クオール薬局薬剤師の年収・福利厚生・キャリア制度を他社と徹底比較

クオール薬局薬剤師の年収と年収以外の条件を他社と徹底比較

クオール薬局薬剤師の年収は、他社と比べると低いと言われているのが実情です。

しかし、プライベートを充実させるための福利厚生や、薬剤師としての経験値を上げるための研修制度は充実しています。

そこで本記事では、クオール薬局薬剤師として働いた場合の年収や福利厚生等を、他社と比較しながら解説していきます。

クオール薬局の薬剤師の年収は約400〜580万円

クオール薬局で働く薬剤師の年収は、約400〜580万円です。

クオール薬局の、2024年3月現在の給与は以下の通りとなっております。

募集職種薬剤師
給与261,000〜415,000円
※経験等を考慮いたします。
賞与、昇給賞与年2回(6月・12月)
昇給年1回(4月)
※参照:クオール薬局 キャリア採用「薬剤師」 

令和4年賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の賞与は年間約86万円であることがわかります。

つまり、1回あたりの賞与は約43万円です。

給与12ヶ月分に賞与を加えると、上記の年収となります。

では、もう少しクオール薬局で働く薬剤師の年収について詳しく解説していきます。

  • クオール薬局の薬剤師の平均年収
  • クオール薬局の新卒薬剤師の年収
  • クオール薬局の薬剤師の年代別の年収推移
  • 他業種とクオール薬局の年収比較

クオール薬局の薬剤師の平均年収

募集要項を参考にすると、クオール薬局薬剤師の平均年収は490万円となっております。

令和4年賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の平均年収は578万円です。

クオール薬局の平均年収は、少し低いことがわかります。

ですが、クオール薬局の募集要項にもある通り、雇用時の経験等により大きく変動があるため、あくまでも参考程度にしてください。

クオール薬局の新卒薬剤師の年収

クオール薬局の新卒薬剤師の年収は、約400〜540万円です。

新卒は3つのコースがあり、コースによって大きく給与が変わってきます。

クオール薬局新卒薬剤師の給与は、2024年3月現在以下の通りです。

募集職種薬剤師
給与全国コース:321,000〜381,000円
広域コース:281,000〜341,000円
地域限定コース:261,000〜321,000円
賞与年2回(6月・12月)
昇給年1回(4月)
参照:クオール薬局「新卒募集要項

3つのコースにより、給与が大きく変わってきます。

コース勤務地及び異動先借上社宅制度※
全国コース全国の店舗
広域コース希望するエリアの店舗
地域限定コース自宅から通勤可能な店舗※自宅から最大90分以内
参照:クオール薬局「新卒募集要項

※借上社宅制度とは、以下の4つの特徴があります。

  • 借上社宅の家賃9割補助
  • 提携不動産業者の物件より選ぶことができる
  • 引っ越しに必要な準備金補助
  • 帰宅旅費も年2回まで会社で負担

仮に給与が低いと感じても、家賃補助や帰宅旅費を会社で負担してくれるのは、とても魅力的です。

また、結婚などのライフスタイルの変化に合わせて、将来的にコースを変更することも可能となっております。

クオール薬局の薬剤師の年代別の年収推移

年収の推移は、30代までは年収が大きく上がり続けることが多いです。

その後、40代以降は上がったり下がったりを繰り返します。

クオール薬局で働く薬剤師の年代別の年収推移は、以下の通りです。

年代年収
20〜24歳400万円
25〜29歳437万円
30〜34歳465万円
35〜39歳533万円
40〜44歳525万円
45〜49歳561万円
50〜54歳551万円
55〜59歳622万円
クオール薬局募集要項より、最低ラインの月額からスタートと仮定。
賞与は、令和4年賃金構造基本統計調査から、薬剤師の平均賞与の86万円を加算。
また、上記同調査から年収の増加率を出しております。

この表は、令和4年賃金構造基本統計調査を元にしているので、実際にクオール薬局薬剤師の年収とは、大幅にずれが生じる場合があります。

他社薬局とクオール薬局の年収比較の年収比較

他社薬局とクオール薬局の平均年収を比較した場合、低い方だということがわかります

以下は、それぞれの平均年収を低い順に上から並べたものです。

薬局名平均年収
アイン薬局452万円
クオール薬局490万円
総合メディカル505万円
日本調剤516万円
スギ薬局561万円

それぞれの薬局において、転勤の有無など条件によって年収は大きく変動があります。

他業種とクオール薬局の年収比較

ドラッグストア薬剤師等の他業種と年収を比較した場合、クオール薬局薬剤師の年収は低めだということが言えます。

業種別の年収は、以下の通りです。

業種年収
ドラッグストア400〜700万円
病院300〜550万円
調剤薬局400〜650万円
製薬会社450〜800万円
参考:Answers|薬学部生の就活 虎の巻

数字だけ見ると、病院薬剤師が一番低いですが、夜勤があることにより夜勤手当があります。

製薬会社は、会社規模や業務内容によって大きく変化します。

調剤以外の業務も多いドラッグストア薬剤師は、年収が比較的高くなるケースが多いです。

クオール薬局の年収は、他業種と比較しても低めだということが言えるでしょう。

クオール薬局の年収以外の条件

クオール薬局の年収以外の条件は、福利厚生やキャリアを積む上での研修制度等、とても好条件なものが多いです。

薬剤師としてキャリアを積んだ先のビジョンが見えやすいよう、様々なフィールドが与えられています。

しかし、その分研修期間が長いのも特徴です。

充実した、クオール薬局薬剤師としての社会人生活を送るために、福利厚生や研修制度を上手く活用していきましょう。

では、もう少しクオール薬局で働く薬剤師について深掘りしていきます。

  • 仕事内容
  • 福利厚生
  • 転勤
  • 休暇
  • 子育て支援制度
  • 研修制度
  • キャリアパス

仕事内容

主な仕事内容としては、一般的な薬局薬剤師としての仕事と同様で、処方箋内容の監査や、調剤業務等です。

クオール薬局では、一般的な薬局薬剤師としての仕事に加え、以下の2つの特徴があります

  • 「安心」訪問サービス
  • コンビニ融合店舗

配属先によっては、仕事内容が大幅に変わってくる場合があります。

「安心」訪問サービス

「安心」訪問サービスとは、在宅医療を受けている患者様に、薬剤師が処方箋薬を持って訪問することです。

在宅医療のニーズが高まる今、クオール薬局は10年以上前から在宅医療に取り組んでいます。

現在、在宅医療を受けている患者様に対して薬剤師の訪問サービスを行っている薬局は多いですが、クオール薬局は全店舗のうち約9割の店舗で在宅医療に携わっています。

コンビニ融合店舗

クオール薬局の大きな特徴の一つは、コンビニと融合した店舗があるということです。

そのような店舗に配属になった場合は、棚卸、レジ業務があったりと店舗により仕事内容が異なる場合があります

福利厚生

クオール薬局は、福利厚生が充実しています。

福利厚生の一番の大きな特徴として、「カフェテリアプラン」という選択型福利厚生制度があります。

選択型福利厚生制度とは、社員一人ひとりのライフスタイルに合わせて、福利厚生を選べる制度です。

5つのサービスがあり、その中から1年に1つ選ぶことができます。

  1. 薬代補助金制度
  2. 福利厚生倶楽部法人会員制度
  3. レクリエーション補助金制度
  4. 会費補助金制度
  5. 技能資格取得料補助金制度

※参考:クオール 新卒採用サイト「福利厚生」

様々な福利厚生により、薬剤師として生涯安心して働ける環境となっております。

転勤

正社員で転勤を伴う勤務は、不安が伴うという方も多いかもしれませんが、借上社宅制度により、金銭的な不安がかなり軽減されます。

借上社宅制度とは、全国コースと広域コースの社員が利用でき、以下の4つの特徴があります。

  • 借上社宅の家賃9割補助
  • 提携不動産業者の物件より選ぶことができる
  • 引っ越しに必要な準備金補助
  • 帰宅旅費も年2回まで会社で負担

家賃が実費1割で済むだけでなく、実家に帰省の際の旅費が出るので、遠方に配属になった場合でも安心です。

休暇

休暇制度も充実しています。

  • 年次有給休暇
  • 有給休暇積立
  • 年末年始休暇
  • 介護休暇
  • 慶弔休暇
  • 特別休暇

年次有給休暇は、新卒初年度は13日です。

働く店舗によって、休暇の取得しやすさは異なります。

子育て支援制度

安心して子育てできる環境をつくるため、産前産後休業(産休)に加え、育児休業(育休)が充実しています。

育休は、基本的には子どもが1歳の誕生日の前日までですが、保育所に入所できない場合などは最長で3歳まで延長可能です。

2022年度の育休取得実績は、以下の通りです。

男性の育休取得も35%いて、取得しやすくなっています。

また、育休後の育児短時間勤務制度(時短)も充実しており、最長で子どもが小学校2年生になるまでの間、週の労働時間を短縮することができます。

時短勤務の場合、具体的には一週間で30時間以上の労働が必要です。

研修制度

キャリアに合わせて、知識やスキルを身につけられる研修制度が充実しています。

管理薬剤師や、薬局長を目指す研修以外にも様々あります。

  • 病院研修
  • 学術大会
  • 独自のe-ラーニングシステム

病院研修

病院と連携し、病棟業務や調剤業務以外にも、カンファレンスに参加したり、実習や見学を通して様々なことを学ぶことができます

これは、退院後の患者さまを継続的にサポートできる薬剤師を育成するためです。

学術大会

年1回おこなわれるクオールグループの学術大会です。

店舗での取り組みや、研究成果を発表し、モチベーションアップにつながります。

それだけでなく、外部の学術大会にエントリーすることも可能です。

独自のe-ラーニングシステム

クオール独自のe-ラーニングシステムで、1講義30分程で学習できます。

スマートフォンでの受講も可能なため、時間を有効活用しながら自分のペースで学習することが可能です。

キャリアパス

新卒で入社後は、最初の4年間は基礎教育、その後の2年間は応用教育という計6年間の長い研修期間が設けられています。

現場で管理薬剤師、薬局長を経て、その後自分の目指すキャリアに合わせて3つのフィールドを選択することができます。

  • 薬局のマネジメント
  • エキスパート
  • 本社部門

薬局のマネジメント

複数店舗のスーパーバイザーやエリア責任者、そして広域エリアの店舗運営管理責任者として管理運営をしていきます。

エキスパート

薬剤師としての専門性を磨いていきます。

社員に教育、指導をおこなうだけでなく、社外で患者さまや薬学生の教育等に貢献していきます。

本社部門

薬局以外の多岐にわたる業務で、薬局事業の推進サポートをしていきます。

会社として必要な、人事や採用、広報なども含まれます。

教育に力を入れていて、自分の目指すキャリアを明確にし、フィールドを変更することができるのが特徴です。

他社薬局とクオール薬局の年収以外の比較

クオール薬局の年収以外の条件は、他薬局と比較しても大きく差はありません。

クオール薬局は、家賃補助が9割と他薬局よりも多いのが大きな特徴です。

それぞれの項目ごとに各薬局比較してみましょう。

  • 転勤・休暇
  • 子育て支援制度
  • 研修制度・キャリアパス

転勤・休暇

転勤の有無は、どの薬局でも自ら選択することが可能です。

自宅から通える範囲や、エリア指定などそれぞれ選択することができます。

ほとんど差はありませんが、家賃補助だけで考えるとクオール薬局は自己負担1割で補助がかなり手厚くなっています。

全国転勤有りの場合の、条件の比較は以下の通りです。

薬局名家賃補助その他補助
アイン薬局家賃の80%会社負担
・引越し費用会社負担
・引越し休暇2〜3日付与
クオール薬局家賃の90%会社負担
(単身・扶養有りによって上限金額変動あり)
・引越し費用補助あり
・帰宅旅費会社負担(年2回まで)
スギ薬局家賃の70〜85%会社負担
・赴任手当あり
総合メディカル家賃の80%会社負担
(地域によって上限あり)
・赴任旅費あり
・赴任手当あり
・赴任休暇あり
日本調剤家賃の80%会社負担
・引越し費用会社負担
・帰省交通費会社負担
(1回上限10万円まで年2回まで独身者対象)

それぞれの補助には、条件や上限がある場合があります。

転勤エリアは、各薬局によって大きく異なりますが、地域限定でも借上社宅制度は各薬局利用できるのが特徴です。

全国転勤以外の条件は以下の通りです。

薬局名転勤あり(地域限定)転勤なし
アイン薬局・広域エリア
(全国6エリアから選択)
・狭域エリア
(全国23エリアから選択)
自宅通勤社員
(自宅から90分圏内の勤務)
住宅補助手当あり
スギ薬局リージョナル社員
(全国5エリアから選択)
エリア社員
(拠点から片道90分または50km圏内)
日本調剤ブロックコース
(全国7ブロックから選択)
自宅コース
(自宅から90分圏内の勤務)
※住宅補助手当あり
クオール薬局広域コース
(全国10エリアから選択)
地域限定コース
(自宅から90分圏内の勤務)
総合メディカル・薬剤師職Ⅰ
(東日本・西日本(九州除く)・九州より選択)
・薬剤師職Ⅱ
(都道府県単位で希望エリアを選択)
薬剤師職Ⅲ
(自宅から通勤できる範囲内で勤務)
※住宅補助手当あり

自宅から通える範囲での場合も、住宅補助手当がある薬局もありますが、条件等があります。

休暇については、どの薬局も休みの取得しやすさは店舗によって異なるという声が多かったです。

その中でもクオール薬局は、店舗格差が大きいという声が最も多く見受けられました。

休暇についての比較は、以下の通りとなっています。

薬局名休暇の取りやすさ休暇の特徴
アイン薬局・最大9連休のリフレッシュ休暇が毎年取れる
・結婚休暇が最大10日間取れる
クオール薬局店舗によって
大きく異なる
とにかく店舗格差が大きいため、店舗によっては休みが取れない
スギ薬局・店舗によっては取りづらい
・4連休以上の取得は半年に一度の努力義務
総合メディカル・休暇が多い
・会社で有休消化を促進していて実際に取得しやすいことが多い
日本調剤・休暇が取りづらい
・産休育休の取得率は100%

子育て支援制度

子育て支援制度に関しては、各薬局制度が整っているため、育休や産休はほとんどの社員が取得しています。

クオール薬局も、法令より長く育休を取得できたり、小学校1年生終了まで時短勤務が可能ですが、他薬局と大きく差はありません。

各薬局の比較は、以下の通りです。

薬局名育休の特徴時短勤務の特徴その他子育て支援制度の特徴
アイン薬局最長2歳まで小学校就学時まで男性社員も配偶者の出産時に、出産休暇を取得可能
スギ薬局法令通り
(1歳になるまで)
小学校6年生まで2021年度の育休取得実績は、女性96.1%、男性43.6%
日本調剤法令通り
(1歳になるまで)
小学校就学時までベビーシッターサービス、月極育児補助金、認可外保育園の優先入園枠確保等の支援あり
クオール薬局最長3歳まで小学校1年生終了まで2022年度の育休取得実績は女性100%、男性35%
総合メディカル最長で3歳に達した月の末日まで小学校1年生終了まで・妊娠に必要な通院のために、特別有給休暇が取得可能
・配偶者が出産したとき、1子につき連続3日間の特別有給休暇が取得可能

時短勤務は、法令で子どもが3歳になるまでと定められていますが、各薬局女性が働きやすい職場を目指して時短勤務を長く制定しています。

研修制度・キャリアパス

研修制度やキャリアパスは薬局によって異なりますが、基本的にはまずは現場で薬剤師としての経験を積みます。

クオール薬局は、基礎からの研修が充実していたり、病院と連携した病院研修があるのが特徴です。

各薬局の比較は、以下の通りです。

薬局名研修制度の特徴キャリアパスの特徴
アイン薬局・年に数回など定期的に研修が設けられている
・管理者になってからも、しっかりと研修が設けられている
本部キャリアは難しく、基本的に現場での仕事となる
スギ薬局医療に特化した、専門分野の資格取得のための研修が充実している
・4年目以降は、自身の興味がある分野の研修を受ける
・薬剤師が社長の会社であり、本部キャリアの選択肢もある
日本調剤オーベン・ネーベン制:先輩指導役(オーベン)が後輩(ネーベン)に1年間のマンツーマン指導につく・社外ジョブチャレンジ制度を活用することで、日本調剤の待遇で病院薬剤師として働くことができる
・社内公募により本社で勤務するチャンスも与えられている
クオール薬局病院と連携し、病棟業務や調剤業務以外にも、カンファレンスに参加したり、実習や見学を通して様々なことを学ぶことができる薬局のマネジメント、薬剤師の専門性を磨くエキスパート、本社部門の3つのフィールドから選択できる
総合メディカル薬剤師としての知識・スキルだけでなく、経営・ビジネスに関わるものなど、様々な研修プログラムが用意されていて、自ら選択してステップアップすることができるまずは薬剤師として経験を積み、その後マネジメント、専門薬剤師、本部系、コンサルタントの4つにフィールドにそれぞれ進む

各薬局ごとに、薬剤師として経験を積んだのちに目指すステップが大きく変わってきます。

現場薬剤師として様々な経験を積みたい、本部キャリアの道に進みたい等、長期的な視点でキャリアを考えることにより、適切な職場を選択をすることができるでしょう。

クオール薬局に薬剤師が就職するメリット

クオール薬局に薬剤師として就職する大きなメリットは、4つあります。

  1. どの薬局でも通用するスキルが身につく
  2. 勉強や研修で苦手や調剤未経験者に向いている
  3. 社宅制度は9割会社負担
  4. 育児中の時短や急な休みに対応してもらいやすい

どんな薬剤師を目指していきたいかが明確になっていなかったり、結婚や出産後も薬剤師として働いていきたいという方もいるのではないでしょうか。

クオール薬局は、研修や子育て支援に力を入れているため、長い目で薬剤師として働いていくにはメリットが大きいです。

どの薬局でも通用するスキルが身につく

クオール薬局薬剤師として働くことの強みは、薬剤師としてのスキルがしっかりと身につくことです。

社内の調剤規定もあり、業務内容が標準化されています。

そのため、薬剤師としての仕事の基礎、手順などが一から理解しやすいです。

クオール薬局薬剤師として働くことにより、他の薬局へ転職したとしても困らない、即戦力となるスキルを身につけることができます

勉強や研修で苦手や調剤未経験者に向いている

独自の勉強会が開催されたり、研修制度が充実しているため、薬剤師としてのレベル向上のための環境が整っています。

苦手意識が強かったり、調剤未経験の薬剤師にはとてもメリットが大きいです。

社宅制度は9割会社負担

大手の会社というのもあり、社宅制度がとても優れています。

クオールでは、9割が会社負担となるため、家賃の個人負担は1割で済みます。

提携業者内で物件を選べるのも、魅力の一つです。

転勤で、遠方に引っ越さなければならなくなった場合も、引っ越し費用を会社が負担してくれます。

しかし、ライフスタイルが変わり地域限定コースへ変更となった場合は、適用不可となっています。

育児中の時短や急な休みに対応してもらいやすい

妊娠、出産に育児とライフスタイルに変化がある女性薬剤師にとっては、非常にメリットが大きいです。

  • 保育所が決まらない場合は、3歳まで育休延長可
  • 時短勤務は子どもが小学校2年生になるまで
  • ヘルプ体制が充実しているため、急な休みも対応してもらえる

以上のことから、子育て中の薬剤師にとっては、非常に働きやすい環境となっています。

クオール薬局に薬剤師が就職するデメリット

クオール薬局に薬剤師として就職するデメリットは、3つあります。

  • 年収は低い
  • ヘルプが多く残業も多め
  • 店舗格差が大きく不公平感がある

これらのデメリットを十分に理解し、自身のキャリア目標や生活状況に照らし合わせて検討することが、薬剤師としての満足度高い職場選びには不可欠です。

メリットとデメリットをバランスよく考えることが、自分にとって最良の職場選びの手助けとなるでしょう。

年収は低い

クオール薬局では、高い年収は望めず、低い年収となってしまうでしょう。

中小薬局と比較すると、クオールは400万円スタートとなり50万円以上低い年収となります。

昇給についても、ほとんど上がらないと言われています。

与えられるポジションが少ないため、薬局薬剤師自体昇給しにくいと言われていますが、その中でもとくにクオール薬局は、昇給による収入増加は見込めなでしょう。

ヘルプが多く残業も多め

ヘルプ勤務や、残業が多いのもクオールのデメリットの一つです。

大手チェーンで店舗数が多いからこそ、人が足りなくなります。

そのため、配属店舗があるにも関わらず、半分以上他店舗ヘルプという場合もあります

また、社内ルール等も多いため、薬剤師としての業務以外の残業が多いです。

しかし、これはクオールだけでなく、大手チェーンに多くありがちなことです。

店舗格差が大きく不公平感がある

勤務時間や休暇については、店舗によって大きく異なります。

基本的にはシフト制で、年間休日も決まっていますが休みの取りやすさ等は、店舗次第です。

店舗の形態や、対応する病院の診療時間に基づいて大きく変化してきます。

まとめ|クオール薬局の年収は他社より低いが、薬剤師としてのキャリアを積める

薬剤師としての高収入は望めませんが、充実した研修制度等により薬剤師としての基礎知識をしっかりと積んだ上で、さらに上のキャリアを目指していくことができます。

また、家賃補助や子育て支援もあるため、結婚や出産でライフスタイルが変わったとしても、クオール薬局の薬剤師として仕事を続けやすい環境が整っています。

クオール薬局での経験は、薬剤師としての専門性とキャリアを深めるための貴重なステップです。

専門知識の習得、仕事とプライベートのバランスを考慮したサポート体制が整っている点は、長期的なキャリア形成において大きなメリットとなります