病院薬剤師の給料が高いところはココ!年収ランキングTOP10

病院薬剤師の給料が高いところを探している人向けの記事です。

この記事では、病院薬剤師の年収ランキング業界内外の給料比較を徹底解説します。

また、年収アップの秘訣や転職活動での給料アップ方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

さらに、病院薬剤師の働きがいや給与以外のメリットも紹介しますので、薬剤師としてのキャリアを見直したい方は必見です。

病院薬剤師としての給料アップを実現するための具体的な方法や情報を得たい方は、ぜひこの記事を読み進めてください。

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【運営者別】病院薬剤師で給料の高いところはココ!年収ランキング

厚生労働省の調査(第24回医療経済実態調査の報告(令和5年実施))を元に病院薬剤師の平均年収を運営主体別にランキングしました。

病院薬剤師の年収には運営者によって差があります。ここでは運営者別の病院薬剤師の給料が高い場所について、年収ランキングを紹介します。

また、給料が高い理由や、薬剤師に求められるスキルについても解説します。この情報を参考に、薬剤師としてのキャリアアップを目指してください。

病院の設置主体(運営者)の区分(医療法人・個人以外)

  • 国立
    厚生労働省、国立病院機構、労働者健康福祉機構などが運営する病院
  • 公立
    都道府県・市町村など各自治体が運営する病院
  • 公的
    厚労省が定める公的団体が運営する病院(例:日本赤十字社、済生会など)
  • 社会保険関係法人
    健康保険組合や共済組合およびそれら連合会、厚生年金事業振興団などが運営する病院
  • その他
    公益法人・学校法人・社会福祉法人・医療生協などが運営するもの。および、医療法施行(1948年)以前に設立された企業運営病院
順位病院の運営主体薬剤師の平均年収(賞与込)
個人6,566,931
国立6,265,471
公的団体6,055,003
4位公 立5,954,927
5位社会保険関係法人5,949,629
6位その他5,552,294
7位医療法人5,286,383
第24回医療経済実態調査より作成

個人運営の給料が高い理由

個人運営の病院で薬剤師の給料が高い理由は、経営者が直接給与や待遇に関わるため、社員の働きがきちんと評価されやすいことが一因です。

また、個人運営では他の医療機関との競争が激しくなるため、優秀な薬剤師を確保するために高い給料を提示することが多いです。

さらに、個人運営の病院では役職による昇給や、業績に応じた賞与がある場合があり、努力が報われるシステムが整っていることが、給料が高い理由のひとつです。

【病院別】病院薬剤師で給料の高いところはココ!年収ランキング

順位病院名平均年収(賞与込)
慶應義塾大学病院592万円
東京大学医学部附属病院582万円
順天堂大学医学部付属順天堂医院554万円
4位地方独立行政法人東京都立病院機構549万円
5位東邦大学医療センター大森病院529万円
6位東京都立墨東病院522万円
7位国立大学法人東京医科歯科大学医学部付属病院522万円
8位一般社団法人巨樹の会521万円
9位順天堂大学医学部付属浦安病院520万円
10位自衛隊中央病院517万円
ライトハウスを元に作成

病院別の病院薬剤師で給料の高いところは、大学病院がランクインしています。

また、都立・国立の病院も平均年収が高い傾向にあります。

年収が高い病院で働くことは、スキルアップやキャリアアップに繋がることが期待できますが、勤務地や業務内容などもしっかり確認し、自分に合った職場を選ぶことが大切です。

大学病院の薬剤師年収についてはこちらの記事が参考になります。

大学病院薬剤師の年収は高い?人気の理由と転職方法を詳しく解説

病院で給料が高いところの3つの条件

病院で給料が高いところには3つの特徴があります。

  • 規模が大きい
  • 都市部にある
  • 高度医療を扱っている

上記3点の特徴を持つ病院では働くメリットがあるものの、その特徴のために薬剤師や病院勤務者への負担もあります。これらの負担は病院で働く薬剤師にとってはデメリットとなります。

それぞれの特徴を理解し、自身に合った給料と負担の大小について検討できるようになることが重要です。

以下で詳しく解説します。

病院の特徴メリットデメリット
規模が大きい医療技術・多様な薬剤の学習が可能、チームワーク力の向上、薬剤師としてのスキルアップ
都市部にある患者数の多さ、交通アクセスの良さ患者数が多く負担が大きい
高度医療を扱っている最先端医療の学習が可能、専門性とスキルの向上責任の重さと高いスキルが要求される

規模が大きい

病院の規模が大きい場合、薬剤師には以下のメリットがあります。

規模が大きい病院で働く薬剤師のメリットは、幅広い知識とスキルが身につくことです。

大規模病院では様々な診療科があり、多種多様な薬剤を扱うため、薬剤師としての専門性が高まります

また、大規模病院はスタッフが多く、異なる職種と協力して仕事を進める機会が増えるため、チームワーク力も向上します

さらに、大規模病院では教育研修制度が充実しており、スキルアップが可能です。

都市部にある

給料が高い病院の条件の2つめは都市部にあることです。

都市部の病院では多様な患者さんが訪れるため、病院経営は健全であることが多く、都市部の病院で働く従業員の給料も高くなる傾向にあります。

また、多様な患者さんへの対応が必要となるため、幅広い疾患や薬剤に対応できるスキルが身につきます

都市部にある病院で薬剤師が働くメリットは、アクセスの良さや生活利便性です。

そのかわり、患者数が多く薬剤師の負担も増えることはデメリットでしょう。

高度医療を扱っている

給料の高い病院の条件には高度医療を扱っていることがあげられます。

高度医療は診療報酬も高く、病院の収入が多くなるためです。

高度医療を扱っている病院で薬剤師が働くメリットは、専門性の高い知識や技術を身につけることができる点です。

高度医療病院では特殊な薬剤や治療法を取り扱うため、薬剤師としての専門スキルを向上させることが可能です。

また、専門医や研究者と連携する機会が多く、知識を広げるだけでなく、人間関係も広がります

さらに、高度医療病院は研究開発にも力を入れており、新しい医療技術や薬剤の開発に携わるチャンスがあります

病院と一般診療所(クリニック)の比較!薬剤師の給料が高いのはどっち?

一般診療所と病院の平均年収を比較すると、実は一般診療所(クリニック)の方が高いことがわかります。

これは、病床数と従業員数によるもので、一般診療所(クリニック)では働く薬剤師数も少ないため、薬剤師一人当たりの給与は高くなる傾向にあります。

一般診療所(クリニック)の薬剤師年収

順位一般診療所の運営主体薬剤師の平均年収(賞与込)
1位医療法人7,496,315
2位個人7,091,189
3位その他6,938,015
第24回医療経済実態調査より作成

病院の薬剤師年収

順位病院の運営主体薬剤師の平均年収(賞与込)
1位個人6,566,931
2位国立6,265,471
3位公的団体6,055,003
4位公 立5,954,927
5位社会保険関係法人5,949,629
6位その他5,552,294
7位医療法人5,286,383
第24回医療経済実態調査より作成

また、病院と一般診療所(クリニック)では、業務内容も働き方も変わってきます。

一般診療所(クリニック)では夜勤がなく休日も固定休であることが多いため、働きやすさはあります。

ただ、一般診療所(クリニック)は薬剤師数も少ないため、業務範囲が広いことや十分な教育環境が整っていないケースもあります。

病院と一般診療所のどちらが自分に向いているかは、よく検討しておくとよいでしょう。

病院薬剤師の給料事情:全国平均とトップランキング地域

実は病院薬剤師の給料は年齢地域によっても異なります

ここでは病院薬剤師の給料事情について、全国平均とトップランキング地域を解説します。

全国平均では、病院薬剤師の年収は約500万円程度と言われていますが、地域によってはさらに高い給与が支払われることがあります。

これは、地域の医療需要や薬剤師不足による競争率の影響があると考えられます。

具体的なランキングは後述の「給料が高い都道府県ランキング:トップ5」で解説します。

【年齢別】全国の病院薬剤師の平均年収

病院薬剤師の年収平均は、年齢によっても変わります。

20代では年収300万円台後半から始まり、30代では年収400万円台前半が一般的です。

さらに、40代、50代で経験やスキルが増すことから、年収500万円〜600万円を超えることも珍しくありません。

病院薬剤師としてキャリアを積むことで、一定額までは給料アップはしていくでしょう。

給料が高い都道府県ランキング:トップ5

病院薬剤師の給料が高い都道府県ランキングトップ5を紹介します。

都道府県平均年収
沖縄県600万円
北海道595万円
青森県582万円
4位茨城県577万円
5位高知県573万円

1位は沖縄県の年収600万円で、年収が全国平均より約100万円近く高いとされています。

2位は北海道、3位は青森県、4位は茨城県、5位は高知県となっており、これらの都道府県では、病院薬剤師の年収が全国平均を上回ることが多いです。

これらの地域では、人手不足背景に医療需要が高くなっており、病院薬剤師の給料が高くなる傾向があります。

病院勤務薬剤師の給料比較:業界内外を徹底検証

病院勤務薬剤師の給料を、業界内外で比較してみましょう。

業界内では、ドラッグストアや調剤薬局などの勤務先で給料が異なります。

一般的に、病院勤務薬剤師の給料は調剤薬局よりも低いとされています。

これは、病院では医師・看護師を優先して給与体系を組んでいること、病院は非営利組織で利益追求ができず経営が苦しいためです。

業界外では、製薬会社や医療機器メーカーに転職することで、さらに高い給与が得られます

大手では平均年収でも1000万円を超える企業もあります。

ただし、業界外への転職には、新たなスキルや知識の習得が必要となる点に注意が必要です。

未経験からでも企業薬剤師に転職できる薬剤師の職種も、こちらの記事が参考になりますので、ぜひ開いてみてください。

未経験でも薬剤師が企業へ転職できる?おすすめ5つの職種

病院薬剤師の給与と他職種医療従事者との比較

病院薬剤師の給与は、他の医療従事者と比べてどの程度なのか気になる人もいると思います。

一般的に、病院薬剤師の年収は500万円前後。

これは、医師や歯科医師が年収1,000万円超え看護師や診療放射線技師など他の医療従事者が年収400万円前後であることを考慮すると、病院薬剤師の給与は中間的な位置とも言えます。

ただ、病院で忙しく働き、6年制大学を出て、国家資格も取得している薬剤師が、医師や歯科医師と倍以上の年収差が出てしまうのには理由があります

病院薬剤師の年収が医師・歯科医師より低い理由や他職との比較については、以下の記事が参考になりますので、ぜひ開いてみてください。

病院薬剤師の年収は?給料高い他職キャリアとの差を徹底比較

病院薬剤師とドラッグストア薬剤師の給料格差

病院薬剤師とドラッグストア薬剤師の給料格差について考えてみましょう。

一般的に、病院薬剤師はドラッグストア薬剤師よりも平均年収が低い傾向にあります。

これは、病院薬剤師が勤める病院の経営体制によるものです。

しかし、勤める病院によっては、病院薬剤師の方が給与が高い場合もあります。

また、ドラッグストア薬剤師は働く時間帯によって手当が支給されることがあり、夕方以降に働ける柔軟性を持つ人にはメリットです。

病院薬剤師とドラッグストア薬剤師の給料格差を考慮する際には、働く環境や条件なども加味して判断することが重要になります。

病院薬剤師の給料が安すぎる理由は以下の記事が参考になります。

病院薬剤師の給料は安すぎ?低い生涯年収を解決する5つのキャリアパス

病院薬剤師の給料アップの秘訣:スキル・キャリアチェンジ

病院薬剤師が給料をアップさせるための秘訣は、スキルアップやキャリアチェンジです。

病院薬剤師に求められるスキルは、調剤技術や患者対応、医療チームへの貢献など多岐にわたるため、これらを向上させることで給与がアップする可能性があります。

また、専門的な知識や資格を取得することも有益です。例えば、病棟薬剤師やがん薬剤師、緩和ケア薬剤師などの専門職に進むことで、待遇面でもメリットが期待できます。

また、キャリアチェンジや転職も選択肢のひとつです。異なる病院や企業での経験を積むことで、新たなスキルや視野を得られ、給料アップに繋がる可能性があります。

給料アップを目指す病院薬剤師は、ぜひ自分に合ったスキルの習得やキャリアチェンジを検討してみましょう。

給料アップのためのスキル取得と専門資格

給料アップを目指す病院薬剤師が取得すべきスキルや専門資格について解説します。

まず、スキルの習得には、調剤技術や患者対応力、チームワークなどの向上が重要です。

これらのスキルは日々の業務を通じて身につけられますし、研修やセミナーに参加することで更なるレベルアップが期待できます。

また、専門資格には、薬剤師専門医や病棟薬剤師、緩和ケア薬剤師などがあります。

これらの資格は、専門性や知識を証明するもので、取得することで給料アップを目指せる資格です。

どのスキルや資格が自分に適しているか、薬剤師のキャリアに関する情報を収集し、取得を検討してみましょう。

キャリアチェンジで年収アップを目指す方法

キャリアチェンジで年収アップを目指すには、まず自分のスキルや経験を見つめ直し、どのような職種や業界で活躍できるかを検討しましょう

次に、求人情報や転職エージェントサービスを利用して、年収アップが期待できる転職先をリサーチし、応募書類や面接対策を徹底することが必要です。

また、将来的なキャリアアップやスキルアップを意識した選択も大切です。

例えば、管理職や専門職への道が開ける企業や業界を選ぶことで、収入アップにつなげやすくなります。

最後に、転職後も自分が成長できる環境を求めて働き続けることが、年収アップへの一番の近道となります。

薬剤師が年収アップを期待できる転職先の一つに製薬会社の品質管理という職種があります

企業薬剤師の品質管理の仕事内容や年収と転職方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、興味のある薬剤師さんはぜひ一度読んでみてください。

企業薬剤師の品質管理とは?仕事内容や年収・やりがいと転職方法を徹底解説

転職活動で病院薬剤師の給料をアップさせる方法

病院薬剤師の給料をアップさせるための転職活動には、次のポイントが重要です。

  1. 薬剤師としてのスキルや経験をアピール:自分の専門知識や調剤・服薬指導の経験などをアピールし、価値を高めましょう。
  2. 地域や病院規模による給料差を調べる:地方の病院や大規模な病院では、給料が高い傾向があります。
  3. 働きやすい環境や福利厚生を重視:労働条件や福利厚生が整っている職場では、モチベーションが高まり、長期間働ける可能性が高まります。
  4. 転職エージェントサービスを活用:おすすめの転職エージェントサービスを利用し、高給料の求人情報や交渉のサポートを受けましょう。

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高給料求人を探すコツと成功事例紹介

高給料求人を探すためのコツは、以下の3つです。

  1. 求人サイトや転職エージェントを利用し、非公開求人などもチェックすること。
  2. 業界や企業の傾向を研究し、どの分野で高給料を得られるかを確認すること。
  3. 面接時に自分のスキルや経験をアピールし、給与面での交渉を積極的に行うこと。

成功事例として、調剤薬局から製薬会社へのキャリアチェンジや、地方の病院への転職で給料が大幅にアップした人がいます。自分の状況にあった転職先を選び、高給料求人を獲得しましょう。

病院薬剤師の働きがいと給与以外のメリット

病院薬剤師の働きがいと給与以外のメリットには、地域医療への貢献度などが挙げられます。

結論として、働く薬剤師にとって、金銭的な面だけでなく、精神的な充実感を得られる点も大切です。

具体例として、病院薬剤師は患者さんの治療に密接に関わるため、その成果を目の当たりにすることができます。

働きがいや利点:福利厚生や休日制度

病院に勤める薬剤師は、社会保険や厚生年金に加入することが一般的であり、福利厚生が整っている職場が多いです。

また、休日制度も週休2日制や年間休日が多い職場もあります。

これらの条件から、病院薬剤師の働きがいと利点には、福利厚生や休日制度が挙げられるでしょう。

給与以外の魅力:地域医療への貢献度

病院薬剤師は、地域医療への貢献度が高い職種です。

地域の医療を支える病院に勤めることで、患者さんと密接に関わりながら治療に携わることができます。

結果として、地域医療の向上に寄与することができるため、働く薬剤師にとっては、給与以外の魅力として高く評価されています。

まとめ|病院薬剤師としての給料アップを実現しよう

病院薬剤師で給料が高いのは、個人病院や国立病院です。

また薬剤師の給料が高い病院には3つの条件(規模が大きい、都市部にある、高度医療を扱っている)があります。

また、病院薬剤師よりも一般診療所の方が薬剤師給料は高いですので、就職先・転職先を検討する際の参考にしてください。

病院薬剤師として働くメリットは、給与面だけでなく、福利厚生や休日制度の充実、地域医療への貢献度など多岐にわたります。

これらの要素を総合的に考慮して、病院薬剤師としての働き方を検討しましょう。

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