仕事に対する不安やストレスが高まるからです。
具体例として、調剤のミスや患者への対応で問題が発生した際に、指導やアドバイスを受けることが難しい状況になるでしょう。
また、キャリアアップやスキルアップのために自ら学ぶ努力も求められます。
このような職場で働く薬剤師は、勉強会や研修会への参加、他の薬剤師との情報交換が重荷に感じることがあります。
薬剤師は閉鎖的な職場で息苦しい
薬剤師は閉鎖的な職場で働くことが多く、息苦しいと感じる人も少なくありません。
その理由は、薬局や病院内での人間関係が密接であるため、息抜きやリフレッシュが難しい環境が多いからです。
具体例として、休憩時間や勤務外の時間でも、同僚や上司との付き合いが避けられないことがあります。
このような状況に対処する方法として、職場外の友人や趣味を持つことで、プライベートの時間を充実させることがおすすめです。
また、ストレス発散やリフレッシュのために、定期的な休暇を取得することも重要です。
薬剤師は正当に評価されないことが多い
薬剤師は正当に評価されないことが多い職業です。
その理由は、薬剤師の仕事が医師や看護師に比べて目立たないため、業務上の貢献や成果が評価されにくいことがあります。
具体例として、調剤ミスを防ぐことや、患者の服薬指導を適切に行うなどの業務が、評価されにくい傾向があります。
この問題に対処するためには、自分の仕事の価値や成果を積極的にアピールする必要があり、正当に評価されるためには、上司や同僚とのコミュニケーションも必要となるため、評価のために努力をすること自体に不満を感じる薬剤師も多いです。
薬剤師として働きたくないと思ったときに考えるべき2つのこと

薬剤師として働きたくないと思ったとき、考えるべき2つのことは以下の通りです。
- 薬剤師を辞めるメリット
- 薬剤師を辞めるデメリット
このメリットデメリットをしっかり理解した上で、違う仕事に転職するか判断することが大切です。
また、自分は何が得意で、どんな仕事が好きかを見極め、転職やキャリアチェンジを考える際には、求人情報の調査や転職エージェントへの登録など、具体的な行動を起こして情報収集するようにしましょう。
では、それぞれ薬剤師を辞めた時のメリットやデメリットについて解説します。
薬剤師を辞めるメリット
薬剤師を辞めるメリットはいくつかあります。
- ストレスが大幅に軽減される
- プライベート時間の確保
- 土日休み
- 心身負担の軽減
まず、ストレスが大幅に減るという点です。
薬剤師の仕事はミスが許されないため、常に神経を使い、緊張感が伴います。
薬剤師を辞めれば、そのストレスから解放されるでしょう。
また、労働時間が短くなることも大きなメリットの一つです。
薬剤師は、患者の接客や処方箋の処理により環境が忙しく、職場によっては残業が多いケースもあります。
薬剤師を辞めることで、労働時間が短くなり、プライベートの時間も増えるでしょう。
さらに、休みが増えるというメリットもあります。
薬剤師は土日や祝日も働くケースもありますが、製薬会社など他の職種に転職すれば、休日や土日祝が増えることが期待できます。
最後に、健康面でのメリットも考えられます。
薬剤師は、立ち仕事が多く、心身の負担が大きい職種です。
しかし、薬剤師を辞めることで、その心身への負担が軽減される可能性が高まります。
薬剤師を辞めるデメリット
一方で、薬剤師を辞めるデメリットも存在します。
- 薬剤師免許を活用しきれない
- 転職先では未経験者
まず、薬剤師免許の活用が難しくなるというデメリットが考えられます。
薬剤師免許は専門的な知識や技術が必要で、薬剤師以外の職種では活用できないことが多いです。
さらに、転職先での経験不足が問題となることもあります。
薬剤師としての経験はあっても、新たな職場や業界においては未経験者として扱われることが一般的です。
そのため、採用されるのが難しくなる可能性があります。
薬剤師免許があれば離職しても再就職できる?

薬剤師免許があれば離職しても再就職は可能ですが、ブランクがあると、求人企業が抵抗を感じることがあります。
しかし、現在の求人市場では、薬剤師の需要が高く、厚生労働省のデータによれば、薬剤師の求人倍率は全国平均で非常に高水準です。
正直、4年制大学卒後、主婦を何十年もしていた人でも薬局に再就職ができているのが現状となっています。
ただし、地域によって求人状況が異なります。
一部の都道府県では、薬剤師の求人倍率が低く、再就職が難しい場合があります。
そのため、再就職を検討する際は、地域や求人状況を確認してから行動することが重要です。
また、ブランクがある場合は、未経験の分野に挑戦することも一つの選択肢です。
薬剤師免許を活用できない職種でも、他のスキルや知識を活かして新たなキャリアを築くことが可能です。
結論として、薬剤師免許があれば離職しても再就職は可能ですが、地域や求人状況、ブランクの有無などを考慮して慎重に行動することが求められます。
薬剤師として働きたくないときの3つのおすすめ解決方法

薬剤師として働きたくないと感じたときのおすすめの解決方法は、まずは自分の悩みや不満を整理し、原因を突き止めることです。
次に、職場環境や業務内容の改善が可能かどうか検討し、上司や同僚と話し合ってみましょう。
また、転職サイトやエージェントを利用して、自分に合った職場を探す方法もあります。
さらに、薬剤師としてのスキルや知識を活かした他の職種に挑戦することも検討してみてください。
薬剤師免許を持っていることで、新たなキャリアを築くチャンスが広がる可能性は大いにあります。
実際の解決方法の例を紹介します。
職場を変えて環境を変えてみる
薬剤師の職場を変えることで、環境を変えて働きやすさを向上させることができます。
製薬会社や化粧品メーカー、CROといった異なる職場に転職することで、新たな業務やコミュニケーション方法に触れることができ、自分に合った環境を見つけられるかもしれません。
具体例としては、病院の薬剤師からCROに転職することで、マネジメントとしての医薬品に関する対話が増え、よりキャリアを重視した働き方ができるでしょう。
また、医薬品卸の企業では医薬品の知識が活かせることから、新たなスキルを身につけられます。
業種を変えてキャリアや働き方を変えてみる
薬剤師としてのキャリアを変えてみることで、働き方の選択肢が広がります。
薬剤師が持つ知識やスキルは、医療系だけでなく、製薬業界や保険業界といった他の業種でも活かすことができます。
例えば、製薬企業では、薬剤師の知識を活かして新薬開発に携わることができるでしょう。
また保険業界では、医療知識をもとに審査や営業活動を展開できます。
業種を変えることで、働く時間や環境、やりがいを感じられる仕事内容が大きく変わる可能性があります。
おすすめの仕事・企業の求人があるか探してもらう
薬剤師として働きたくない場合、おすすめの仕事や企業の求人を探してもらうことが効果的です。
転職エージェントや求人サイトを利用することで、自分の経験やスキルに合ったおすすめの仕事や企業を見つけることができます。
エージェントなどの専門家は、市場情報や就職情報を持っているため、自分では見つけられないような求人や企業を紹介してもらえます。
転職支援サービスは無料で利用できるため、転職を検討している方にはおすすめです。
まずは、自分がどのような職場や業種に興味があるかを考え、転職エージェントに相談してみましょう。
まとめ|薬剤師として働きたくない人におすすめの仕事
薬剤師として働きたくない場合でも、職場を変えて環境を整えたり、業種を変えてキャリアや働き方を見直したり、おすすめの仕事や企業を探す方法があります。
自分に合った働き方を見つけるために、まずは転職サイトやエージェントに登録して、相談してみることをおすすめします。
今を変えるためのアクションを起こし、最適なキャリアパスを見つけましょう。

